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6月1日
学校が一部再開した
お弁当を作ったり準備に追われたり 生活のリズムを整えるのに必死だ
一年生だから仕方がない
言うならば二ヶ月前から順延されていた入学準備を
一気にやっているようなものだから
幼虫だったカブトムシが一斉に羽化したので
一家は少々戸惑い気味だ 一ヶ月ぐらい早い
メスの方が早くて二匹 オスの角は地中に見えているが
まだ出てきていない 果たして生きているのだろうか?
私は「土から上がってこれない個体ならば 成虫になったとて長くは生きられない」と達観しているが
夫はライトを持って毎晩照らしながら オスの行方を心配そうに見守っている
カブトムシの花形はなんといってもオスだしね
オス同士、思う存分 魂で会話するといいさ
娘を育てるよりカブトムシの飼育の方が(気持ち的には)大変なのだ
一夏でお別れしなければならないことがわかっているから




