表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/41

第5話:家庭教師

0歳から3歳に至るまでのことを俺は別の部屋ーー俺の部屋以外ーーで座りながら思い出し終えた頃、待っていた()()が入って来た。


「お待たせしました」


入って来た人は随分と若い女性だった。んー‥‥‥20代くらい?


「初めまして、私の名前は『エルマ・ローズ』と申します。シズナ様の家庭教師を勤めさせてさせていただきます。よろしくお願いします」


家庭教師の先生が自己紹介をした後、頭を下げた。自分より年上の人に頭を下げられるなんて初めての経験だ。‥‥‥自分が偉くなったような錯覚がする。

っと、俺も返事をしないと。


「こちらこそ、よろしくお願いします」


俺は返事をした。こんなことになっている理由を知るためには少し昨日に遡る。



ーー昨日


俺は夕食中に父さんから「明日、家庭教師をつける」と言われた。俺は驚いたが、『拒否権』は無かったみたいで勝手に決められた。別に拒否権があろうとなかろう、どっちでも良かった。

ちなみに父さんは金髪に茶色の瞳をしている。父さんには3歳になって初めて会った。最初にあった時は髪色と違って渋い人だな~と思っていた。


話が逸れたがそんなこんなで今に至るわけだ。


「少しお待ちください」


ローズさんーーローズ先生はポーチから『黒板』を取り出した。なんで、黒板が入ってるんだ?


「なんで、その袋に大きなものが入るのですか?」


気になった俺は質問してみた。黒板のことは伏せて‥‥‥。


「これは魔法袋(マジックバッグ)と言って、この袋より大きい物を収納出来る道具(アイテム)です」


へぇー、凄いなぁ~。俺も一つ欲しい‥‥‥。


俺の質問に答えた後、ローズ先生は黒板にチョークらしきもので書いていった。黒板に書かれたものは『文字』と言うより、『記号』に近い。そのせいか全く読めない。


「それでは、本日の授業をさせていただきます。本日は私たちが住む世界について勉強しましょう」


何かを描き終えたローズ先生はチョークを置いて喋り始めた。


「この世界は『ディルガルド』と言い、『創造神フィリエ様』をはじめ、『フィリエ様』から誕生された他の神々によって創造(つくら)れました」

「『ディルガルド』には2つの大陸があります。一つが、私たち『人間種』が住む広大な『スリューム大陸』。もう一つが、(ドラゴン)や龍といった強大なモンスター種が住む『ミュルス大陸』。以上の二つがあります」


あの女神って『フィリエ』って言うのか‥‥‥。あと、大陸が二つしかないって‥‥‥一つ一つが大きいのか?


「本日の授業はここまでです。また、復習しますので真剣に覚えなくていいです。精々、こんなことがあるんだくらいに思っていただければいいです」

「わかりました」

「それでは私は失礼します」


そう言ってローズ先生は部屋を出た。


‥‥‥短っ!?えっ?実際、10分くらいの授業だな。まあ、短いほうがいいか。

神様の名前を変更しました。(前のは違和感があったので)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ