一章 紅の変態騎士降臨 2話 マッツンまたしても、ロリに会う
グダグダやってます
服が弾けた。
なんで、弾けたのかは分からないがひとつ言おう。
めっちゃハズい。
なんか、最低限のよしみなのかなんなのか、トランクスは残してくれてる。二次元の女の子キャラを尻にパンツ一丁でいる俺って、旗から見たらどうよ?変態だろ?
「………」
「………」
これにはムスキャットもツッコめないらしい。
お前本当に、使えんな喋れるくせに…タマちゃんの方が需要あるぞ。
取り敢えず服が弾けて隠す物が無いのでそのまま学校へ行くことにした。
えっ?なんで、敢えて行くんだよ?
ふっ…馬鹿だな。学校の保健室へ行けば体操服とか替えの服借りれるだろ?
セーラ服を所望したい所だな。出来れば、使用済未洗濯の。
そんな訳で俺は学校へ向けて走った。
否、セーラ服を求めて走った。
さっきより、脚のスピードは格段に速くなっている。羞恥心が手伝ってでもくれてるのだろうか(断じて、セーラ服の為ではない。矛盾してんじゃねぇぞ!さっき、セーラ服を求めて走ろうとしてただろ!)
まぁ、いい。速く走れ走れ!
「旗から見たら恥ずかしい格好してるね。この世界なら110って番号に電話するべきじゃないかな。」
「うるせぇよ!そんな暇あったら俺にお前の魔法とやらでもかけてくれよ!」
「仕方ないなー」
「お、おう。やけに物わかりいいじゃないか?」
「気まぐれさ」
「まぁ、頼む」
「分かったよ。……神の加護ををも塗り替える暗黒の加護よ!神光をも塗り替える悪の魔神よ!漆黒の闇を纏う同志の我に力を分け与え給え!」
………えっ?めっちゃかっけーじゃん。ムスキャットやればできるじゃん。でも、悪役の台詞っぽくね?それ…
「Bダッシュ!!!」
唱えると俺の右手には3DSに似たゲームっぽいやつが握られていた。なんだよ、レッドかよ。俺ホワイト派なんだけど。
えっと、ボタン押しながら走ればいいのか?取り敢えず左手で支えながら、右手の人差し指でポチッ…
ダダダ…
えっ?一瞬だけ?おい!?なんだよこれ!腹いせにボタン潰れるまで押してやる!
ポチッポチッポチッポチッポチッポチッポチッポチッ
ダダダ…ダダダ…ダダダ…ダダダ…ダダダ…ダダダ…
…………疲れるわこれ。
ちょっと待ってくれ。………俺は近所の人たちから見たら全力でパンツ一丁で3DSのボタンを連打してることになる。
率直に、どんなイジメだよ。イジメが問題になってる、このご時世でも、中々見ねぇだろ。
クッ……やむを得ない。連打スピードを上げよう。
ふざけたシステムであるが、早く走れるのは間違いないらしい。
取り敢えず連打。俺は、無心にボタンを押す。
「無心で押せ無心で押せ無心で押せ無心で押せ無心で押せ」
「そばで見てると怖い人だよ?マスター」
「無心で押せ無心で押せ無心で押せ無心で押せ無心で押せ」
「話聞いてる?」
「無心で押せ無心で押せ無心で押せ無心で押せ無心で押せ」
「おーい。マスター?」
………なんか、ネコみたいな奴がなんか、言ってるな。てか、コイツ他に魔法無かったのかよ。
全力で走ったせいか、もう目的地(正確にはセーラ服貸出場)はみえてきた。
あと少しだな、頑張れマッツン!!!
お?校門を潜った。あとは、昇降口で靴を変えて、保健室へ!
ボタン潰れて、もう効果切れたみたいだな。一応礼を言おう。Bダッシュサンキュ。
気を取り直してエデン…ゲフン…保健室へ。
………って、今気づいたけど俺、保健室の場所知らねぇよ?
誰か教えてよ!助けてームスキャットォォォ!
「なぁ?魔法使いさんや」
「何かな?変態マスター」
「………お前保健室の場所知ってるか?」
「なんで僕に聞くのさ。ちなみに靴を履き替えて右に曲がって、三番目の教室だよ」
「何でも知ってるんだなお前」
「何でもは知らないですよ。知ってることだけです。」
まだ西尾○新さんの作品のネタ使ってんのか。
いい加減辞めろよ。怒られるぞ。
そんな事を考えてたら目的地に辿り着いた。
目的は達成したな。ミッションコンプリート。
クエスト報酬はセーラ服でお払いしてください。
さて、秘宝はどちらへ……
………先客がいた。しかも、女の子だ。
「………」
「………」
ちなみに全裸だ。
胸はないが、お尻はムチってしてて可愛いな。艷やかな黒髪を肩くらいの位置で切り揃えてる。そして、目はぱっちり二重だが少しキツめの目をして、身長は140センチ。登校中に助けた金髪ロリと同じくらいの身長だ。
つまり、俺好み!!!!!
ペロペロしたくなってきたな。
………ちなみに俺は今まで異性と付き合ったことは一回もない。それは、何故か。俺の好みの相手はペロペロしたら、普通に捕まる年齢だからだ。
でも、目の前にいるのは合法ロリ!(多分)
これは出会って速攻アタックでしょ!!!
「付き合ってください!!!」
「………あんた馬鹿なの?パンツ一丁で居る奴に告白されてオッケーすると思ってるの?」
「ごもっともです………」
チクショー出だしからミスっちまった。
さて、どうしようか。
勿論決まってるだろ一世一代の賭けに出るのだマッツン!!!
「君、可愛いですね」
「………」
なんとも攻略するのは難しいヒロインなんだ。
「あんた何者?朝早くからパンツ一丁で何やってるのよ」
「セーラ服を嗅ぎに…ゲフン…替えの服を探しに」
「………」
ジト目で見てくる。もう、可愛いなペロペロしちゃうぞ♥
※良い子の皆は見つけてもペロペロしちゃダメだぞ?
って、あの子の右手にも似てる文様があるな。
目の前のロリっ子が何かを手の甲をなぞりながらボソボソ呼び出してる。
右手を上にかざしてなにか言ってるなー。可愛いな。
ん?なんか?危ない予感しかしないんだけど!!!
「聖なる我が剣の前に消え失せろ!顕現せよ、神の血を汲みし聖剣エクスカリバー!!!!!」
唱えられた瞬間眼の前が閃光によって視界を覆われた。
すぐに眩しさは消え、目の前を再度見直すとRPGとかで見る騎士の鎧みたいなのを着込んで右手に神々しい光を放ちまくってる物騒な剣が!!!
あの剣おいくら万円するんですか!?
あれ、斬られたら俺死んじゃうよね!?
どうすんの俺、高校入学初日美人高校生?によって殺されるの?俺には嬉しすぎるぜ!
っておいぃぃぃ!どうするんだよ!この状況!
「誰だ?貴様。私と同じであって同じではない感覚がする。貴様、神童因子所持者か?」
さっきまでと変わって態度が大きくなってるんだけどこのロリっ子。いや、元々大きかったか?でも、胸は小さい。
黙っていつの間にか消えてたムスキャットが、脳内に話しかけてきた。
「まさか、傲慢の神童因子所持者がここにいるとは思いもしなかったよ。しかも、見た限りだと多少詠唱なれしてるみたいだしね。属性は見た限りだと光の純系って所かな」
「おい?アイツも神童因子とかいうの持ってんのか?」
「みたいだね。君と同じこの世に七人しか居ない神童因子を持つ人の一人だ」
「ってことは俺も、あんな風に変身できんのか?」
「できるとも。ただ、僕にもなんの武器が出てくるか分からない。」
ほぉ…面白そうじゃないか!是非俺も変身したい。
「今から神器召喚をするよ。これは、君次第だ。自分にふさわしいテーマにあった武器が手に入る。これは未来永劫他の物と取り替えることは出来ない。そして、君には今まで言ってなかったが君は怠惰の神童因子を持っている。神童因子と君が契約することで神童因子は君に手を貸してくれるはずだ。君が右手を上にかざして自分の神童因子と直接結ばれる覚悟を叫んでみてよ」
ぱっと何も出てこない。君次第って無責任だなおい。
怠惰ってなんだよ。俺ダラダラしとればいいの?
「覚悟を決めたまえ」
いいぜ決めてやるよこんにゃろう。
次回にはマッツンの武器が…