表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

息がつまる夜

作者: ぐろーりあ

少し鬱っぽいお話です。

喉が詰まります。


その詰まった部分を意識すると、さらに喉が締め付けられて、胃がヒクつき、何かをこの口から外に放り出そうとするのです。


呼吸が苦しくなり、脳がクラッとして、思考が鈍るのです。


その一瞬後、これでは死んでしまうと慌てて喉が強張った筋肉を緩め、生きる事が出来る最低限の酸素が、体に取り込めるようになるのです。


長ったらしく書きましたが、僕は苦しいのです。


苦しいのです。僕は、呼吸する事すらうまく出来ない、生き物失格なのでしょう。


あわよくば生きる事を放棄したいと考えているのですから。


いっそ、理性なんていうものを捨てて、喚き散らしてしまえたら楽なのですが、僕は生きる事を放棄したいと言いながら、人間として生きる事を捨てられずにいるのです。


どっちつかずなのです。


僕には夢があります。

小説家になる事が小学生の頃あらの夢なのです。


しかし、そうなるための努力を怠っているのです。


好きなものになるという事は、好きな事に責任が生まれるという事です。


やりたい事だけではなくなります。


そう考えると、それにはなりたくないと思い始めるのです。


好きなものを好きなようにやって否定されるのが怖いのです。

好きなものを好きでなくなるのが怖いのです。



だから僕はここでもどっちつかずのまま、なりたいと言いながら、なれる努力をしない。


そんな自分に嫌気がさして、喉が詰まります。

読んでいただきありがとうございます。


ご意見、ご感想、ご指摘、ご批評などございましたら、教えていただけると幸いです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ