冒険者パート1
鬼、、じゃなかったステファニーさんのおかげで街までいくことはできたけど俺は一文無しプラス知り合いもほぼゼロこうなると自分ひとりで生きることの難しさを痛感させられるな。
「どうするかなあ」
独り言をつぶやきながら塔から降りる階段を下りる。それにしてもこんなに見事な螺旋階段を作るだけの技術力もあるのか。煉瓦がきっちり置いてあって隙間がまったくない。
そういえば、ステファニーさんがギルドについての説明をしてくれてたっけ確か登録とかには金はかからないって言ってたな。
、、、よし!ひとまずギルドに行ってみよう、他にイクあてもないし、お約束だしな。
そう考えをまとめると俺は長い階段を駆け下りた。
で、
「ギルドってどこだよ!?」
なんだ、いくらなんでもこの街広すぎないか?
しかも、言葉は通じても得体の知れない文字が書かれているだけで文字の意味はさっぱり分からないし。
普通は大きい立派な建物がそうなんだろうけどこの街多すぎてどれか分からないぞ。
誰かに聞くのが手っ取り早いんだろうが俺人見知りだしなー。
おっと余裕でいる場合じゃなかった。仕方ない誰かに聞くしかない、だがしかーしこの場合ここで問題が発生する。
え?問題って何か?それはだねたしかに普通の主人公様達なら逆にフラグにするであろう素敵イベントだよ場所を聞いたりすることは。
だが、なにか忘れちゃいませんかね?具体的には俺の体質とか。
大袈裟だなとか言った奴に教えてやる。
俺は今まで生きていた中で二回道をきいたことがある。
一つ目は優しそうなお兄さんに、だがそいつに俺はいつの間にか財布をすられていた。
しかもこの時ちょうど正月が終わったところでお年玉まで持っていかれた。この時れのへこみっぷりは半端じゃなかった。
二つ目は俺の友達?なんだがあいつに聞いて以来何度も何度もしつこく俺にまとわりついてきてかなり
大変だった。
まあ、とにかくこんなことがあるからかなり真剣に聞く人を選ばないと大変なことになるのだ。
さてどうするか。
待てよ。
わざわざ聞かなくても冒険者っぽい人の後を付けたらどうだろうか?
その人が入ったところを見てみればそのうちギルドにあたるんじゃないの?
流石だな俺。勉強しないで本ばかり読んでいたことだけある。(自画自賛)
よし、ひとまず冒険者っぽいあの女の人にしよう。剣に鎧あと袋を持っているし十中八九冒険者だろ。
それにしても女の人の冒険者率高いな。
それはそれとして後をつける俺。
しかしやることなすこと全て予想してなかったことになる才能はここまで考えても発揮されることをまだ俺はしらなかった。
「貴様なんの目的があって私をつけているのだ?言え!」
今現在俺は路地裏で剣を首筋に押し付けられている。
え?何でこんなことになったか?それは少し前にさかのぼる。
ふむ、中々ギルドに向かおうとしないな。むしろ人ごみのない路地裏に来てしまった。
何か目的があってここに来てるのかな?その時。
「いい加減出てきたらどう?何の目的か知らないけど」
なに、ばれたというのか、流石に冒険者は普通の人と違うな。そう思って出て行こうとしたその時。
「中々できるなあんた」
いきなりそんな低い男の声。そして
何人かの黒ローブを着たあやしげな集団が音もなく小さな隙間や屋根の上からいきなり現れた。
俺はいきなり現れた暗殺者じみた奴らにかなり驚いたが女の冒険者は知っていたかのように男に問いかけた。
「なんだ貴様ら?誰に頼まれた」
「ふふ、そんなこと言うわけなかろう信頼が命の世界だ。それより一つ聞きたいのだがなぜ私たちが分かった?」
「この世界で生き延びたかったら殺気くらい分からないと生きていけないぞ。貴様らもそれくらい分かるだろう?」
「まあな」
なんだこの人達怖―人間じゃねえよ絶対。まあそれでも俺が見つかったわけじゃないみたいだな。はあ、それにしてもせっかくあんなに考えたのに厄介ごとに巻き込まれるなんて。
「さてでは申し訳ないが死んでもらうぞお姫様。」
そういうと黒服のボスらしき男が右手をそれにかざす、それを見て後ろに控えていた黒服たちが一斉に襲い掛かった。
やべえ、このままじゃ女の冒険者が殺されてしまう流石に目の前で女の子を殺されるのわ見たくない。
しかたないこうなったら俺の力で。、、、、、、あいつらを吹っ飛ばす!
そういえば道を作るときに木を力で吹っ飛ばしてどのくらいまでのことができるか確かめた。
それでいくつか分かったことがある。
俺の力は指定した50センチ平方メートルのところにあるものを問答無用でぶっ壊すという力であることが分かった。葉っぱだろうが幹だろうが土だろうが壊せたから強度はあまり関係ないということ。
もう一つ分かったこと、これは弱点だけど同時に指定することができるのは8までという事、それと自分を中心とした半径150メートルの円の中しか指定できなということだった。
だ、け、ど、今俺にデメリットは関係ない黒服の数はボスらしき男を合わせても7人、俺が同時に倒せる最大人数は八人、数的に余裕だしさらにまだ俺には誰も気づいてないとゆうメリットがある。
まずしっかり目標を指定する、その後、一気に能力を発動する。
くらえ発動!そのとき襲われている冒険者を見る。ン?あの冒険者よくみると笑ってる?なんで?俺がいなかったら殺されてるはずなのに?どういうことだ?
だがそんな疑問など関係なく俺の力は発動してしまっていた。
「「「ぐあぁあぁぁぁあぁああああああ」」」
吹っ飛ぶ暗殺者(?)達。
俺の力をくらって暗殺者らしき人達は全員気絶してしまった。
なんだろ、冒険者が笑ってたのは気になるけどいいやひとまずこれで恩も売れたと思うし案内してくれそうだからあってみよ。
「おい、あん 」
俺がおい、あんたといおうとして途中でやめて最後まで言わなかったのはさっきまで囲まれていて圧倒的に不利だった冒険者が俺の首に剣をつきたてたからだった。
「貴様何者だ?」
えー俺助けてあげただけなのに。