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アンラッキー  作者: 駄目人間
4/5

緑に空いた穴













は!ここはどこだ。ぼんやりしていて思いだせない。それに顔に当たる風とこの不規則な動きは?。


そこで俺はようやくはっきりした視界で下を見る。


そこに広がっていたのは広大な大地だった。


思い出した、あいつに乗せられたんだ。………………………はっ危うくまた意識がなくなるところだった。


くそっ早く降りなければそう思って震える体を動かす。


「気がついたのか、ずいぶん臆病なんだな」


だが目の前にはおそろしい仕打ちをしてきた鬼のような奴がいた。うるさいな、だれだって嫌いなものとか苦手なものくらいあるじゃないか!


俺の心の叫びなど無視して鬼は質問を始めた。よっぽど気になることがあったのだろう。


「さてでは聞きたい事が2つある、なぜお前はそんな薄着であんな危ないところにいた。

それと飛んだときに見えたのだが森の一角が吹き飛んでいたことについて知らないか?」


短刀直入に聞いてきたな。


てゆうか森を吹っ飛ばしてしまっていたのか。そこまでやるつもりはなかったのに。


どうごまかすか考える俺………………………………よし。これでいこう。


「す、すみません何一つ覚えていないんです。なんであんなところにいたかは僕にも分からないんです」


みたか!この小物臭あふれるすばらしい受け答えを。


この小物っぷりに恐れおおのくがいいさ!


やべ、なんか悲しくなってきた


「そうか、それはすまなかった。………私は森で起きた異常を至急報告するために一度もどらねばならない、だからお前は少し行けばつく町までは送って行ってやるだがそれ以上は無理だ。お前はその後どうするんだ」


鬼がしゅうしょうな顔でそう俺に聞く。(おお割といい性格じゃないか見直したぞ)


そうか、これからどうするかか、この世界の金なんかないし当然知り合いなんかいるわけがない。


最初こそ現実世界とおさらばだーとか言って喜んでいたが少し冷静になってくるとなんと厳しい境遇なんだろうか。


どうしよう…。


だが今は一気に心細くなったことなど無視してひとまず必要な情報を聞こう。


「あの、」


「なんだ。」


「おかねがまったくないみたいなのですが、これでギルドとかに登録できます?」


「何?いったい何がおきたのだお前に?身一つなんて半端じゃないぞ。」


鬼は大げさなくらい驚いた顔でそう言ってきた。


「それにギルドに金を支払うのは契約クエストか依頼主になるときだけだ。常識だろ。」


これはありがたい情報だこれで一応生計は立てれそうだ。これだけ聞ければ用はない。

「あの、何も覚えてなくて、、、だからまったく分からなくて、、、、」


なんという才能!目を伏せてそれっぽく偽装しながら俺にこんなスキルがあったんだと思わず感心したね。


「あ、そうか、すまない」


「いえ、」


鬼がわるいことをきいてしまったとばかりに表情を暗くして謝る。


「もうひとつききたいことがあるのですが?」


「なんだ!」


さっきの罪滅ぼしとばかりに大声で反応する鬼。


「何でドラゴンに乗ってるんですか」


「ドラゴン?どこに」


いぶかしげな顔できょろきょろする鬼。なんだわざとやっているのか?こんなにちか

くにいるのに。


「今俺らが乗っている奴ですよ。」


「は?」


何を言っているか分からないとでも言いたげ顔になると俺らを乗せて飛んでいいるドラゴンを見るとこう言った。


「これは、ワイバーンだぞ何を言っているんだお前?あの凶暴なドラゴンが人間を乗せる訳がないじゃないか」


危ねー!あやうく凄まじい勘違いしながら行くところだった。


そうか、それにしてもこいつワイバーンだったのか。


だがワイバーンで象二頭分くらいなんてドラゴンの大きさは想像もつかないな。


喋っているうちに目的地に近づいていたらしく鬼が指を指した。


「見えてきたぞあれがここら辺で最も大きい町 『グリーンホール』だ」


「うわあ」


鬼が指差したところにあった街を見て俺は思わず声を出してしまった。


そこにあったのは煉瓦で作られた20メートルくらいで作られた大きな城壁で囲まれた町だった。俺の住

んでいる所どころか日本、へたすれば俺の世界のどこにある町よりも見事で迫力があった。

鬼はワイバーンを操って城壁の上で広々としたところに着陸させた。


「すまない私にできることはこれくらいだ。」


「いえ十分です。ありがとうございます」


実際かなり助かったし鬼には感謝している。なんといっても楽にここまでこれた。


「あの最後に名前を聞いていいですか?」


ここまでしてもらった人をまだ鬼と心の中で言うには抵抗があった。


「ああ、そういえばまだ言ってなかったな君は?」


「俺は玉野、玉野 良です」


一瞬違う名前にしようか迷ったがこの名前にした。


「そうか、私はステファニー、ステファニーだ。」


彼女、ステファニーは最後に笑うとワイバーンに乗って少し離れた所にあった城壁に行った。 


後には思わず見とれて立ちすくんでしまった俺が残された。




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