プロローグ
目の前にはかなり古い遺跡?のようなものが広がっていた。
あれ?なんでこうなったんだっけ?
そう考えて俺、玉野 良はこうなる前のいきさつを思い出していた。
「はあ、どうしようかな」
俺は普通、、かどうかは知らないけど高校に通う学生だ。
今は入学したての高校生活4日目だ。
なぜ四日目からで入学式からじゃないのか?
よく聞いてくれた。
マンガとかで不幸体質キャラっているじゃないか、あれにかなり近いんだよ、俺の体質。
だから春になったのに季節外れにも程があるインフルエンザに感染して出てこれなかったんだ。
昔からこんなようなことばかりおきていて一ヶ月に一回は最低でもこんなことがある。
だから今から始めて学校に行くから困っているんだよ。
ほら、みんなは新しい友達とかいるのに自分一人だけ孤立してるとか嫌だろ?
「はあ、、」
今日何回目のため息かも分からないため息を吐きながら頭の中で誰かに俺はぐちをこぼしていた。
「ん?、あれ?」
気のせいだろうか今、目の前がゆがんだような??
まあ時間がないんだ、さっさと歩こう。
グニャア
おかしいな、また再発症してしまったのだろうか?
そのときいきなり何処かに落っこちるような感覚。浮遊感。
「うおおおおお!?」
何故か知らないけど目の前はいきなり真っ暗。
なんだろう意識を失ってしまったのだろうか?その割には頭も冴えてるし浮遊感?落下感?もあるし。
てゆうか吐きそう、ジェットコースターとか苦手なんだけど。
そんな時いきなり目が暗闇以外のモノを写すようになった。
「うききぎゃ!?」
猿?
呆然としていると驚いたのか猿は猛スピードで何処かに行ってしまった。
あれ、あんな猿いたっけ?いや、てゆうかなんで道路にいたのに猿?
しかも周りを見渡すとかなり古びた遺跡にいるみたいだし。
普通に考えると夢なんだが不幸センサー的には違うような気がするんだよな。
………………………………
まてまてまて、そうだ地面を殴ってみよう。
夢って自覚しているときは何でもできるし痛くないしな。
………痛い………
まさか、マジでか、これは異世界とかなのでしょうか………。
………………………
よっしゃあああ!
思わずガッツポーズをする俺。
これで全ての困ったことから解放されるっっ学校ともおさらばだ。
確かに親しい人や親にあえなくなるのは悲しいでもそんなことより今は
普通の世界というものから外れることの方がはるかにうれしかった。
それが少し前の俺だった。
よしひとまずこの遺跡を出ようという行動をした俺は忘れていた。
自分の体質を。
「あれ、何で俺この文字が読めるんだ?」
なぜか彫ってある古くなった得体のしれない文字を見て読めることに首をかしげる。
まあ、何でもありだよな異世界っぽいし。
<召還陣レバーを下げる>
周りを見渡すと折れたレバーがあった。まるで何かがなんとなく掴んだら折れちゃったといわんばかり
だ。
………………
まさか猿?
………マジか………普通いや、召喚する時点で普通ではないが普通神様とか勇者になってとか魔王になっ
てとか魔法使いに召喚されるよな………猿って………
でもこんなもんではすまないのが俺の体質だった。