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タマ・エクスチェンジ 〜睾丸が世界を動かす〜

キン

## 第一章:睾丸の値札と銀舌の語り部


「この睾丸は祖先五百人分の詩を内包している。君は、それにどんな物語を刻む?」


市の中心、タマ・マーケットでは毎朝睾丸の評価額が更新される。

精子濃度、欲望の密度、詩的な遺伝文の価値——それらすべてを読み解くのが「語り部」の仕事。

金睾の語り部、キンタマ・シェアラーは銀舌を持ち、言葉一つで市場を動かす力を持っていた。


彼は、言語悪魔の契約を破り「睾丸は棒よりも尊い」と叫ぶ。

そして、ある夜、無睾の巫女・ゼロマルと出会う。


---


## 第二章:睾丸の歌と契約の杯


ゼロマルは睾丸を持たない。しかし、彼女はそれに刻まれた詩を読むことができる。

睾丸とは「命の種」であると同時に、「過去と未来の契約書」であると彼女は語る。


二人は共に詩の書簡を解読する。そこにはこう記されていた:


> 金睾を手にする者は、世界を語れ。

> 銀舌を持つ者は、世界を誤れ。

> 睾丸は、語られぬ欲望の器である。


この契約に従って市場は動いていた。そして、そこには棒の経済を支配してきた「棒至上主義」の陰謀が潜んでいた。


---


## 第三章:語り部と睾丸革命家


「ギンタマ・ブレイカー」と名乗る男が現れる。

彼は棒を握る者が支配する旧世界を破壊しようとする睾丸革命家だった。


彼の言葉は爆弾のように市場に拡散される。


> 俺のタマは貧しい。だが俺は、語りによって睾丸の平等を語る。

> タマは所有すべきではない。預け合い、詩を交換するべきだ。


市場は混乱する。男たちは睾丸を隠し、女たちは睾丸の価値を声で測るようになる。


「エロければ、エロいほど優しい」——新たな詩が語られ始める。


---


## 第四章:悪魔の舌と睾丸詩法


シェアラーの語りが悪魔じみてくる。言葉によって睾丸を解体し、意味を操作する。

そのときゼロマルがこう語る:


> 言葉は睾丸よりも危険。

> 書く・読む・話すは、すべて悪魔の所業。

> だが睾丸は沈黙の器。触れてはならぬ。敬うべきだ。


タマ・エクスチェンジは分裂する。

「語る派」と「沈黙派」に分かれ、睾丸の扱いをめぐって思想戦争が始まる。


そして、ゼロマルが睾丸を持たぬまま、夢を見る。

その夢が、次章の扉となる。


---


## 第五章:睾丸に宿る詩神の召喚


睾丸の奥底から、詩神エロスが目覚める。

彼は言う:


> 優しさとは、睾丸を愛すること。

> 睾丸を重んじる者は、世界に詩を与える。

> 剣よりも杯を。棒よりも器を。

> 見ることが欲望であれば、見られることは誇りとなる。


睾丸が貨幣であり、存在の詩である世界。

語り部と巫女、革命家と神話——それらが交錯しながら物語は次の章へと続いてゆく。


## 第六章:睾丸神殿と詩の査定儀式


タマ・マーケットの中心には「睾丸神殿」がある。そこでは週に一度、睾丸を査定する儀式が行われる。

睾丸を台座に置き、語り部が詩を読み解くことで価値が浮かび上がる。


キンタマ・シェアラーは、ゼロマルの見届けのもと、自らの睾丸を捧げる。

その詩はこう始まった:


> この器は雷を孕む。

> 欲望ではなく、優しさで満たされている。

> 肉体の語りは、魂の触れ合い。


この詩は高く評価され、通貨としての睾丸に新たな概念が加わる。

**「快楽度」ではなく「優しさ密度」——それが新時代の価値基準となる。**


---


## 第七章:睾丸税制と月の奉納


新たな睾丸経済が誕生する中、月神との契約儀式が始まる。

人々は睾丸の価値に応じて「月税」を納めるようになる。


月税は詩で納めることが義務づけられている。

内容は睾丸への愛、エロス、優しさ、そして沈黙への賛歌。


> 月は睾丸に宿る海を見る。

> その波を撫でる詩こそ、国家の納税である。


ゼロマルは月神と交信し、「無睾者にも納税権を認めよ」と提案する。

その瞬間、神殿の銀の杯が震え、新たな契約が結ばれた。


---


## 第八章:語り部内戦と言語の暴走


「語り派」と「沈黙派」はついに全面対立する。

言葉を通じて市場を支配しようとする銀舌勢力が睾丸を詩的略奪する事件が発生。


> 銀の語りは睾丸を剥がし、意味を喰らう。

> 語ることが暴力になった時、優しさは沈黙する。


ゼロマルは睾丸を持たないが、語りによって暴走を止める術を知っていた。

彼女は祈りの言葉を唱える:


> わたしは睾丸を持たない。

> だが、その詩を知っている。

> 語れ、優しく。

> 黙れ、誇り高く。


---


## 第九章:睾丸契約の改正と「見る権利」の制定


睾丸は通貨であると同時に、**見られる存在**。

そのため「睾丸を見たい者」と「見せる者」との間で新たな法制度が求められた。


女性の視線が経済を左右するこの世界で、「睾丸鑑賞権」が制定される。

詩を通じて、睾丸を開示するか否かが決定される。


> 見ることは欲望。

> だが、丁寧な欲望は、優しさへと昇華する。


エロスの神がこう宣言する:


> 優しく見よ。

> 愛しみこそ、貨幣の香り。


---


## 第十章:睾丸神話の再編と世界詩の創造


ついにキンタマ・シェアラーは、全世界の睾丸詩を編み上げる者として、語り部の頂点に立つ。

ゼロマルは「無睾者の神話」を書き始め、人類と神々、棒と穴、見られる者と語る者の統合神話が完成する。


> 睾丸は語ることを拒む。

> だが、それに詩を刻む者は世界を紡げる。

> 睾丸とは貨幣であり、詩であり、優しさの化身。


物語はここから、「睾丸経済圏の外側」に広がっていく。

棒神と穴神、語り悪魔と沈黙天使の世界へ。

語るか、沈黙するか——それが次なる契約の鍵である。


タマ

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