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第二章「王都ヨキフ」 20.2話

本日3度目の投稿です。19.4話20.1話をお読みで無い方はそちらからどうぞ。

 もうすぐ冬休みのこの時期に普通の留学がある訳がない。どう考えても政治絡みだろう。


「男子かな?」

「ハンサム男子だといいな」

「誰が来るのかは教えてくれたの?」

「いいえ、それは極秘なんだって」


 やっぱり……と云う事はきっとアルテからだな。


「留学生ってやっぱり高位貴族よね。だったら私達とは縁が無いから誰でも同じだけどね」

「そうだよね」

「そうそう」


 先輩方は僕やウェンジィ達と似たような家格なんだろうね。


「ねえ、あそこでこっちを観てる子って四ヶ国武闘会の優勝メンバーじゃない?」

「えっどこ?」

「ほら、あそこよ」

「あっ本当だ」

「騎士爵家で出世確実だなんて、年下でなければねぇ」

「見た目も可愛いし」

「うん。私が1学年だったら猛アタックするのになぁ」


 おやおや何だか居心地が悪くなって来ました。

ここは退散するとしよう。


     *


 週が替わった。


「フィンリー、思ったより早かったね。待たずに済んで助かったよ」

僕が当番で実習の後片付けを済ませてから学生寮に戻ると、クウィンツァ様が食堂の一番手前のテーブルに掛けて僕を待っていた。


「えっと、ご用件は?」

「つれないなぁ。友達が待っていたのに用件だけしか訊いてくれないんだ」

「わぁ、ごめんなさい。やっぱり緊張するんですよ」

「まあ、いいけどね。用事で待ってたのは確かだし」

「…………」

「ミレユイムから公爵邸で食事しようってお誘いでね。直ぐに出るから用意してくれたまえ」

「承知しました」


 僕は速攻で準備をして、メルマディの部屋に今夜の鍛錬は参加出来ないと告げた。

二人だけでもやればいいよと言いかけたがそこは二人に任せよう。

「お待たせしました」

「じゃあ、行こうか」

まだ夕食には少し早い。

食事の前に何か話があるんだろうか。


「いらっしゃい」

「「お邪魔します」」

 ミレユイム様は僕達を応接間に案内した。

「夕食にはまだ時間があるので少しここで話そう」

「「はい」」

メイドさんがお茶を出してくれる。


「フィンリー、早速だけど留学生の話を聞いた事があるかい?」

「はい、結構噂になっていますよ」

「やっぱりどこからか漏れてるんだね」

「そうだな。極秘と云うか知らされた者は限られているのだけどな」

「極秘だったのですか。誰がいつとかは伝わって無いので大丈夫だと思いますよ」

「まぁね。それを両方知っているのは王様と王太子様に公爵お二人だけで僕等も知らないからね」


「と云う事は」

「ああ、留学生の情報は漏洩ルートがあるかどうかを確認をするためだったようだが、これはあの方々の仕事だ。僕達が気にする事ではないな」

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