第二章「王都ヨキフ」 20.1話
本日2度目の投稿です。19.4話がまだの方はそちらからお読みください。解説タイムが19.4話に続いてしまいました、ゴメンなさい。
「なんでも、アルテ王国ではアシュバ帝国が度々国境を侵していて、撃退するのに四苦八苦しているそうだよ」
学生寮の食堂で魔具専科の2学年同志が話していた。
「それにアシュバが大侵攻の準備を始めていると云う噂もあるんだ」
「アシュバの侵攻はアルテだけの問題じゃないからな。アルテが帝国に飲み込まれればマジャンもパノンも無事では済まない」
「そうだな、アルテの危機はパノンの危機でもあると云う事か」
「その通りさ」
~聡さんの解説タイム:面倒な人は読み飛ばしてね~
アテメア大陸の国家体制と位置関係について
アテメアはその中央にウスバル山脈の峻険な山嶺が巨大な山塊を成して人々の踏破を拒んでいる。
その為、アテメア大陸の国々はウスバル山脈を取り囲むような位置を取らざるを得ない。
山脈南方には面積も人口でも最も大きなアシュバ帝国があり、その東の大陸東南にアルテ王国、それに続いて山脈北東側がマジャン王国である。
アシュバ帝国の西方はラハール部族部族連合が大陸西南部の砂漠地帯を治め、それに続く山脈北西方向がスリフォ王国であり、スリフォとマジャンに挟まれた大陸北部にザネル王国がある。
更にアルテ王国の東南東に島国のパノン王国が、スリフォ王国西の海洋に島嶼国家エンゲムがある。
各国家の民族構成はざっくりと
アシュバ帝国:テナム系が主、黒髪くせ毛・茶肌で目は茶色が多い
アルテ王国:ジアン系が主、黒髪直毛・黄肌で目は黒から濃茶
マジャン王国:ルマナ系が主、銀髪直毛・白肌で目は緑が多い
ザネル王国:マノル系が主、金髪くせ毛・白肌で目は青から青緑
スリフォ王国:ビスモ系が主、銀髪くせ毛・黄肌で目は青から紫
パノン王国:ルマナ系とジアン系が混在、混血も多い
エンゲム国(代表共和制連邦):マノル系とビスモ系が混在、混血も多い
ラハール連合(統領制):テナム系・ジアン系・ビスモ系混在、混血の方が多く見た目も雑多
ラハールは砂漠の部族ブラー・ジサン・ルペ・ラエル・ビガの連合国家だ。
ちなみに主人公はジアン系にルマナ系が少し入った混血、直毛の黒髪、淡い黄肌で濃い緑の目をしている。
現状、各王家の関係は良好で外交的にも安定しており紛争等の気配は無い。
またラハール連合及び諸島連邦国家エンゲムは他国を侵す程内情が安定していない。
ただ、アシュバ帝国は貴族の領地経営制度を廃して中央集権に移行した事で国力を集約し、領土拡大を狙っている。
アシュバの西方は砂漠で領土的価値が低いため、当然その鉾先はアルテ王国に向かう事になる。
~解説タイム終了~
「今度、留学生が来るってね」
「ええぇ本当?」
「誰に聞いたの?」
「魔薬実習の先生が言っていたわ」
「うちの先生達は何も言って無かったよ」
こちらも2学年、魔薬専科女子2名と魔道科女子1名が別のテーブルで話すのが聞えて来た。
次の投稿は夕方の予定です。よろしくお願いします。




