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第二章「王都ヨキフ」 18.3話

本日2度目の投稿です。18.2話をお読みで無い方はそちらからどうぞ。

 揺れは収まったものの風向きが悪いのは変わらず、往きで一日半だった航程に2日半以上掛って3日目の午後に船はようやくパナルへと辿り着いた。


「ふぅ、やっと着いたねぇ」

「長かったなぁ」

「陸地が恋しいよ」


 僕等はパナル交易港の桟橋に降り立った。

「皆さん、お疲れ様でした」

公爵館執事のマクロムさんが出迎えてくれる。


 武闘会に派遣された公爵家関係者が一足先に昨日戻ったそうで、すでに試合の結果と僕達の到着予定を報告していたとの事だ。

流石に着時間までは分らず、昼前から港で待機していてくれたのだからありがたい。

そのまま公爵館に向かい泊めていただいた。

食事の後、船旅の疲れで全員泥の様に眠った。

もちろん僕はみっちり鍛錬をした後でだったけどね。



「ご苦労でした、皆さん。優勝と準決勝進出を含む7勝、誠に立派な成績です。勝負には時の運もあるので、勝った者もそうでない者も今年の選手団の一員である事を誇りに思って欲しい」


 翌日、僕達は公爵家嫡男アリザット・パノス様と面談していた。

アリザット様が僕達をねぎらってくれる。


「ジェリナさん、選手団のリーダー役お疲れ様。そして準決勝進出おめでとう」

「ありがとうございます。決勝でフィンリー達と戦えなかったのは残念ですが、チーム全員全力で戦いました」

「そうだね。君達は自分の為に戦ったが、それは同時にパノン王国の矜恃を保つ事にもなった。王国に属する者として君達全員に伝えたい『ありがとう』」


アリザット様は僕達に向けて頭を垂れ敬意を示した。


「そしてフィンリー君、メルマディ君、ウェンジィさん、ビルマード君。優勝おめでとう!」

「「「「ありがとうございます」」」」

「君達の戦いは派遣した者から詳しく聞いたよ。調べてみたが、すべて完封での優勝は過去にも例が無い。君達が打ち立てた完全勝利の金字塔はパノンの人々の記憶に深く残るだろう」

「ジェリナ様が言われたように私達も全力で知力を尽くして戦いました。その結果が優勝となって嬉しく思っています」


 皆を代表して僕が答えた。


「さて、硬い話は措いて祝勝会を兼ねて昼食としよう。皆の話を聞かせてくれ」


 アリザット様の声掛けで祝勝会が始まった。

気さくに接するアリザット様の様子に皆の気持ちがほぐれ午餐は大いに盛り上がった。



 数日を経て僕達はヨキフに戻って来た。

パナルでの歓待でパノンに戻った歓びを噛みしめる事が出来たが、やはりヨキフは格別だ。

学生寮の自室に入った途端、体の芯が溶け出すような安堵感に思わず天地流の鍛錬も忘れてベッドに飛び込みそうになってしまう。


 偶々たまたま帰還の翌日が休日だったので、1日ゆっくり休みを取れたのは有り難かった。

次の投稿は夕方ぐらいの予定です。よろしくお願いします。

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