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第二章「王都ヨキフ」 17.4話

本日2度目の投稿です。17.3話をお読みで無い方はそちらからどうぞ。

 表彰式の後で慰労会が行われた。

最初に優勝旗の横に並ばされて面映おもはゆい思いをしたが、その後は無礼講と云う事で気楽に過ごす事が出来た。


 意外な事にコルネッテ様とジェリナ様は気が合ったようで随分親しげに話し込んでいる。

「楽しそうですね」

と声を掛けると

「貴方みたいな規格外は気にしない事で意見が一致した」

のだそうだ。

規格外ってどう云う事か問い詰めたい気もあったが、仲が良いのが何よりなので放置する事にした。


 意外と云えばウェンジィ達もムロミュートさんのチームの前衛後衛たちと盛り上がっている。

彼等から連携について尋ねられて、少し天地流の鍛錬の話をしたら随分喰い付かれたようだ。

前向きな気持ちを無下に出来ずに話している内に打ち解けたらしい。

向こうの紅一点もウェンジィと気が合ったようだ。


 それを見やっているとムロミュートさんが声を掛けて来た。

「うちのメンバーとそちらの後衛の皆さんは気が合ったようだね」

「そうですね……家格が違うので少し心配もありますが」

「今日ここにいる中であなた達の家格を気にする者がいるとすれば、それは大馬鹿だよ」

「いえ、今は良くても先々は分りませんから」

「あなた方の先々こそ分からない。特に貴方が『あのベルナール』だと聞けばね」

「はあ、僕は単なる『ベルナード家の次男』なのですけれど」

「アルテに伝わるベルナールの話。パノンやマジャンには都合が良くないだろうけれど、ザネルには歪まず伝わっているよ。ベルナールが3王国建国の口火を切ったからこそ、ザネルもスリフォとの長年の確執を収めて国家の体制を整える事が出来た……と、祖父も言っていた」

またまた話が大きくなって来ましたが。

「こう云う結果が出た以上、貴方が望む望まないに関わらず『あのベルナール』は付いて回ると思った方がいい」

やり過ぎましたか? もしかするとお爺様に成敗されたりするのかな、まだ面識も無いのに。

「僕等の試合の後にも言ったけど、こうして出会えた事こそが何かの縁。ザネル王国に来る事があれば是非連絡をくれたまえ。歓迎するよ」


     *


 ゼスタッテ・バルス君や伯爵家のリーダー君は近寄って来なかったが、沢山の先輩方に知己を得た。

マーカス・アルテ様は早々に帰途についたようで、アルテ王国の面々と話せなかったのが残念だ。


 後で聞いたがアルテ王国では戦火の影が迫っているそうだ。

アシュバ帝国と国境を接しているアルテは幾度も国境を侵されているらしい。

不謹慎だがパノンが島国で良かったと思う。


 さあ、明日はチームの4人でトケア観光だ。

次の投稿は17時台の予定です。よろしくお願いします。

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