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第七章「ロブデバル連邦共和国~カリフィナ大陸の謎?」 20.4話

本日最後の投稿です。

20.3話がまだの方はそちらからお読みください。

 ブロードセンサが発現した時はこんなに便利なスキルだとは露も思わなかった。

女子達には必要でも僕にとっては鑑定の劣化版程度かと思ったのが大間違い。

鑑定よりも物理的な動きや位置がはっきり把握出来る。

例えば隠れた敵が何をしようとしているかも予測出来たりするんだけど、もっと便利なのは始めて入る魔窟の中だ。

魔窟を移動する魔獣の動きで魔窟の構造が分かるだけでなく、僕等の様に魔窟に慣れた者なら降り口までほぼ適中させる事が出来るのだ。

今魔窟封印チームが始めての魔窟を半日で制覇して封印出来るのも女性陣のブロードセンサのお蔭なのだ。


 ブロードセンサで魔窟の構造を確認しながら魔獣を相手にしないで駆け抜ける。

壁抜けスキルでショートカットの方が早いけど、こっちの方法なら魔窟の構造を事象鑑定に記録する事が出来るからね。

半時間も掛からずに超深層の入口に到着した。


 超深層が出来ても当面の間は深層とは繋がらないのが普通だが既に入口が開いている。

魔核やギフトを求めてけたんだろうが、向こう側で複数を相手取るのは此処に駐在している連中には無理。

なんとか1頭だけを引っ張り出そうとしたのが昨日の騒ぎの原因だろう。


 僕にはドラゴレム化していない恐竜型魔獣は脅威でも何でもない。

すたすたと入り込んで進んで行く。

此奴等こいつらの魔核は使い出があるので、向かって来る奴は倒して魔核を回収する。

勿論歩みを緩める事無く進んで行くと、暫定最深部は直立恐竜型魔獣の層まで達し、類人猿型の層が出来掛けていた。


 やっぱり危ない処だった。

類人猿型の層が一気に完成しない保証なんて何処にも無いんだから。

類人猿型の恐竜魔獣が産み出されれば、竜魔達が乗り移ってドラゴレムに成るのは時間の問題だろう。

以前の様な絶海の孤島てなく人が暮らす大陸にドラゴレムが現れるなんて、悪夢以外の何物でもないよ。


 ギフトの魔量子素・・・・とオマケの『空創系チェーンメイル』を回収して外を目指す。

今度は上層を透き通して跳び続ける。

途中数度魔薬で魔力補填する間に封印の準備も進め、二層目に着いた時には準備完了だ。

封印発動直前の状態で魔窟口を見通して跳ぶ。

発動した封印魔具だけを残して姿も見せず連続で宿直上空に跳んだ。


 まだ未明までは時間がある。

もう1つの魔窟まで飛んで封印してしまおう。


 流石に魔窟制覇には時間が心許ない。

此方こっちは超深層が出来ている可能性は低いので封印さえしてしまえば問題無いだろう。

手早く封印だけ済ませてしまえば良いけれど、外から封印地点に跳んだら振り返らないと戻って来れない。

その間に見つかると駄目なので、三角跳びで行こうかな。


 封印の準備を済ませて、見通せる最も奥まで跳んだ。

其処で振り返って封印地点に跳び、後はさっきと同じ。

此方こっちもバレる事なく無事封印を終えることが出来た。


 さぁ朝餉の準備に戻らなくては!

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