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青春に匂うおもらしおむつ

作者: しゅうぴょんz
掲載日:2022/01/10

十二月初旬

クリスマスが近くなり世間が浮ついている中、私は一人自室で勉強をしていた。

 

開業医である両親のもとに産まれた私、大村かえな。


幼い頃からそんな両親が誇れる娘であれるよう勉強やスポーツを頑張っている。


そんな私の部屋に母が入ってきた


「かえなちゃん、その...あれは大丈夫?」


あれというのはおそらく私がお世話になっているあの下着のことだろう。


「ごめんママ。しちゃってるから替えてほしい」


母はそれを聞くとその下着を出して「じゃあゴロンしてくれる?」と言った。


私は言われるがままに仰向けになって履いていたスカートを脱ぎ、その下に履いている黄ばんだ下着を露わにした。


そうおむつである。


日頃頑張りすぎたストレスなのか、はたまた私の才能の弊害なのか、なんと生まれてこの方14年間一度もおむつが取れたことがない。


「あんまり無理しないでね。ママはかえなちゃんが1番を取ってくることよりも、かえなちゃんが健康でいてくれることの方が嬉しいのよ」


「うん、ありがとう」


これもおむつを替えてもらっているときのいつもの会話だ。


家にいるときは運動をするわけでもないのでテープタイプの紙おむつを使っている。両サイドのテープを外して丸め、新しい紙おむつをあてる。ギャザーをたてて両サイドのテープを留めておむつ替えが完了した。


「ありがとね、ママ」


「はやくとれるといいわね」


何気ない会話を交わした後 私はベッドの中に入った。


「おやすみなさい、ママ」


翌日


目を覚ました私は今日もおむつがふくらんでいることを確認する。


「なんで治らないのかなー?」


父も母も私のお漏らしに対しては何も焦っていない。いつか治るよとやさしく言ってくれる。


でもそんな優しい両親の言葉に私はより羞恥心と不甲斐なさを感じていた。


着替えを終え、いつものように朝食を食べているとインターフォンが鳴った。


彼女が迎えにきたのだろう。私は急いで朝食を食べ終えて荷物を持ち、玄関に向かった。


「もう!遅いよーかえな。どうせ今日もおねしょの処理で時間かかってたんでしょ」


「うるさいなーそんな大きな声で言わなくてもいいじゃん」


「ごめんごめんwおはようかえな」


「おはようしょうこ」


彼女は八千代しょうこ。幼稚園からの幼馴染で私の秘密を唯一知っている友達だ。


「ほら、急がないと学校遅刻しちゃうよ。」


しょうこのスマホによると学校が始まるまであと15分しかないようだ。


「やばい急がないと!!」


「かえなおむつしてるのに走れるのw」


「パンツの方だから大丈夫!!」


家にいるときはテープタイプの方を使っているが学校のときはパンツタイプの方が過ごしやすい。


「「セーフ!!」」


なんとか3分前には到着した。


すぐに準備を済ませ席に着くと担任が一人の少女とともに入ってきた。


「結解中学校から来ました。千賀あおいです。よろしくお願いします。」


あおいは自己紹介を終え、私としょうこの間の席に座った。


朝の会を終え休み時間に入り私としょうこはあおいの席に集まった。


「大村かえなです。よろしくね」


「八千代しょうこです。よろしくねあおいちゃん」


「よっよろしくお願いします」


「あおいって運ないねー期末テストの日に転校なんて」


「はっはい一応勉強してきたんですけどやっぱり不安です。」


「おーえらいねあおいちゃん」


「えへへ頑張ります」


そんな会話をした後私たちは昼休みに一緒にお弁当を食べる約束をして席に座った


午前中のテストを終え、私としょうこは旧校舎の教室に来ていた。


「ありゃりゃかえなちゃんいっぱいしちゃってまちゅねーw」


「その言い方やめて」


目的はもちろん私のおむつを替えるためだ。


自分で替えることくらいできるのだがいつもしょうこが私のおむつを替えたいと言って聞かない。


「じゃあかえなちゃんごろんできるかな〜w」


「だからやめてってばもう!」


「ごめんごめん、じゃあ替えてくね」


そう言うとしょうこはおむつのサイドを外した。


「じゃあ履かせるね、今日はうさぎさんのおむつだよー。」


そして新しいおむつを私に履かせてくれた。


「なんかムカつくけど...ありがと」


「どういたしましてw」


こんなやりとりをしているけれどこの時間は私が一日で一番好きな時間なのかもしれない。


教室に戻るとすでにあおいがお弁当の準備をしていた。


「あっしょうこちゃん、かえなちゃん!」


「ごめーんおまたせ!」


そして3人でお弁当を食べ始めた。


「あおいってどこに住んでるの?」


「えっと...漆均町の公民館の近くだよ」


「私たちもその辺だよ。明日から一緒に学校行かない?」


「うっうん、行きたい。」


「そういえばテスト回収するときに見たけどあおいちゃんってすごい頭いいんだね!」


「そっそんな、全部埋めれただけだよ」


「それでもすごいよ、私なんて半分も埋めれてないのに〜」


「それは勉強しなさすぎでしょ!」


「うーかえなみたいにはなれないよー」


そんな話をしている間に昼休みが終わり、午後のテストを受けて、一日が終了したのだった。


翌日

3人で学校に行くと早速テストの結果が張り出されていた。といってもどうせ私が一位だろう。


「えっ大村かえな2位じゃん」


「あっほんとだ、1位は千賀あおいだって」


その言葉を聞いた瞬間、私は目の前が真っ暗になったような気がした。


ただでさえおむつが取れていないという欠点を持つ私が、勉強でも1位になれなかったら...私はただの一般人、それどころかおむつが取れていない分赤ちゃんと変わらない。


両親にとって誇れる娘でありたかったのに、こんな私じゃ誇れるどころか恥としか思ってくれないだろう。


そんな自分が情けなくて、悔しくて、いつしか涙が溢れていた。


すると手を引かれて、私は旧校舎の教室に連れて行かれた。


「しょうこ...こんな私じゃもう...友達として思ってくれないよね...勉強もできない、おむつをしてる赤ちゃんなんて...」


「そんなことないよ、何があっても私はかえなの友達だよ!!」


「いいよ、私保健室行ってくる」


「かえな!!」


私は保健室に行ったが、気分が悪いということでそのまま早退した。


家に帰ると母が私の体調を心配していた。


「かえなちゃん、頭が痛いって聞いたけど大丈夫?」


「うっうん、お薬飲んだけどまだ痛いから少し寝とくね」


そう言って私は自分のベッドに入った。


これから私はどんな顔でしょうこに会えばいいのだろう...そんなことを考えているうちにいつしか私は深い眠りについていた。


目を覚ますと翌朝の6時だった。


こんな時間まで寝てたせいでおむつから溢れ出しているだろうと思ったが、母が夜中に替えてくれていたため漏れずに済んでいた。


それでもおむつはタプタプに膨らんでおり、あと一回お漏らしすれば決壊していただろう。


着替えを済ませ朝食を食べているといつものようにインターホンが鳴った。


私は食べ終わった皿をゆっくりと片付け玄関に向かった。


「...おはよう」


「おはよ、かえな。体調は大丈夫?」


「うっうん」


「そっか、よかった」


そして私たちはいつものように学校に向かった。


「...かえな、学校に着いたら旧校舎に来てくれる?話したいことがあるんだ」


おそらく昨日のことについてだろう。もう私がしょうこと友達でいられないことは覚悟している。


「うん、わかった」


泣きそうになるのを我慢して私はそう返事した。


旧校舎に着くと早速しょうこが口を開いた。


「多分いつかはこうなると思ってたんだけどね...」


そう言うとしょうこはおもむろにスカートに手をかけ、その下に履いていたスパッツも脱いだ。


その下に履いていたのは...私と同じ、パンツタイプの紙オムツだった。


「えっ...」


「えへへ驚いたかなw私はかえなみたいにおしっこが我慢できないとかじゃないんだけどね」


「なんなのそれ、私をバカにしてるの!!」


「ううん、その逆。私、かえなのこと羨ましいと思ってたんだよね」


そう言ったしょうこのおむつが膨らみ始める。


「家では妹と弟のお世話もしないといけないからお母さんとか友達に甘えたりとかも出来なくて...それでかえなみたいにおむつをつけたら、少しは赤ちゃんみたいに甘えられるかなって思ったんだ」


おむつをパンパンに膨らませたしょうこが続ける。


「そしたら私、おむつが大好きになっちゃったんだ。でも...こんな私、引いちゃうよねw」


笑っているしょうこの目から涙が溢れてきた。


それを見た私は何を思ったのかスカートに手をかけ、自分の汚れたおむつを露わにした。


そして私と同じようにおむつを汚しているしょうこに向かって抱きついた。


「そうだよね、たとえしょうこがおむつが好きな変態だとしても、私が頭悪かったとしても、私たちが友達を辞めるわけないよね」


私は泣きながらそう言った。


しょうこも同じように泣いていた。


「ありがとう、かえな」


「昨日はごめんね、しょうこ」


「とりあえず二人ともおむつ替えよっかw」


しょうこが涙声でそう言ったときだった。


「あの...話、全部聞いたよ」


そこにいたのはあおいだった。


「なんで、ここにいるの...」


私が恐る恐る聞いてみた。


「実は私も、かえなちゃんと同じなんだ」


そう言ったあおいも自分のスカートを脱ぎだした。


「そうだったんだ...」


あおいのおむつも二人と同じように黄色く膨らんでいた。


「わっ私も一緒に、おむつ替えてほしいな...」


沈黙を破ったのはしょうこだった。


「それじゃまずあおいちゃんから替えよっか」


「うっうん」


そう言うとあおいはおもむろに一枚のおむつを取り出した。


「あれっこれって...テープおむつ?」


「うっうん、私学校でもいっぱいお漏らししちゃうから」


「かわいい〜。私テープのおむつ憧れてたんだ〜」


「いっぱいあるから、二人もお揃いにする?」


「えっ!!いいの!!」


ということで全員お揃いのテープおむつをすることになった。


「それじゃあ改めて、あおいから替えよっか」


「おっおねがいします」


「えーと、おむつのサイドを外して」


他人のおむつを替えるのは初めてだったせいか少しぎこちない手つきになってしまった。


「あおいちゃんいっぱいおしっこしてるね」


「うう...恥ずかしいよぉ」


そんな会話もしながら最後に両サイドのテープを留めて、あおいのおむつを替えることができた。


「はい、出来たよあおいちゃん」


「ありがと、かえなちゃん。」


そう言われるとなんだかむず痒い気分だ。


「じゃあお返しに私がかえなちゃんのおむつ替えてあげるね」


「うっ、そう来るか」


ということで私はあおいにおむつを替えてもらうことになった。


「かえなちゃんそこにごろんできるかな〜w」


「なんであおいもそれ言うの〜!!」


そんなあおいのSな一面も見つつ私のおむつ替えが終了した。


「じゃあ次はしょうこだねw」


「うっ...お願いします」


逃げられないことを悟ったしょうこは大人しく床に寝転んだ。


「しょうこ足は綺麗なのにおむつって...似合わないねw」


「この歳になってお漏らしする方が恥ずかしいと思うけどねw」


「うっ、しょうこのいじわる」


そんな言い合いをしながらしょうこのおむつ替えが終了した。


「よーし私のおむつ替えも終わったしって...誰かまたお漏らしした?」


なんと私はしょうこのおむつを替えているときにお漏らしをしていたのだった。


大人しく白状しようとすると


「じっ実は、替えたあとすぐにお漏らししちゃったんだ」


「わっ私も...ごめんねしょうこ」


そーっとしょうこの方を見ると少し青筋が浮かんでいた。


「もう授業始まるからすぐに替えるよ。そこにごろんして!!」


「はっはい!!」


こうして私の人生はおむつと一緒に替えられてしまった。


おむつのせいでこの後の人生も苦労することはあるかもしれない。


でも大丈夫。


だってこの三人でいれば、どんな苦労も笑い飛ばして生きていけるはずだから。

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