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006 カマキリの思い出


 子供の頃、カマキリの共食いを目撃したことがある。

 その時の僕は、とっさにそれを木の枝で突いてやめさせたのだが、喰われていたカマキリの頭部はすでになく、ぷっくりしたお腹に引っ付いている細い足がぴくぴくと痙攣していた。

 かわいそうに、僕はそう思って土の中にそのカマキリを埋めてあげることにした。

 もう片方のカマキリはというと、そんな僕を不思議そうな顔をしてみていた。

 当時の僕はその顔をとても恐ろしく感じたのだが、後々になって、カマキリの共食いは交尾後のメスが産卵のための栄養を獲得するために行われることがあると知って、あの不思議そうな顔の理由に納得ができ、少し申し訳ないことをしたと、今は思っている。


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