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首を取る/獲る

 この「首を取る」と「首を獲る」であるが、どちらの表記も見られるだろう。

 自身が書く場合であれば使い分けもある程度できそうだ。「おにのくびをとったよう」は「鬼の首を取ったよう」と書くだろうし、世にある文書にもそのように書かれているのが多数であろう。


 また「草を刈り取るように首を取る」と書いた場合の「取る」は、造作もなく首を斬り捨てていく様子が浮かぶ。その首に如何(いか)ほどの価値があろうと関係なし。ただただ首を刎ねていく。

 そういう人物が発する台詞(せりふ)には「首を取る」が合いそうだ。

 また「討ち取った」ことを表現する時にも「首を取る」を用いるだろう。


 そもそも敵を倒した証として首を切り取ったことを語源とするならば「首を取る」になるであろう。

 常用漢字を気にする場合も「首を取る」になるだろう。「獲」の読み方は「カク、え-る」で「と-る」はない。


 そう考えると基本は「首を取る」で問題なさそうだ。

 しかし、「首を獲る」を無くしてしまうのも惜しい。世に出ている文書には「首を獲る」と書かれている物もある。


 敵を獲物として見ている場面などでは「(獲物の)首を(狩り)獲る」という具合に使うのはどうだろう。首を獲る方は狩人。獲られる方は獲物という具合だ。

 自分は強者で相手は獲物。そういう事を表現したい時には「首を獲る」とする。そういう使い方もあるように思える。


 ただ読み手にこういう考えが通じるかは難しいし期待してはいけないだろう。それは書き手の表現力の問題かもしれないし、読み手の読解力の問題かもしれない。

 感覚的なところもあり、受け取り方も人によるところも大きいだろう。


 そういったことも踏まえて文章を書くようにしたいものである。

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