内閣公示の常用漢字は絶対なる基準となるか?
さて掲題の件。これに私はノーと答える。
理由の一つとして、”内閣公示された常用漢字”(以下、常用漢字とする)しか使えない場合、文章によってはかなり読みにくい物になると予想されるからである。
正直、ひらがなばかりの文章とかあまり読みたいとは思わない。
まあ無理に漢字を使う文章もどうかと思うが、これは”自身が読める漢字かどうか”という非常に個人的な事情や感覚的な物が多分に含まれそうなので割愛したい。
また常用漢字外でも日常的によく使われる漢字もあるだろう。
例えば「唄」という字だが、これは2010年に追加された文字である。他にも「爪」や「鶴」、「挨」、「宛」、「嵐」など明らかにそれ以前から常用されていたであろう漢字が多々ある。
「林檎」の「檎」は今も常用外である。
このように内閣公示されるのは実際に常用されるようになってからかなりのタイムラグがあると考えらる。
上記より、常用漢字を絶対の基準とする事はここでは避けようと思う。
ただし、一応の基準として用いるのは問題ないと考える。
例えば同音同義語の場合、常用漢字を使う方が無難であろう。
例として、「修」と「脩」なら常用漢字である「修」とするなどである。
そんな感じで明確な基準を作るのは難しく、やっぱりふわっとした感じで書くことになりそうである。
常用漢字表(平成22年内閣告示第2号)ページ
http://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/sisaku/joho/joho/kijun/naikaku/kanji/index.html