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第10話 この事件の首謀者が○○だったというんですか!?

 グイーダはレストランの中に戻った。

 ミツルはマリンが最後に蘇生させてから死なない程度に拷問を続けていた。

 ヌーツは未だ自白することなく、俺しか関わっていないの一点張りだった。

「そろそろ自白した方が身のためだぞ、容疑者さんよぉ‼︎」

 ミツルは呆れたようにヌーツを殴りながら言った。

(この様子に慣れてしまった私は一体……)

 グイーダは心の中でこの状況に慣れてしまっていることに気がつき、密かに落胆していた。



 このまま拷問は夕方まで続いた。タイムリミットまでそんなに時間がない。

 ミツルは焦っていた。

「まだ自白しないのか‼︎貴様はもう終わりだ。次は必ず殺す‼︎」

 ミツルの拷問にそろそろ終止符を打たせるために、最後は死の恐怖を味わせるという暴挙に出た。

 マリンは魔力が尽き始め、魔力回復薬もストックがもうない状態だ。

(殺すって……もう何回も殺してるじゃないですか⁉︎)

 グイーダは今まで何回も殺しては蘇生してを繰り返しているということからもミツルの言葉に説得力を感じず、心の中で叫んだ。

「俺は……俺は……」

 ふとヌーツが何かを話し始めた。

「俺は、王に忠誠を誓った……はずなのに」

 ミツルはヌーツの言葉を見逃さなかった。

「どう言うことだ⁉︎貴様は王に忠誠を誓ったと言ったな?」

 ミツルの質問にヌーツはこくりと頷いた。

「ああ。もうなにもかも話すから……何もしないでくれ……」

 ようやく動き出した事件の扉が今開こうとしていた。

 ミツルは小さく頷くと話せと一言言ってから近くにあった椅子に腰掛けた。

「俺は王城に剣を納品しに言った時についでだからと王に呼び出された。ここである依頼を受けた。それがストレイタという俺と同業の人間を暗殺してほしいというものだった」

 その場にいた一同が言葉を失った。

「この事件の首謀者が国王様だったというんですか⁉︎」

 グイーダは驚きのあまり叫んだ。

「そうだ。そして、その事件を利用してある人を陥れると話していた」

 そのあとの事は皆予想がついていた。

「それが……お父さんだった……ということなんですね……」

 マリンは悲しそうに言った。

「それからは王に言われた通りに行動した結果、今のような状況になってしまった……というわけだ。ここまでしか俺はもう知らない。全てを話した‼︎だからもう解放してくれ‼︎」

 ミツルはヌーツの叫びに首を横に振った。

「残念ながら今は開放できない。貴様は大きな罪を犯した大罪人だ。今すぐに広場に来てもらう‼︎」

 そういうとミツルはヌーツの腕を強引に引っ張った。

 そしてミツルとヌーツはレストランを後にした。

 マリンもその後を付いて行く。

 グイーダはニアの方を見て質問をした。

「今回は嘘は何も言ってませんでしたか?」

 ニアは頷いた。

「何も嘘は言ってなかったっす。だから安心してほしいっす」

 そう言ってニアはレストランを飛び出し、街の中へと消えていった。

 グイーダもレストランの店主に謝ってからレストランを後にした。



 グイーダが急いで広場に向かうとそこにはすでに大観衆ができていた。

 中心にはミツルたちが立っている。

「この者ヌーツは国王に命令され、此度の事件で殺人を犯した。そして王政はそれを隠蔽し、何の罪のない国民を陥れて極刑に処し執行しようとした‼︎この事実はこの王政にも関わる大事なことだ‼︎」

 ミツルの叫び声に広場に集まった国民は戸惑いの色が隠せなかった。

「国王様がこんなことをするなんて……」

「国王様を出せ‼︎」

と言った声が広場の至る所から聞こえている。

 その声に反応したかのように国王が現れた。

「どうやら真犯人を見つけたようじゃの」

 国王の呆れた言葉に国民は激怒し、しまいには国王に物を投げる人が現れた。

 国王の護衛は物を投げた者を取り押さえた。

 その様子を見た国民はそれを助けようとして護衛につっかかろうとしたがほかの護衛に阻まれていた。

「ああ、見つけたさ、大罪人を。そして、裏で手を引いている組織まで特定した‼︎」

 国王はミツルたちに拍手をした。

「それはそれは、ならば今ここでその者を晒しあげるが良い」

 国王の言動に国民からは反論の声が上がった。

「まだとぼけるのか、国王さんよぉ‼︎貴様が一番の大罪人だ‼︎このニセ国王が‼︎」

 そこまで叫ぶと大体国王も理解したらしく急に目つきが変わった。

「それはそれは、大変不服ですな。ならばこのわしと勝負をして貴方が勝てばこの罪を認めましょう。じゃが、わしが勝った場合貴方方を真犯人として、即日極刑に処す‼︎」

 突然の決闘の宣言にミツルたちは戸惑ったがすぐに理解し、その決闘を受け入れた。

「いいだろう。この決闘、受けて立つ‼︎」

 そう言ってミツルは腰にかけていた剣を構えた。

 国王が広場に降りてきて、お互いに剣の構えをとった。

「今から決闘を始める。ルールは相手の身体に剣が当たる、もしくは戦闘不能になった時点で勝敗を決める。なお今回の決闘は致命傷の技を禁止する‼︎」

 ある程度のルール説明が終わったところで、ミツルの視点に10秒のカウントダウンが始まった。

「始めっ‼︎」

 カウントが0になると同時に護衛が叫んだ。

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