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英雄になれない俺達の晩餐会  作者: ルナサ
少女編
3/6

青の刃


「なんで俺の胸から……剣が……? というか……これって剣か?」


翔の言う通りこの剣は剣とは言い難いものであった。


刃と呼ばれるような部分はなく、剣身から剣柄まで仄かな青い光を放っている。どのようなものかを簡単に説明するなら──


「青い十字線みたいだ……」


そう、翔の胸から出てきた剣はそのようなものであった。


「おいおい……まさかこれで戦えって言うんじゃないだろうな」


──すると、二つの影は翔を囲み、同時に襲い掛かってきた。


「ウソだろお前ら!こういうシーンの間は敵は動かないのが常識なんじゃないのか!」


だが、相手も見事なコンビネーションであった。この短時間でここまで完璧な配置を考えるなんて、まるで、“誰かがこの影に指示しているようであった”。


「そうだ……亜衣! 亜衣はどこなんだ──」


そんなことを今考えてる暇はない。もう影はこちらの首を刈り取る寸前であった。


「──くそっ、もうなるようになれぇ!」


夢中で、翔は持ってる剣で回転切りを繰り出した。

すると、翔の剣の剣身に刃が纏われ、回転切りを喰らった影達の手は宙を舞った。


影達はこれに驚き、しばらくの間呆然とした。


「おぉ……! 俺にはこんな力があったのか……!」


翔は目をキラキラさせて感動していると、奥に潜んでた少女がひょこっと翔の前に現れた。


翔はその少女にずっと聞きたかったことを聞いた。


「なぁ、君」


「……?」


少女は首を傾け、無表情で翔を見た。


「あなたは……誰?」


「え、俺? 俺は……その……」


翔は口をつぐんだ。なぜなら、この子になんて話しかければいいのか分からなかったからだ。


とにかくあえて名前を言わず、不審者だと思われないまま、この子と話をしようという結論に至った。


そして、翔は口を開け、少女の肩を持った。


「俺のことはどうでもいい! とにかく俺と一緒に来てくれ!」


「それってつまり…お兄さん誘拐するの?」


そうそうこれでいい。こうすれば、この子を家に連れて行って、情報を聞くことが出来る……ん?こいつ、今なんて──


「お兄さん、悪い人なの?」


…………


違う────!!


確かにこの言葉どう考えても子供を誘拐するおじさんの手口みたいなんだけども──!!


「ち、違うんだ! 俺はただ──」


「お兄さん悪い人なら、殺っちゃってもいいよね?」


「……は?」


「それに、亜衣が、この子出したの見られちゃったしね」


「──っ!」


やっぱりこいつ亜衣だ!


だとしたら……あの時どうやって……


「ねぇねぇ! お友達さん! そこのお兄さんやっつけちゃってよ!」


翔が考えてる間に、少女の声に反応した影達は、また翔に刃を向けた。


(──くそっ! このままじゃやられる! )


翔はすぐに構え、影に向かって駆け出した。


影達も駆け出し、翔との距離を詰めようとした──


すると、翔がいなくなった。


「っ! ……どこ?」


影達はいなくなった翔を探し始めた。


その刹那──


「風切り!」


翔は影達の目の前に現れ、剣を振り上げ、影達を打ち上げた。


「いっけえええええ!」


掛け声と共に飛び上がり、同時に真っ直ぐな「一」を描くように影達を斬った


見事、影二つは綺麗な音で真っ二つになった。


翔が地面に着いた時、影はもう散り散りになって消えた。


「さ~て! 用心棒の影達は消えたな……さぁ、大人しく俺について来てもらおうか?」


「……変態」


「うるさい! こっちだって好きでお前を連れていくわけじゃ──」


「もういい! お兄さんなんか大っ嫌い‼︎」


──そう叫んだ瞬間、少女の周りに無数の影が出現し、翔を取り囲んだ。


「お友達さん! お兄さんをぶっ殺して‼︎」


翔を囲んでる影の数は50……100…いや、それ以上かもしれなかった。


(何この無理ゲー……)


翔は体の向きを変え、全力疾走で逃げた。


──────


「あらあら……なにやら騒がしい事が起こってるようね〜」


無数の本が並べられている幾つものの棚の陰から1人の女性が現れた。


妖艶な身体と色艶やかな紫の瞳、細かく手入れされているしなやかなロングストレート、服は普通のシャツと長いスカートを履いており、首には綺麗な青い宝石の首飾りがぶら下がっていた。


彼女は目の前にある透き通った池に映っている路地裏を見ていた。そこには翔と小さな少女が戦っている姿が映っていた。──ほぼ一方的な戦いで翔は逃げ出しているが……──


「もう少し後と思っていたのだけれど……でも、起こってしまったのなら仕方ないわ。グリム〜! 出発するわよ〜!」


そう言って、彼女はまた、本棚の陰へと姿を消した。

はい!ルナサでございます!

すいません、少し遅れての更新となりました。

最近頭が痛くて薬を飲み続けております。

頭痛かったらほんと授業に集中できないです誰か助けて。

というわけでたくさんの訂正&変更などがあって申し訳ありませんでした!

次回も楽しみにお待ちください。

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