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英雄になれない俺達の晩餐会  作者: ルナサ
創世編
1/6

廃れた世界で始まる物語


「ふぅ、これで67体目か……」


 俺は魔物に突き刺された大きな剣を引き抜いた。


「この辺の奴らを片付けなきゃ、今日は村に戻れねえな」


 そう呟き俺は大剣を抱えて森の奥に入った。


 2300年地球は魔物の住処となっていた。都市だったところは魔物による毒ガスに汚染され立ち入りが難しくなり、俺達は森の奥で村を作り、暮らしていた。


 しかし、森の奥だからと言って安全なわけじゃない。魔物達は村の近くにまで現れ、俺達の食料を食い漁っている。


 だから、俺のような力がある奴らがこいつらを駆除しなきゃいけない。


「さて、休憩はこれくらいにして……ん?」


 なんだこいつ? 魔物か?


 いや、違う……こんな小さくて飛び回る魔物なんて見たことねぇ……


 多分昔見た童話でいう妖精みたいなものか?


(フリフリ……)


妖精は小さな右手を上下に振って手招きしていた。


「ん? 来てって言ってるのか?」


(コクッ……)


妖精は頷くとくるりと体を向けるとひらひらと森の奥に進んで行った。


 俺はどうしようか迷ったが


(まぁ、まだ昼だし夕方まで帰ったら大丈夫だろ。どうせ帰ってもやることないし……)


俺はおそるおそる妖精について行った……


──────


 しばらく歩くと苔で覆われた小さな一軒家が見えて来た。


「もしかして、ここに入れって言うのか?」


(コクッ……)


「えぇ……面倒クセェな……」


 帰りたいと言いたいところだが、生憎俺は方向音痴でどうやってここに来たか全く分からない。


 ここは、最後まで付き合ってやるしかなさそうだ。


「……入ればいいんだな?」


(コクッ)


 俺は妖精の言う通り古い木のドアを開けた。


 開けた瞬間に見えて来たのは、とても広い幻想的な世界だった……ん?広い?


「ちょっと待った、この広さどう考えてもあの家より大きいだ──」

「すまなかったね。急にここまで来させて」


 いきなり頭上から男(?)の声が聞こえて来た。


「何故君をここに来させたか……聞きたいかい?」


「いえ別」


「──そうか‼︎ 聞きたいか‼︎」


謎の男は俺のことなど聞く気も無いようであった。


「おい、お前。これ小説とかになったらお前確実に嫌われキャラになるからその辺で」


「──んーと、これ以上言ってはいけないことを連発して欲しくないんだが……まぁいい。唐突で恐縮だが質問だ」


 本当に唐突だなと言いたい気持ちを噛み殺してその質問を聞いた


「お前は『英雄』になってみたいか?──」


「──は?」


薄暗く、幻想的な風景に差し込む光を背に男は質問した。


「すいません。俺宗教とかあんま興味ないんで」


「──いや、そうじゃないよ⁉︎ ちょちょちょ! 帰らないでよ!」


いや、帰らしてくれよ……こっちは魔物の駆除があるんだぞ?


「まぁ少し空気が和んだところで、僕に1つ話をさせてくれないか?」


和んだのか?とか思っている俺をよそに、いきなり話を進めようとしている男に


「おい待てよ、いきなり何を言うのかと思えば、話? 俺にはそんな時間はないんだ。だからその話はまた後にして欲しいんだが」


と言った。


もちろん、まだ昼だし別に時間がないわけじゃないが、まだ魔物の駆除が終わってないし、そもそも、何故俺がこんなことに巻き込まれないといけないのかなどと話をしたいのはこちらの方なのだが……。


「そうかい? そこまで急ぎの用事なのかい?」


「別にそんなに急いでるわけじゃないんだ。ただ今その話を聞く必要がないと思っただけだ」


「そこまで聞きたくないのかい? “お前は仲間から嫌われている”のにかい?」


(──っ⁉︎)


今こいつなんて言った?

『嫌われている』……?何故こいつがそんなことを……。


俺が驚いているのを見て、男はあっと口を開けた。


「おっと、すまない。僕あろうことがつい『力』を使ってしまったよ」


「まさかお前……人間じゃないな?」


「……。ま、その話は後々話すとして」


「おい!質問にこた──」


そう言いかけた瞬間、男は口にトンと人差し指を置いて


「その話はまた後でね?」


と言った。


「ん?んぐぐぐ……ん?」


あれ?喋れない……


「ん──っ!んん──っ!んぐぅ……」


「ハッハッハッハッ!すまないね。それ以上質問されると、こちらとしては都合がわるいんでね、ちょっとおまじないをかけたんだ♪」


恐らく魔法の類なのだろう。何も付いてないはずなのに、言葉一つ言うことが出来なくなってしまった。


どうやら、よっぽどその話をしたくないらしい。


無駄だと悟った俺はどこか適度な椅子に腰をかけた。男ももう抵抗する意思はないと思い、安心してまた光の前に立った。


そうして俺に向かってこう告げた


「話を戻して……君にある話をしよう。まだ、この地球が人類で溢れていて、魔物による恐怖はなく何不自由もない世界だった頃のある少年のお話だ。僕がその話に名前をつけるなら……ねぇ君は何がいいと思う?」


俺は知るか。適当につけろ。みたいな目で男を睨んだ。


「おぉ怖い怖い。じゃあこう名付けよう。数多の英雄を打ち倒し者

『──────」


そして、長い長い退屈な神話ものがたりが始まった。

初めましての方は初めまして!

ルナサと申します!

初めて小説を書くので

誤字、脱字、不要な点があるかもしれませんが、そういうのを改善しながらこの物語を進めていけたらなと思います!

よろしくお願いします!

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