表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界ツアー2 ~異世界の未来とその趨勢~  作者: 黒田明人
6章 第三次対連合軍紛争勃発
29/37

28話 リメンバーヒマワリ

 

 

ヒマワリの件で皆の要望が高まり、初の侵攻計画が練られる事になる。

あれは戦争行為だとして、布告無しの奇襲攻撃に当たるとして、かつてあっちの国で使われた大義名分を逆に使うことにしたと・・


「で、合言葉が、リメンバーヒマワリかよ」

「さすがにやられっ放しと言うのも収まりませんしね」

「まあ、程々にな」

「ええ、軽く秘密工場の爆破ぐらいにしときます」

「やれやれ」


重力制御搭載、光学迷彩搭載、魔導発電式光学兵器8基搭載と、爆雷備蓄倉庫に投下口が左右に1つずつあるという、やたら派手な最新鋭爆撃機。


調査したはずの倉庫の隠し扉の奥から出てきた時には呆れたが、もう調査はやるだけ無駄と判断した彼であった。

彼はアマテラスの前に卵を4つ程、預けておいたまま忘れており、アマテラスでちゃっかり要求されて渡したのだった。

今回の爆撃機には1個使われているようで、そこで以前に渡した事を思い出し、残り3個の行方がかなり心配になっていたが、どうせまた出て来る時には出て来るだろうと諦めたのであった。


「もう調査はしないからな、下手に隠すな」

「そうですか、なら、他の団体の格納庫のあれこれ、回収しとかないと」

「はぁぁ、やっぱりそんな事じゃないかと」

「それにしてもかなりサッパリと無くなりましたね」

「ああ、皆衛星都市に移り住んだよ。ここは軍事拠点にしたほうが効率も良いしね」

「あの町並みも消えるんですか、寂しくなりますね」

「衛星都市は今でもそうだから、特に問題は無いんだけど、見慣れた物が無くなるのは寂しいね」

「これも時代の流れですか」

「分離政策でやれてたんだけど、どうにも外が煩くてね。次また来るようならもう、こっちから攻めてやらないときっと舐めてると思うんだよ」

「結局統一になるんですね」

「最近、公害もかなりあるらしくてね、このままじゃ惑星の環境も悪くなるばかりだ。向こうの二の舞は嫌だからな」

「それなら仕方がありませんね」

「もうかなり魔術師も減っているだろうに、困った奴らだよ」

「なら、次に来るようならそのままですか」

「ああ、そのまま一気にだ」


そして光学迷彩爆撃機による、秘密工場爆破の前に、初のヤマト国による宣戦布告が成される。

かつて南の国だった小国家郡の一角、元の国の頭脳が集まったと言われるその国に対し、奇襲による開戦は卑怯だとなじった後、宣戦布告を相手の王に叩き付け、転移で消えた瞬間、その国が揺れる。

秘密のはずの工場が、いきなり爆発したのである。中に詰めていた人員と共に・・


「なんて事を・・」

「これでは絶望的ですな」

「くそぅ、ヤマト国めが」

「あの砲撃がそもそもの原因。試射の奴らの粛清からいきますか」

「そうだな、こちらも大義名分を持たねば」

「分かりました」


そして進言者はこれ幸いと発射した要員と、残った頭脳まとめて抹殺したのであった。


「黒の28、長期任務ご苦労だった」

「はっ」

「約束通り、衛星都市の5に屋敷を用意してある。今頃は使用人も揃っている頃だろう。好きに使いたまえ」

「ありがとうございます」

「うむ、ではな」

「はっ」


かつて大昔、草と呼ばれた者達、それの復刻版のようだが、そういうおたくも存在しているようだった。

彼らは好んでその土地の住民に成り切り、日々諜報活動や重要人物に成り代わり職務をこなしているのである。

もちろん長期の場合そのまま退役となり、かなりの報酬が約束されている。

彼もそのひとりとして今後の人生は任務を思い返して過ごすのかも知れない。


「やれやれ、やっと火薬武器かよ」

「【シールド】魔導具の出番だな」

「なんかよ、あいつら退化してないか?」

「かつては魔法攻撃が主体だったのに、今では原始人のようだぜ」

「汚染物質によるマナ事情の悪化で、魔術師が生まれなくなったんだろ」

「セイラン教授と守護神の恩恵だな」

「その事だがよ、オモイカネってニックネームが候補に上がっててよ」

「金が重いのか」

「思考の思に金属の金、って神様。あっちの世界での知恵の神様の名前だとよ」

「文学おたくでも発案したのか」

「オレは良いと思うがな、オモイカネって」

「守護神とオモイカネか、良いかもな」

「それでな、本国の首都のニックネームも同時に・・」

「皆まで言うな、タカマガハラだろ」

「ここにも居たか、文学おたく」

「タカマガカラの知恵袋と言えば、オモイカネだからな」

「残念ながらマホロバが主力となりつつあるぜ」

「ぐっ、くそぅ、日本書紀おたくか」

「古事記おたくには負けん」

「「おたく論争は他でやれっ」」


   ★


「全く・・ここは作戦本部だと言うのに」

「オレ達だって我慢してるってに」

「許し難い奴らだ」

「それで何の話だっけ?」

「あっ・・えっと・・何だっけ」

「あれ、何だったかな」


そんな彼らのことはさておき、本国の首都の別名として、魔法の場という言葉を崩した感じのマホロバと、知恵の神様の名前から、シキンと呼ばれるようになった影にはミカの暗躍があったのは内緒である。


(マホロバはともかくとして、神様の御名をそのまま使うってのは、やっぱし罰当たりだと思うのよね・・そういう感覚は分からないけどさ、マホウノバ、マホウロバ、マホロバ、ってのは良く分かるよ・・ね、良い感じでしょ・・うんうん・・じゃあこれで広めちゃおう・・任せといて)(やったね)


守護神はゴシンとも呼ばれていたが嫌がっていて、こっそり定着しつつあったのだが、ここでまた新たなニックネームが定着する事になった。ただ、側近より近い至近って意味合いだと、誤解されたまま広まっていったのである。ただ、ミカにもこっそりニックネームが定着しつつあり、このままミカが気付かないと困った事になりそうだった。


実は、ゴシン、シキンと、ラストが『ン』で揃っているところから、ミカにもそれを付けようとしていたのである。

しかし付くと『ミカン』になってしまう為、ミカが気付くかどうかが今後の・・


(これは黙っているべきですかね、くすくす)


ミカン・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ