表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界ツアー2 ~異世界の未来とその趨勢~  作者: 黒田明人
4章 第一次対連合軍紛争勃発
22/37

21話 作戦は?

 

 

魔導自走対空砲が木の柱のようなものを撃ち出す。狙いは飛行船の皮袋。近くまで飛んだ事に驚き、慌てて飛行船を下がらせる。なんせ虎の子の飛行船。うっかり皮が破れてはどうにもならぬと・・


「狙いバッチリ、下がりますね」

「わざと外すのも大変そうだな」

「ええ、うっかり命中させないようにですからね」

「さて、いよいよ魔導歩兵の出番か」

「魔物の素材が凄まじい事になってますよ。あいつら張り切って狩りまくってましたから」

「余程、出番が待ち遠しかったんだな」

「殺さない武器と言うのは、やはり良いアイディアだったですね」

「人員確保にはな」

「ま、いずれは経験が必要でしょうが、今はまだ良いですよね」

「構わんさ。それに、殺したい奴なら地下に居るだろう?あいつらなら喜んで殺してくれるさ」

「適材適所と言えばそうですが、よくぞ彼らを従わせられましたね」

「あいつらは自分の性癖を理解しているのさ。だから普通では居場所が無いと思っていてな、与えてやるだけでいいのさ」

「じゃあ今頃はまた」

「そうだな、古くなった部品は潰して捨てる。そう言う事をやっているだろうな」

「例え話で助かります」

「慣れんか、さすがに」

「ええ、ちょっときついです」

「オレはもう慣れたがな」

「申し訳無いです」

「いいさ」


そしていよいよ、各々の制服に身を包んだ者達が現れる。


「第一魔導中隊、準備完了」

「第二魔導中隊、完了でっす」

「第三もおっけーでっせ」

「第四もいいですよ」

「第五到着、いけますよ」

「どうにもバラバラだな」

「そら、制服もバラバラですやん」

「はっはっはっ、そうだな。よし、まあいい。とにかく、これから模擬戦だ」

「くっくっくっ、冗談きついでんな」

「んで、作戦は?」

「鶴翼と思わせて、対称雁行、センター下がって釣り野伏」

「相手はん、そもそも陣形とかそんなん知りまへんやろ。行けるんでっか」

「お試しでな。使えるようなら色々使っていく」

「ほな、ワイは隠れる役やな」

「よし、オレも隠れるか。右な」

「ええやろ」

「よし、右雁行だ」

「左雁行だ」

「オレは逃げ役だな」

「ほんでこれ、誰が考えたんや」

「うちの子だが」

「何才でっか」

「12才だが、最近、陣形にはまっててな」

「なんや心配になってきたわ」


はっきり言って陣形はあんまり関係ないので、試験的に色々やるつもりの様子。

相手は横一列で進んで来る。

まずは前列が端から攻撃を加えていくと、内に内にと逃げていき、自然と丸っこい陣形になる。

まあ、撃たれたらバタバタ倒れるので、誰もが逃げるようになる。

対ヤマトの戦いに剣は無用の長物。


魔導銃の射程と弓の射程が近いぐらいなので、全員が弓兵と考えたほうが良いのだが、連射が効く点が弓とは違い、近付く敵は片っ端から撃たれていく。

それが下手に殺傷力のある武器ならば、致命傷にならない限りは動きは止まらない。

だが、麻痺銃にそれは通用せず、1発でも身体に当たればもう終わり。


対称雁行は広がりながら敵を包囲し、進む敵に対して中央は下がりながら攻撃をする。

左右を削られながらも中央は前進し、伏せた左右の奇襲攻撃で散々にやられてしまう。

後は内方円で周囲から殲滅するだけ。気絶した奴らはチョコチョコ間引かれていく。

専門の回収部隊である。彼らは戦闘には参加せず、こういう裏方を専門にしている。

全員、覆面をしていて、誰か誰だか分からない。だが、文句ひとつ言わず、何も喋らず、矢がかすめても平然として回収していくのである。

そういう奴らに聞き覚えがあると思うが、力の強い者達の副業のようなもの。そう、彼らは全員がアント民なのである。

同類になる者達を回収し、近くの浮遊台車で運んでいく。そして開口部に放り込めば、それらはゆっくりと降りていく。

そして地下ではとりあえず檻に入れられ、処置の時を待つのである。


「また多いでんな」

「うち、かなり減っちゃって、多めに良いかしら」

「遊びすぎちゃいますねんな」

「違うわよ、ちょっとうすのろが多くてさぁ、魔物に食べられちゃったのよ」

「変移種にでもなったんでっか」

「ああ、あれって変移種なのね。妙に大きくなっちゃって、でも、殺しちゃった」

「まだ増えるらしいな」

「ならさ、半分良いよね」

「ええでっせ」

「ありがと」

「そん代わり、おなごをぎょうさん頼んまっせ」

「アンタ何人孕ましてんのよ」

「そうでんな、先月は28人やったわ」

「人は増えたほうが良いんだろ。オレも食ってるぜ」

「男は良いねぇ、うちはそういう訳にはいかないからさ」

「その代わり、快楽数倍数十倍だろ」

「ふふふ、まあそうね」


統治者達の暗い会話は、戦闘が終わるまで続き、獲得された人員は全員に分配され、それぞれのねぐらに戻っていく。自らが使役する者達を連れて。


「ふうっ、さすがに多かったな」

「さすがやね、その手腕があればこそ、ワイらの下僕が増えるんや。身体労ぅてや」

「ああ、ありがとうな」

「総勢、8万8413、確かに受領しました」

「後は任せた」

「はっ、確実に」


やれやれ、精神がヤバいよもう。さて、癒してもらおうかねぇ・・疲れたよ・・


かくして今回の作戦でアント民の数はかなり増え、概算で17万程になったのである。その内、魔力持ちが約半数。

それから出力が上がり、予想年間出力が450億になったのは成果と言って良いが、西の国以外の軍は散々にその数を減らし、最後には撤退して行った。

気球船の準備は整ったものの、出発の前に撤退になったので結局は出動する事にならず、浮かないように係留しまくる事になるのだが、そのうちガスが抜けてしまう事になる。無駄な支出になったけど、また買わないとゴミになる乗り物。

次があるか無いかは分からないが、また人員を育成しての事になる。

それと平行して飛行船の数を増やす事が出来るか、それが今後の課題と思ってくれるかどうか。


「予想出力450億だとよ」

「ほお、かなり上がったな」

「これで守護神も楽になるかな」

「ずっと負担掛けっ放しだからな、早く楽にしてやりたいぜ」

「次、あるかな」

「あって欲しいぜ。可能なら余剰がやれるぐらいにな」

「また併呑になったら消費も増えるし」

「そのうち大陸統一ってか」

「相手が勝手に衰退するんだ、そうなったら嫌でもそうなるだろ」

「さて、次回に備えて倍増計画といくか」

「タヌキの皮の数え過ぎじゃないのか」

「収容施設の余剰が2500ぐらいしかないぞ」

「マナタンクがか」

「ああ、意外とマナ持ちが多くてな、杖の回収が凄かったらしくて、魔術師部隊でも居たんじゃないかって話だぜ」

「敵の魔術師も哀れだよな、魔導銃って名前の杖持ちに勝てないんだから」

「確かに杖と言えば杖だな」

「自分で魔法を構築するか、ただマナを流し込むかの違いさ」

「確かにな」

「そんなのが開発されたらヤバいな」

「対抗策は少しずつ考えているらしいな」

「ほお、さすがは戦闘系」

「さて、何とか終わったな。解散するか」

「ヤマトの民は」

「「我らが守る」」


陣形名は適当です。後、戦闘系と設備系では合言葉が少し違います。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ