初めましての自己紹介
私の名前は里中律子。27歳独身女性。日本出身で在住。
異性との交際経験はあるけれど、あまり異性との接触は好きではありません。
黒い長い髪に黒い瞳、身長は低く童顔でよく友人に「ロリ巨乳って実在したのね」と失礼な感想を言われていました。
それが、かつての私。
どこをどう間違ったのか、はたまたこの世界には実在するという神様の悪戯なのか。
いやいや間違ってもこんな悪戯は勘弁してほしかった。
そりゃ、高い身長に手足長くてスラッとしたシルエットには憧れていました。
すっきり整った顔立ちに濡れたような黒髪、匂いたつような色気。
いわゆる私とは正反対な「知的美人」には憧れていました。
それがどうして、こうなったのか。
高い身長(ちゃんと測定したわけではないけれど、180㎝は超えてると思う)。
手足は長くて、実用的な筋肉が全身を覆っています(インナーマッスルね)。
烏の濡れ羽色の艶やかな黒髪は、指通りよく(長さは肩につくくらいかな)。
目はなんかちょっと変わっていて、左右で色が違うみたい(右が金、左が銀)。
顔立ちはかつての私が憧れていた、「知的美人」に見えなくもない。
いや、どちらかというと左目の泣きぼくろがセクシーな「野性的美形」かな。
うん、文句なしの「美形」です。
「美形」というのが、女性に使う形容詞じゃないってことはわかってます。
でも、今の私にはそれが適切なのでありますよ。
私、ただ今性別「男性」ですから。
話せば長くなるので、書く事で手短にすませます。
現代日本でOLをしていた「ロリ巨乳」里中律子は、帰宅中事故に遭い死亡した挙げ句、胡散臭い神様と出会い激しい問答を繰り返して、無理矢理異世界に飛ばされてしまいました。
そこでちょっとした神様流の親切(迷惑)が発動され、私はもとの自分とは似ても似つかぬ、性別すら違う人物へと変貌させられました。
それが今の私、「野性的美形」性別男性のクレアです。
さてさて、異世界に飛ばされてからの私を振り返っても、日本にいては到底体験出来ないようなものばかりしてきました。
時間はたつのは早いもので、男性としての自分に戸惑い困惑しながらも、あっという間にここまで生きてきました。
これは、異世界で男性として暮らす私の記憶の日記のようなものです。
現在は、私がクレアとなってから5年目の春を迎えています。