1話 きっかけ
初投稿ですのでお手柔らかにお願いします。
僕が中学1年生の時、吹奏楽部の2年生に笑顔の素敵な先輩がいた。その先輩はとにかく明るく、混じり気のない純粋な笑顔を振舞い活発的な人でした。
先輩の担当楽器は「フルート」だった。性格とは裏腹にフルートを吹いている先輩はとても繊細で優しい音を奏でる人だった。
中学一年の春、吹奏楽に興味があった僕は、放課後に部が開催する新入生歓迎会の演奏を聴きに三階の隅にある音楽室に立ち寄った。
吹奏楽とはやはり女子が多く、なかなか馴染めない僕は渡された藁半紙のチラシを見ながら後ろの席に座る。
正面が暗転しダウンライトがうっすらとつき、楽器の煌びやかな金銀の光沢が反射し、光で目の前が黄金の池のように広がる。
弾けるような音から1曲目が始まり、一気に魅了される。
2曲目の途中。光が暗転し、フルートの単独演奏が始まる。他の音がない分際立って聴こえ、かすかに消えそうだが、真の太く細やかで美しい音色が音楽室中に広がる。
想像される景色はまるで川の水を飲む小鳥のようだが、羽を広げて飛び立つ様は白金に輝く白鳥のように美しい情景が浮かぶ。
あっという間に演奏が終わり、その後は半ば雑談的に各パートの紹介や挨拶が続く中、僕は余韻に浸りながら廊下に出る。
たまたまフルートの先輩が廊下に休憩していたところに鉢合わせた僕は先輩と目が合う。
先輩:新歓(新入生歓迎会)どうだった?
僕:とっ、、、とっても綺麗な演奏でした。
思わず出た感想が簡素になってしまい恥ずかしくなった僕はかき消すように話を続ける。
僕:初めて吹奏楽の演奏を聴きましたけど、すごく聴き入ってしまいました!特に先輩が一人で吹いているところとか、、、
先輩:ホント! ありがとう、じゃぁ、フルートやってみる?毎年人員不足で困ってるんだよねー
照れ隠しをしながら頭を片手で掻く先輩の姿は少しボーイッシュで、不思議とこちらも緊張が解けていく。しかし、楽器なんて触れたこともない僕は不安気な顔で話を続けた。
僕:初心者でも吹けますかね?
先輩:全然大丈夫だよ! 私も中学からだから。
何ごとも初めてはあるでしょ。
まー興味あったら来週から仮入部期間だから気軽においでよ!
先輩はそう言い残し風のように去って行った。
僕:仮入部か
僕は手に持った藁半紙のチラシを見ながら独り言を言い、唖然としたまま廊下で一人立ったまま去っていく先輩の背中を目で追った。
文章を書くこと読むことが苦手なので、とりあえず思いつきで書くことにしました。
投稿したものにコメントいただければ幸いです。




