91話 登校時の騒動
翌日 週明けの月曜日
俺と美穂は瞬間移動で校門近くまで飛んで
校門をくぐり登校すると
辺りがいつも以上に俺たちを見る目が好奇なものに変わっていた
俺たちを見てひそひそと話し込むグループもチラチラ
そんな中…お構いなしに俺たちに集まってくる集団があった
「みほちゃん ゆきまさくん おはよ 一昨日テレビみたよ」
「何というか色々すごいよね」
「すごいと言えば未来様とめいちゃんもだよね」
「おまけに3人とも大人へ変身して可愛い格好していたり」
「教室でもいつも4人でいたのも
そう言うことだったんだね」
そう 俺たちの教室のクラスメイト達が
一斉に俺たちを見て言葉責めしてきたのだった
「あ おはよう」
「おはよう」
美穂と俺は彼らに挨拶をする
「美穂ちゃん達が編入してきたのも
なにかあるんだろうなと思っていたけど
普通にダンジョンにも行ってるなんて憧れちゃうなぁ」
「それに反月宮の記者を拘束してしまう
めいちゃんもすごかったよねぇ」
「うんうん めいちゃんも変わったよね
目立たない子だったのに…」
クラスメイト達がそんなことを話し続けている
俺はここじゃ色々目立つから
「あの ここだと…上級生とか色々みているし…教室で」
「「「あ…そうだったね ごめん」」」
クラスメイト達が周りを見て
上級生達がこちらを見てひそひそ話をしていることに気づいて謝る
俺たちは急いで教室に行く
教室に行くと芽衣と未来も俺たちと同じように囲まれて
話しかけられている状態だった
未来と芽衣が俺たちを見て挨拶をしてくる
「「おはよう」」
「「おはよう」」
俺たちが芽衣と未来の近くに行こうとすると
集まっていた人の群れが別れていき道を作ってくれた
そして俺たち4人が合流したあとに
また集まっていき俺たちの周りでいろいろと話している
「あとね 記者さん達が食べていた
とんかつもどきとかマグロ丼とかものすごく気になったの」
「あー テレビじゃ白黒だしどんなものかわからないから
わたしも気になる うん」
「おいしいのかなぁ」
「未来様達 ここじゃ食べれないの?」
クラスメイト達が食べものについても気になっているらしくて
食べたそうにしているのをみて
俺は未来達を見て
「みくちゃん みほちゃん めいちゃん どうする?」
「みんな 食べたそうよね」
「みなさん 食べたいですか?」
未来がクラスメイトにそう聞いてみると
「「「「「「「「食べたい」」」」」」」」
みんな答えてくる
それを聞いて俺たちは念話の方で
「56階層は2時過ぎからにする?」
「別に急がないし お昼ご飯ゆっくりする?」
「そうですね そうなると美幸と絵美に伝えておかないと」
「幸正くんのお母様たち いきなりは大変だもん」
「うん お母さん達に連絡するね
もしもし お母さん おばさんも」
「うん? あなた学校に行ってるよね? なにしたの?」
「なにかトラブル?」
「あ いま 教室なんだけど」
「今度はなにやらかしたの?」
「うぅ…きょうはなにもしてません クラスメイト達が
マグロ丼とかとんかつもどき食べたいって言うから
その お昼 人数分作って学校に来て欲しいかなって」
「なるほど…そういうことね 絵美さんいい?」
「仕方ないわね クラスの子達 テレビ見たんでしょうね」
「うん お母さん達ごめんなさい」
「作るのは大変だけど大丈夫だから」
「お昼にむかうね 美穂も勉強しっかりしなさいよ」
「はーい 別にサボってないもん わたし」
美穂がふて腐れながら言う
念話を終了すると未来がクラスメイト達に
「お昼ご飯 教室で食べることにしようと思うから
放課後は残ってね」
「「「「「「「「ほんと?」」」」」」」」
「えぇ 今 幸正くんのお母様に連絡しましたので…」
「そんなことも出来るなんて…すごい」
「あぁ…マグロ丼たのしみ」
「おいしいのかなぁ」
「とんかつもどきも楽しみだね」
「うんうん」
俺はふと用事を思い出したので
「ちょっと 家に戻る」
「「「ちょっ」」」
家に帰り母親に
「もうすぐ授業はじまるでしょ?」
「うん 急いで渡すから」
俺はお昼に必要なものを大量に作り出していき
母親にアイテムボックス経由で預ける
「ちょっ ゆきまさ」
「形状見ればわかるから わからなかったら
コンビニのサイトとかで食べもののところみて」
「もう…わかったわ いってらっしゃい」
母親とのやりとりを急いで終わらせて
教室に戻るとクラスメイト達が
「「「「「おかえり 瞬間移動だよね いまの」」」」」
「う…うん そうだけど」
「「「「「すっごーい」」」」」
そんなことをしていると
予鈴が鳴り各自、席に戻っていくのだった
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