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異世界で夢を叶えたい~ダンジョンでみつけた魔物などで食文化、産業革命を提案する~  作者: クーニー
ダンジョン攻略 50階層から61階層まで
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87話 会見後

記者会見が終わると俺は芽衣に話しかける


「さっきはありがと」

「うん わたしの闇魔法 こういうところでいかせるんだね」

「それで…お母さんとお父さんに指輪

 ただし、ダメージ無効と状態異常無効

 自動反撃 自動拘束も付けておくから」

「えっ? 指輪いいの?」

「反月左翼に狙われる危険性あること考えたら…」

「ありがと 出来たらお父様達に危険が迫ったら

 通知音が鳴るようにしてほしいかも」

「うん 芽衣さんならその辺のチンピラ相手には

 負けるわけないし

 あと迎撃用の蝶々型ドローンも数体作る

 店と工場に飛ばしておいて

 なにかあれば芽衣さんに瞬時に通知されるように設定」

「いろいろありがとう

 お店や工場に対しての防犯まで…」

「相手が左翼なら情けなんていらない

 仕掛けてくるならば徹底的に潰して

 根絶させるまでです」

「幸正くんって…反体制派とか

 宗教団体とか嫌いなのね 前世の影響?」

「日本では宗教の自由はあるけど

 だからといって…とち狂ったものもたくさんあったし

 国を売ろうとするいかれた勢力だらけだし

 だから…こっちの世界ではそういう連中は徹底的に排除

 技術を海外に流出される前に潰す方がいいと言う考えになってしまう」

「日本って思ったより平和じゃなかったのね

 それじゃ… 明日のお昼に行くからね」

「うん 14歳モードで料理するんだよね?」

「そのつもり 7歳だと不便だから」

「楽しみにしてるね」

「うんっ あと…お願いあるんだけど…いい?」


芽衣がもじもじしながら俺に聞いてくる


「うん」

「わたしも…いやじゃなかったら…その「ちゃん」付けしてほしいの」

「あ…さん付けはよそよそしかった?」

「未来様たちがうらやましくて…だめ?」

「ううん 芽衣ちゃんがいいなら」

「ありがとう うれしい」


芽衣はニコッと微笑みながら俺を見つめる


「芽衣ちゃん これからもよろしくね」

「うん また 明日」


芽衣との話が終わると未来が話しかけてきた


「芽衣さんをちゃん付けすることにしたんですね」

「あ…いやだった?」

「ううん 芽衣さんだけ違うのも…と思っていたから」

「よかった…みほちゃんは怒りそうだけど」

「あの子は…そうですね」


未来は笑いながら答える


「さっきの記者会見 少々やりすぎだった?」

「ううん あれくらいでいいと思います

 反月勢力にはいいお灸になったと思います」

「どれくらいいるんだろう この国に」

「詳しくはわかりませんが

 ことあるごとに月宮を陥れようとする新聞社は

 他にもありますねぇ」

「そう」

「ゆきくん 新聞社に乗り込んで潰そうとか考えてないですよね?」


未来が俺の顔を見て真顔になり問いかけてくる


「総理が動かないなら…やりかねないですが

 今は静観する予定」

「そうですか よかった…」

「心配?」

「心配というか相手側がかわいそうだと思っちゃいます」

「そっか 情け容赦ないから ぼく」

「そうですね 美穂さんが幼なじみでよかったと感じます

 ゆきくんと繋がるきっかけが出来て

 もしゆきくんがわたくしたちと反対側にいたら

 と思うと…恐ろしいです」


未来の言うことはもっともだ

俺の能力はとんでもない

こんな力があるからこそ敵対勢力だと思えば

恐ろしく感じるだろう


「ぼく 国を乗っ取るとかまったく考えてないからね?」

「はい むしろ 国を発展させたいだけですよね」

「うん 支配とかそんなのはめんどくさいし

 それはみくちゃんの弟にやらせればいいし

 この国は議院内閣制だし政治家がまともなら

 口出しするつもりもない」

「はい 今のところは政治家の人たちもまともな人多いようですし

 大丈夫のはずです」

「それなら安心」


日本のようにろくでもない政治家だらけじゃなさそうなのは

安心出来るところだ


「それから…ゆきくんのお母様のお店ですが」

「うん」

「お母様が主導すると思いますので」

「そうみたいね ぼくたちはマグロとか

 ダンジョンに行って帰りに捕ってくるというかたちでいいのかな」

「はい お刺身はわたくしとみほさんが

 聖魔法を使わないとだめですし」

「そうなるね 当分の間」

「巫女職の人たちも募集かけるみたいですし

 いずれはわたくしたち抜きでも行えるようになるかと」

「うん レベル上げもそうだし

 それにしても…ダンジョンが月宮の始祖によるものだったなんて」

「はい 邪神教の方に文献が残っているとは思いもしませんでした

 ダンジョンを作った理由

 魔物との戦いに備えるように練習場なのかもしれないですね」

「確かに 各階層に帰還の魔法陣もあるし

 階層へ移動するための魔法陣もある

 優しい仕様になってるもんね」

「えぇ…罠とかはあるにせよ 練習させるためなのでしょうね

 あと…ダンジョンに籠もってみて

 いろいろな素材や食材が豊富というのも

 もしダンジョンが悪意によるもので作られたなら

 こんな風に食べるものが多いわけもないですよね」


確かにそうだ

牛 猪 羊 マグロ エビ イカ タコ

他にもゴムのスライムもいる

金属系ゴーレムもいるし

どうみても生産を助けるためのダンジョンになっている


「なのに…この国の人間はレベルは総じて低い」

「はい…」

「もったいない」

「そうですね この辺も変わっていくでしょう

 経験値倍増付与ゲートが浸透されれば」

「うん 犯罪者捕獲ゲートでもあるけど」

「そういうトラップを仕込む ゆきくんって…ほんといやらしいですね」

「備えあれば憂いなし だもん」

「明日の新聞 どうなるか こわいです わたくしは」

「色々書かれそう」

「はい わたくし みほさん 芽衣さんの3人を

 写真とりまくっていた方いましたから」

「そ、そんなにですか」

「なに書かれるのか…不安です」


3人とも可愛いから

前世で言うアイドルという立ち位置での記事かもしれないが

はたして…


「記者さん達も脅していたから変なことは書かないと思いますよ」

「そうですね わたくしたちに刃向かえば…ですものね」


未来はにっこり笑った


「そういえば あの御曹司3人はなんなの?」


俺は学校帰りに出くわしたあいつらのことを聞いてみた


「わたくしと繋がりを持ちたい家の子ども達でしょうか

 わたくしは名前など覚えてませんが」

「なるほど 皇室に取り入りたい家…か

 スルーでよさそうだね」

「はい 相手にするだけ無駄です」

「あはは」

「それでは 今日はこの辺で」

「うん また 月曜日」

「明日は会ってくれないんですか?」

「えっ?」

「芽衣さんやみほさんには会うのに…」


未来が悲しそうにそう詰め寄る


「みくちゃんも来る?」

「はい わたくしも料理したいので」

「それじゃ、明日」

「はい」


未来は嬉しそうにして去って行く

俺は待っていた母親のところに行くと


「おまたせしました」

「幸正 あなた やらかしまくったよね」

「記者に対してですか?」

「えぇ…それ以前に結界もだよ」

「だって お魚…」

「まったく 食べもののことで結界を発動してしまうなんて」


母親が頭痛そうに言う


「明日 みくちゃんも」

「聞こえていたわ わかった

 3人とも料理出来るようになりたい見たいね

 お嫁さんだもんね 将来の」

「3人とも貰っていいの?」

「現行法律では難しいでしょうが…改訂されるでしょ」

「お母さんとしては3人とも?」

「そうね みほちゃんは言うに及ばずだけど

 未来様と芽衣ちゃんもいい子だものね」


3人ともいい子なのはわかる

誰か一人を選ぶと悲しませてしまうし

悩んでしまう


「それに…あの3人をよそに嫁がせると

 国としても危険になるでしょ」

「あ…確かに 3人とも普通じゃないステータスだし」

「そうよ 幸正の傍にいて貰う方が安心安全なのです」

「そっか」

「これ以上は増やさないようにね いい?」

「うん」


確かに…これ以上増やしたらダメだ

3人が限界だ 俺としても


「じゃあ、かえりましょ

 お父さんには念話で報告はしてあるからね」

「うん お母さん お店は?」

「ゆかり様次第かなぁ どこにお店を構えるのか怖いけど」

「ぼくとしてはお高い料理店より

 一般大衆向けの食堂の方が普及に繋がると思う」

「そうだね その方が料理を知ってもらう機会も増えるものね」

「うん」


俺たちは会話をしながら家に帰宅するのだった


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