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異世界で夢を叶えたい~ダンジョンでみつけた魔物などで食文化、産業革命を提案する~  作者: クーニー
ダンジョン攻略 50階層から61階層まで
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68話 お買い物

前置きに書き忘れてました

母親の美幸視点です

「あなた お昼ご飯作りに行きますね」

「あぁ、美幸 なに作る予定なんだ?」

「とんかつもどきを予定してます」

「とんかつもどき? なんだ それ」


夫の正太が首をかしげて聞いてくると

わたしは微笑みながら


「楽しみにしててください」


と言い畑から出ていく

思い返せば幸正が魔の森の結界を

みほちゃんと一緒に強化した後で

わたしたちの環境はめまぐるしく変化してしまったわね

あの子が生まれて

手のかからない上

家の手伝いもしてくれていたり

いい子に育ってると嬉しく思ってたけれど

まさかの転生者 前世70数年間の記憶を持って

生まれていたなんて思いもしなかったわ

皇室関係者との謁見

引っ越し いろんなことが起こりすぎて

気疲れが絶えないというのに

あの子は毎日のように

わたしたちの予想を超えてやらかしてくる


「はぁ…」


子どものやらかしに付き合うのは

親として当然の義務ですものね

それに色々と便利な機能がついてる指輪を

渡してくれて

わたしたちがトラブルに巻き込まれても

死なないように強力な防具にもなっているし

あの子 前世で親孝行できていないこと

後悔しているのかしら?

わたしも正太も十分 親孝行して貰ってると感じてるわよ

ありがとう 幸正


考え事をしながら台所に着くと

わたしはウインドウを表示させて

日本のネットワークへ接続して

とんかつの作り方を検索して見る


「豚肉…かわりに猪の肉にして…」


パン粉がないわね

この世界だとまだ揚げ物文化は浸透してない

パン粉なんて一般家庭においてあるわけもない


「どうしましょう」


わたしは考えてみた

パン屋さんに行ってパンをみじん切りして貰って買ってくるのが

1番よさそうかと…

あと足りないのは油を入れる

深めのフライパンなどもないわね

お金たりなさそう


「あっ、そうだわ」


ふと思いついた

肉屋さんに行って…この大量にあるお肉を少し売ればいいわね


わたしは出かける準備をして瞬間移動をする

まずは肉屋さんにむかうと


「ごめんください」

「はーい いらっしゃい 見掛けない顔だね」


わたしが声をかけると奧から

元気よく肉屋の奥さん?が顔を出してやってくる


「最近 引っ越ししてきたばかりで」

「そうなのか それで今日は?」

「はい ここって お肉の買い取りはしてます?」

「やってるわね どんな肉を持ってきたんだい?」


わたしは奥さんからみえないように

アイテムボックスからブラックホーンの肩ロース 10キロと

暴れ大猪の肩ロース 10キロを取りだしてカウンターに乗せた


「これは…えらい上物だね

 みたところ 普通の肉じゃなさそうだが」

「えぇ…ブラックホーンと暴れ大猪なんですが」

「な、なんだって?!

 奥さんが狩ってきたんですか?」


奥さんが肉をじっくり見ながら驚いてます


「いえ 息子が…」

「こんな…はじめて見たわ わたし」

「このお店にはないんですか?」

「そりゃ、ないわよ 高級肉はこんなところに

 おろしてくれる人なんていないわ」

「それで 買い取りは難しいです?」

「えっ? ぜひ 買い取らせて貰いたいわ

 どちらも10キロだね」

「はい おいくらになるんです?」


奥さんが慌てて奥にいる店主さんを呼ぶ


「あんたぁ ちょっと こっち来て ブラックホーンの肉

 買い取りしてほしいお客さんきたのよぉ」

「おい そんな高級肉 ここに持ってくる奴いないだろ

 うそこくんじゃねーぞ」

「嘘じゃないんだから とにかく来て」

「わかった」


店主さんが半信半疑の表情をしながら

カウンターにやってきて

おかれている肉を見る


「………」

「あんた これ いくらで買い取れる?」

「う~むぅ…」


店主が肉を見て唸ってしまってる


「50万文と猪は10万…」

「えっ?」


店主の提示した金額にわたしは驚いて固まってしまってると


「もっと色をつけても買い取らせて貰いたいんだが

 だめだろうか?」


店主が金額をあげようとしていた

わたしが安すぎるから驚いたと思ったのかも


「あ いえいえ 60万も…こんなにするんですか?」

「滅多に市場にまわってこない肉だからなぁ

 なぁ、奥さん これ 定期的に手に入ることは?」

「息子が狩っているので息子に聞かないとわからないけど」

「そっか 無理にとは言わないから

 また うちにおろして貰えるとありがたい」


店主さんが頭を下げてきたのを見て

わたしは嫌と言えずに


「息子に聞いてみます」

「ありがてぇ おまえ 金庫から60万文」

「はいな」


奥さんが急いで金庫からお金を取り出してきて

わたしに渡してくる


「今日はありがとうね こんな取引」


奥さんがわたしの手を握ってお礼を言ってくる


「いえいえ こちらこそ」

「「またのお越しを」」

「はい」


わたしがその場を離れる際

店主が


「切り分け作業だ 10キロなんて

 あっという間に売れるだろう」


そんなことを奥さんと話していた

わたしは肉屋を後にして

フライパンを買いに行く


「深めのフライパンは…あ、あった これでいいかな

 2つほど買おう…かな」


フライパンを購入して

油も食品店で購入


「あとは…パン屋さんね」


パン屋に向かいカウンターで


「ごめんください」

「あっ、はーい」


奧から店主さんがやってくれた


「食パン2本ください」

「はい」

「あと 可能でしたら

 その食パン1本を

 細かくみじん切りに出来ますでしょうか?」


わたしがそう言うと

店主さんがわたしの顔を不思議そうに見返す

あぁ、まだパン粉を使った料理が浸透してないから

なにに使うんだ?と見られてるようです


「みじん切りにしたパン パン粉と言いますが

 肉などにまぶして揚げるんです」

「揚げる?」


店主さんが首をかしげちゃいました


「作ったら…持参してきましょうか?」

「いいんですか?」

「はい このあと お昼ご飯に作る予定でして

 午後にまた来ます」

「えっ、わざわざ…」

「もし、お気に召しましたら…パン粉も製品として

 扱って貰えたら…」

「需要が増えれば考えるけど

 そればかりはなんとも言えませんね」


確かにそうだわ

まだまだ食文化は変わってないですし


「わかりました とりあえず、食べてみてください」

「はい」


店主さんからパンとパン粉を貰い


「おいくらですか?」

「食パンがこの大きさ2本で1400文と

 みじん切りにした手間賃いれて1500文ぐらいでどうですか?」

「はい それでお願いいたします」

「はい 少しお待ちください」


わたしはお金を支払い

しばらく待ってから食パンとパン粉を受け取ると


「ありがとうございます 2時頃にまた 来ます」

「はい 楽しみにしてます」


店の裏に行き人がいないのを見てから瞬間移動をして家に帰りました


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