66話 植物系はスルー そして冒険者協会
読み返していて記載ミスありました
43階層じゃなくて42階層ですね 動物ゾーン 修正しました
俺たちは53階層に降りていくと
一見 52階層と変わらない風景だった
「ここも森などだね」
「うん 上の階と風景は似たようなものだよね」
「そうですね」
「この階は植物系魔物でしたよね?」
芽衣が最後に言うと
ミアさんは索敵をしていた
「そうですねぇ 木の魔物 キノコ 人食い植物
色々いるみたいですね」
「どうする? ゆきくん」
ミアさんの言葉に美穂が聞いてくる
「木だけ何体かころす?
それで木材を紙に出来ないか実験して貰うのは?」
「どういう意図があるのです?」
俺の提案に未来が聞いてくる
「魔力が入っている紙を作れないかなと」
「なるほど 術式をその紙で発動出来るかどうかですね」
「うん そう」
「わかりました」
「「うん」」
53階層の方針が決まると
下に降りる階段を目指しながら途中にいる
木の魔物をついでに狩りながら進んでいく
階段付近に到着すると
なにかいるようだがスルーして階段を降りていくことにした
54階層に到着すると
今度は昆虫系の階層になっているようだった
「今度は昆虫みたい」
「気持ち悪い」
「いやです 虫」
美穂と未来は癒そうな顔をしている
芽衣はというと
「昆虫ということなら繭とか蜘蛛の糸とかあるのかなぁ」
「そういえば芽衣さんにとっては糸収集も
大切なことでしたね」
芽衣の呟きに未来が反応する
そこにミアさんが索敵をすませていて
「ギガントシルクワームやら
虹蜘蛛 ギカントキラービーなどいるようですね」
「キラービーは蜂 蜂の巣だけとれないかなぁ
蜘蛛の糸も収穫したいね シルクワームは糸が
近くにないか捜しつつよね」
「うん それで時間は?」
美穂が言うと未来が確認する
「4時になろうとしているみたいです」
「今日はここまでだね」
「うん おねえちゃん 冒険者協会行ったことある?」
「うん ありますのでわたくしが瞬間移動しますね
その前に変身を解除」
「「「うん」」」
未来の言葉に俺たちは頷いて変身を解いてから
冒険者協会に移動してカウンターにむかう
受付のお姉さんがカウンターに人が来たことで
条件反射的に挨拶をしようとして前を見て固まっていた
「いらっしゃ…皇女様?…ちょっと お待ちください」
お姉さんが慌てて席を立ち奥の部屋にかけていき
しばらくしてから奥の部屋から年輩の男性とともに戻ってきて
「冒険者協会の室長を任せられているものですが
皇女様 なに用でございますでしょうか?」
青くなりながら未来に話しかけてくると
未来はにこりと微笑みながら
「先ほどダンジョン52階層で狩ってきた
シャドーウルフや巨大暴牛、軍隊暴れザルの買い取りを頼みたいのですが」
未来が言うと室長と受付のお姉さんが
さらに青くなっていて
「あの 52階層…ですか 軍隊暴れザルは42階層にも
小隊規模でいるのは確認してますけど
それでも厄介な相手でして…それでいて
巨大暴牛ですか? 未確認な魔物ですが
皇女様は…」
室長が言葉を選びながら返事をしていると
未来は念話で
「皇室から話が通ってなさそうですね」
「だね おねえちゃんどうする?」
「ちょっと お爺様に念話します
もしもし お爺様」
「なんじゃ? ダンジョンからもどったのか」
「はい それで今 冒険者協会にいるのですが
室長の方に話が行ってないようで」
「あ…わかった 今電話する」
「ありがとうございます」
「して 幸正よ 今日はなにをやらかした?」
「え やらかし前提ですか ぼく」
「やらかしてないと言えるのか?」
「それは いえません えっと52階層で
肉集めして53階層はスルーして54階層に降りたところで
戻りました」
「肉集めじゃと?」
「ブラックホーン 大猪 羊
あとシャドーウルフに軍隊暴れザルといました」
「………」
「陛下?」
「バカたれが…簡単に肉集めいうんじゃないわい」
「と言いましても…特に苦労もしないですし」
「うん 見掛けるたびに瞬殺してましたし」
「そうだよね サクサクと」
未来も美穂も俺と同様に苦労してないことをいう
「はぁ…孫娘が…」
「あ 室長の方から…お爺様 念話切りますね」
「わかった 未来 後で詳しく報告」
「はい」
俺たちは念話をとめて
カウンターのほうに意識をやると
室長の方が未来に話しかけてきていた
「失礼致しました 皇室からの連絡が入りました
えっと 奥の解体倉庫がよろしいでしょうか?」
「はい」
俺たちは室長と受付のお姉さんの後をついて行き
倉庫に入ると、そこには数名
がたいのいい男性が解体作業をしていた
その一人が室長を見て
「なにようですか?」
「あぁ…買い取りなのだが大量にあるらしくて
ここにお連れしたということだ」
「なるほど…そちらの子ども達ですか?」
「こら 口を慎め 皇女様で在らせまするぞ」
「………申し訳ありません」
男性は顔を青くして謝罪すると未来は
「いえ 問題ありません アイテムボックスから出しても?」
「えっ? アイテムボックスとはなんでしょうか?」
室長が困惑しつつ伺うと
俺たちはその辺に空いてるテーブルに
シャドーウルフの毛皮や肉 合計50ぐらいあるようだが
軍隊暴れザルに至っては100も殺していたようだった
そして巨大暴牛と取りだしていき並べていく
その場にいた作業員 室長 受付のお姉さんが
真っ青になっている
「あの 解体し終わってるようですが」
「はい 解体してから戻ってきたので」
「「「「「………………」」」」」
未来は辺りを見ながらため息をついてしまうが
気を取り直して
「買い取りは可能ですか?」
「えっ? あっ はい 痛みもなく状態もきれいでして
それでいて未確認の暴牛…これは貴重で研究材料にさせて貰いますので
全部で151体ぐらいですし
計算しなきゃ正確な金額は掲示できないのですが」
「そうですか なら、皇室に代金をお願いします」
「はい 明日までにはきちっとお支払い致しますので」
「わかりました それでは わたくしたちはこの辺で…」
「あ はい お気を付けて」
青い顔の室長らをあとにして
俺たちは冒険者協会をあとにして
人気のない場所で瞬間移動で帰宅する
念話で挨拶を交わす
「今日もおつかれさま みくちゃん このあと…陛下に?」
「そうですね 夕ご飯の席で報告します」
「おねえちゃん いつもありがとう めんどくさい役を
押しつけちゃってるよね わたし」
「大丈夫です」
「未来様 なにかあったら…すぐ行きます」
「芽衣さんもありがとう」
こうして念話を終わらせたあと
俺は母親のところに行き
「お母さん ステーキサンドおいしかったよ ありがとう」
「喜んでくれてうれしいわ」
「それで今日のお土産 これ」
俺は母親のアイテムボックスに肉類を移動していく
「ゆきまさぁ どんだけ狩ってきたのよ?」
「手当たり次第に狩ってたから 牛 羊 猪…です」
「ほんと アイテムボックスがあるから
腐らせないで済むし食費は節約出来るからありがたいけど
これだけ多いと…」
「近所といっても皇室敷地内ですよね ここ」
「そうね 侍女さんとか護衛の方とかも暮らしているみたいだから
お裾分けしたほうがよさそうね」
「うん これからもいっぱい狩りそうだから」
「もう…ほどほどにしなさいよ」
「はい ミアさんが食べものに目がないようだから
色々作って貰えると助かるかも」
「深愛様 そんなに?」
「うん 嬉しそうに肉みていたもん」
「明日は猪にするね」
「ありがとう 猪ということは豚だから
とんかつとか食べたい パンもあるならパン粉もあるよね?」
「揚げ物ね 聞いたことはあるけど食べたことはないから」
「作り方はネットで調べてみてくれると」
「わかったわ ほんと便利だよね 指輪」
「色々思いつくことを機能にしているから」
「ほどほどにね」
「はい」
俺は母親に肉を渡した後
部屋に戻ってしばらく休むことにした