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異世界で夢を叶えたい~ダンジョンでみつけた魔物などで食文化、産業革命を提案する~  作者: クーニー
中央での生活 ダンジョンに入るまで
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60話 頭が痛いゆかり妃殿下

評価ありがとうございます

ふすまを勢いよく開かれると

鬼の血相をしたゆかり妃殿下がやってきて

俺をみるや


「ゆ・き・ま・さぁ 昨日の今日でなにをやらかしたんですか?」

「えっと…」

「ひぃ~ 皇太子妃殿下様ぁ」


俺は考えていると

後ろで芽衣がゆかり妃殿下をみて悲鳴を上げる

それを見たゆかり妃殿下は


「そちらの娘さんは?」

「紺菱呉服店の娘の芽衣さんです わたくしたちと同様に

 14歳の姿になってますが…」


未来が説明をすると

ゆかり妃殿下は納得した様子で芽衣を見て


「いらっしゃい あなたも幸正の巻き込み犠牲者で大変ですね」

「おじゃましてます 巻き込まれたというかなんというか はぁ」


再び、ゆかり妃殿下は俺を見て

俺の前に座ると


「詳しいこと聞かせて貰いますね いいですね?」

「はい」

「栄からの報告でブラックホーン4頭狩ってきたと言うことですが

 あなたたちダンジョンに入ったんですか?」

「いえ ダンジョンは来週明けまで入らないことにしてました」

「ほぉ…それではどこでどうやってあんな魔物を?」

「芽衣さんのレベリングを魔の森近くでやってて

 角うさぎ1匹倒すだけで終わっちゃったから

 時間も余ったし…」

「それで?」

「ミアさんに索敵して貰って

 牛か猪 どこかにいないかなと探して貰いました」

「牛か猪ですか…それでブラックホーンですか」

「魔物とは言え…牛ですしおいしく食べれると思いました」


俺がそう言うと

ゆかり妃殿下は「この子はどうして」という風に頭を抱えながら

俺を見る


「それでどこにいたんですか?」

「魔の森の結界の中の草原みたいなところに群れてました」

「あなたたちは結界に入ったんですか」

「はい」


頭痛そうにしつつ俺たちを見るゆかり妃殿下


「未来 ブラックホーンはレベル40ぐらいと言われてますよね」

「はい わたくしたちは一撃で倒してましたが…」

「一撃ですって…あなたたちはどんだけ強いんですか」


ゆかり妃殿下が

自分の娘達を見て訳わからないって感じになってるが


「あ それから わたしたち 上空に停止したまま

 牛を射撃しただけだから」


美穂も補足していうと


「もう…わかりました」

「あの ゆかり様」

「幸正 なんですか?」

「それで…牛4頭の解体作業は?」

「今 解体して貰ってます 4頭というのはどういう意図があるのです?」

「意図ですか みくちゃん みほちゃん 芽衣さん ぼく

 それぞれ1頭ずつ家に持ち帰って食べるためでしたけど」

「なるほど 魔物とは言え牛は牛です

 おいしいと言われてますし我々でも滅多に口に出来ない食材でもあります

 そんなものを各家に1頭ずつ…あなたはほんと無茶苦茶なことばかり」

「ごめんなさい」


ゆかり妃殿下は

ここで一息をついて落ち着くと


「レベル40の魔物4匹倒したということなら

 当然レベルは上がったのでしょ?」

「「「「はい」」」」

「いったいいくらになったんです?」

「わたくしがレベル36 他3人がレベル34になってます」


未来がそう答える


「レベル34~36ですか もちろんあなたたちは

 普通のレベル34ではありませんよね?」

「「「はい」」」

「全員 ステータス見せなさい」

「「「「はい」」」」


……

………


ゆかり妃殿下は俺たちのステータスを見て行く


「はぁ…4桁の数字 ここまで滅茶苦茶になってるとは

 思いもしませんでした」

「自覚はしてます」

「あなたたちはやろうと思えば一国を滅ぼせるほどの

 強さがあると思います」

「やりませんよ まぁ、敵国がせめてきたならば

 ぼくは容赦しませんが」

「幸正 あなたって人は…極端すぎます」

「ぼくが手を下す前に国防を強化してくれれば十分です」

「そうですね あなたがぶち切れてしまったらそれこそです」

「はい」


しばらくすると

だいぶ落ち着いたようで穏やかな表情になると

ゆかり妃殿下は立ち上がり


「わたくしは陛下に報告してきます

 解体はもうしばらくかかると思いますので

 それまではゆっくりしてなさい」

「「「「はい」」」」


ゆかり妃殿下が部屋から出て行くと芽衣が

ぐったりとしてしまう


「こわかったよぉ~」

「芽衣さんはこういう場になれてませんものね」

「はい 未来様と会話するようになったのも

 月曜日からなのに…」

「芽衣さん 巻き込んでごめんなさい」

「ううん 幸正くんと一緒にいて楽しいから それはいいの」

「ありがと」

「お礼言うのは わたしの方

 こんな 普通じゃない人生になったし

 洋服もいろいろ作ってみたいから」

「そのためにも糸とかゴムとか

 色々材料集めないとね」

「うん」


俺と芽衣が会話していると

後ろから美穂が叩いてくる


「どうして 二人だけの世界に入っちゃうのかなぁ?」

「ご、ごめんなさい」

「ふんっ」

「みほさんもそうやって怒るからと言いたいけど

 わたくしもやきもちやきますよ?」

「みくちゃんも…ごめんなさい」


3人平等に相手するのがむずかしい

前世じゃ女の子からモテたこともなかったし

ありがたいけど…むずかしい 女の子って


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