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異世界で夢を叶えたい~ダンジョンでみつけた魔物などで食文化、産業革命を提案する~  作者: クーニー
中央での生活 ダンジョンに入るまで
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48話 まさかの英語

「あの 一つ気になったんですが いいですか?」

「はい」

「魔法を物質に込める際の術式はメモにあるんです?」

「うーんと…簡単な魔法なら古文書にありました

 高度な魔法は記載されてなかったです

 でも、迷宮では各階層毎に転移魔法陣があるようだし

 階層から外へ戻る魔法陣は転移魔法の応用だと思うんだけど」

「確かに その点魔法陣がなぜ各フロアにあるのか

 そもそも迷宮って誰が作ったんだろう」


俺が疑問に思ったことを言うと

未来が口を挟んでくる


「迷宮は邪神が作ったと言われてますね」

「魔の森に封印されてると言われてる あれですか」

「はい 邪神は元々、転生者だという説もあります」

「迷宮に脱出用魔法陣を作る理由…」


それぞれ考え込む

芽衣がなにかを思いついたように口を開く


「迷宮って人々を成長させるためのものだったとかは?」

「だから脱出用の魔法陣…しっくりはきそうだね」

「それとも 迷宮は迷宮でこの世界が勝手にやってることで

 元々 転生者だった人はその当時に魔法陣を広めたとか」

「それもありそうな話

 理由はわからないけど魔法陣が存在しているなら

 そういうテクノロジーはあったと言うことだね」

「そうね」

「「うん」」

「俺としては魔剣とかも魔法が込められているから

 原理的には同じなんだろうなと考えてて

 結局、魔力を通せる物質に術式をきざめばいいのかなと」

「そうですね それで簡単な魔法の術式は書けます?」


俺はどんな式なのか気になったので聞いてみることにした

すると紙とペンを取り出して英雄は書いていく


「こんな感じ Fire Ball PLV2*3とかありました」


それを美穂が見て俺を見ながら


「ゆきくん これ ファイアボール 火の玉 数字の意味はわからないけど」


それを聞いた英雄と未来が美穂を見て


「どうして わかったんです?」

「みほさん どうして?」


聞いてくると美穂が答えていく


「どうしてって…英語で書かれているから

 火は英語でファイア 魔法を発動時にファイアとか言うけど

 それをカタカナで書いたわけでなく英語で書いてると言うことじゃないの?」

「なるほど いや そうじゃなくて

 みほさんがなんで英語が読めるのと言うところから…」


英雄が美穂にそう言い直す


「わたし 5歳のときからゆきくんと二人で

 読み書き習っていたし ついでだから英語も覚えていただけ」


美穂は自分の指輪でウインドウを空中に展開させると

グーグル翻訳を表示させる


「これはゆきくんの前世の世界のネットワークで

 言葉を別の国の言葉に翻訳してくれるページなんだけど

 ここに火の玉と入れたとして横の欄にFire Ballと出るよね」

「なんていうか すごい こんなのが魔法がない世界であるなんて…」


ただただ驚いてる英雄とは反対に未来と芽衣は

キラキラさせながら口を開く


「と言うことは魔法を英語表示になおしていけば

 術式は出来るということになりますね」

「あと 物質に魔法を組み込めた場合 いろんなことが出来そう」

「魔法科学…が発展できそうだよね」

「うん そう」


未来も芽衣も魔法と科学の融合のことを

あれこれ考えているのだった

俺は英雄さんに


「検証できてないというのは材料不足ですか?」

「うん そう 鉄 銅 アルミなどで実験はしてみたけどダメだった

 紙の方も普通の紙はだめ」

「なるほど 魔力を通す素材 たとえばミスリルとか

 アダマンタイト オリハルコン辺りでしょうか?」

「そうなるかなと予想はしているんだけど

 そんな素材 手に入りませんから」

「迷宮にはないんです?」

「迷宮は…そういえば10階ごとにゴーレムの階層になっているみたいで

 ストーンゴーレムからはじまり

 アイアン カッパー アルミ シルバー ミスリル ゴールド プラチナ

 深い階層に行けば行くほどレアな金属のゴーレムが出てくるとか

 聞いたことあります」

「ふむふむ すると60階層がミスリルですか」

「そう言われているけど50階層以降 人が行けてないみたいで

 なんとも言えないんです ミスリルは50階層にも

 いるとかいないとか…で」


英雄のその言葉に俺は

しばし考え込む


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