494話 なのはと杏 そして日本の騒ぎの様子
ブクマ いいね ありがとうございます
次回は金曜日になります
501話から週1回更新に変更しますので
ご了承ください
会場の居酒屋スペースに設置されている
椅子にそれぞれ座ったのを確認してから
俺は杏となのはに話しかけた
「杏さん なのはさん 人命救助お疲れ様です」
「あ、はい」
「爆発音が聞こえて無我夢中で」
杏が短く返事をすると…なのはが続けて答えてくる
「死者はなかったと聞いているけど…どうなのです?」
「はい わたしが突入した際
爆発源…調理場だと思いますが数人ほど
大やけどをしていたり出血も大量に…息があるかどうか
確認して急いで杏ちゃんのところに
瞬間移動で…わたしは回復魔法使えないから」
なのはが説明をしつつ杏の方を見る
「なのはちゃんが運んできた人の状態を見て
正直、助かるかどうかわかりませんでしたけど
わたしのステータスもお姉ちゃんと比べたら低いけれど
それでも化け物にはなっているわけだったし
全力で回復魔法を使いました
もう…周りの人たちのことなんて気にせず
魔法を使って…重症だった人たちも助かったようで
よかったかなとは思ってます」
「それで…わたしはわたしで建物の中に残ってる人たちを
瞬間移動で杏ちゃんのところに運ぶ作業だけでしたけど
最後に見落とししていた人がいたみたいで
その人のご家族の方から聞かされて
みつけだして連れ出してきて…杏ちゃんに回復魔法を」
なのはと杏の説明を聞き終わると
由美、さちこ、ひまりがウインドウを開いて
今日本で大騒ぎになっているネットの様子を
その場にいる全員に見えるように表示させながら
状況説明をしてきた
「わたしたち お昼ご飯を食べながらネットを見ていたんだけど
SNSで大騒ぎになっているのが目に付いたの」
「それで…つぶやきをちゃんと確認したら…天使? 魔法少女?
大やけどした人が奇跡の回復という具合に
動画が張られていて…わたしたち3人とも見た瞬間
ジュースをふいちゃったよ?」
「「う、うん」」
「それで動画は拡散されているし爆発事故現場には
大勢のマスコミがやってきたけどガス爆発したビルを見ると
凍っているし怪我していた人たちは全回復している状況に
マスコミの人たちはあれこれ騒ぎはじめていたみたい」
「その場にいた 野次馬の人たちにインタビューしても
みんな口を揃えて天使だとか神様だとか拝んでいる人もいたりして
めちゃくちゃみたいだよ?」
さちこの説明に続いてひまりも口にしていた
「あとね 動画を見て かわいいだのなんだの言ってる人もいるし」
「うんうん おまけに…なのはちゃんのパンチラもとられてるよ?」
由美が言うとさちこもちょっと困ったように言う
「えっ? わたしの? パンチラってなんですか?」
なのはが自分の名前が出されたので気になったらしくて
さちこに聞き返すとさちこは動画をなのはにみせる
「こんな感じ…」
「えっ? 飛んだときにスカートの中?」
「うん そう」
「こんな動画もとられていたの? わたし? はずかしい」
なのはが動画を見ながら赤くなっていると
由美が俺の方を見て話しかけてくる
「幸正くんはみないの!!!」
「う、うん」
なのはのパンチラ動画を俺が見ちゃうのを阻止してきたみたい
気になると言えば気になるんだが
顔に出したら怒られそうだしみないようにした
「状況はこんな感じだけど…どうする?」
由美が俺たちに確認する
「どうすると言われても…なのはさんも杏さんも
日本に住んでないから別に良いんじゃない?
こちらの世界に来れないし…マスコミが騒ごうがなにしようが
なのはさん達に実害はないでしょ?」
俺がそう答えると…みんな「確かに」と頷いていた
「それに…人助け出来たんだから…ぼくは偉いと思うよ?」
「「幸正様…」」
二人とも俺を見て嬉しそうにしている
「なのは」
「杏」
ぼたんとさくらが…二人の名前を呼ぶ
「「うん?」」
「せっかく救える力があるわけだから…わたしもよくやったと思うよ」
「杏もね 回復魔法という力があるから救えたわけだもんね」
「「おねえちゃん」」
姉妹の様子を見た後
俺は由美達に話しかける
「おねえちゃん達 あまりにもネットが鎮まらないときは
また教えてくれない?」
「うん 人の噂なんて…すぐ消えるもんね」
「だね まぁ、なのはちゃんのパンチラとか…好きな人には
ずっと心に残りそうだけど…幸正くんもこういうの好きでしょ?」
「えっと…ノーコメントで」
さちこが俺を見て笑いながら問いかけてきたけど
返答に困るからノーコメントにした
「とりあえず、なのはさんは…恥ずかしいだろうとは思いますが
その…気にしない方がいいと思います」
「えっと はい 実害もないですし 平気です
それより…杏ちゃんが崇められてしまうのには」
「わたしも平気です 回復魔法を全力で使っちゃったわけだから
ある意味 仕方ないと思います」
二人ともメンタルが強いのか気にしない様子だった
こうして…報告も終わるとそれぞれ帰宅することになった
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