490話 爆発事故と救助 2
前回に引き続き…なのは視点です
次回は水曜日になります
あと10話で500話になりますが
501話から週1回更新に変更しますので
ご了承ください
「妻と娘がまだ中に」
「「えっ?」」
男の人の言葉に驚いて男の人を見て確認しました
「どの辺りです?」
「2階で買いものしていたときに爆発音で…はぐれてしまって」
男の人は青ざめた様子で答えてきましたので
わたしは慌てて2階へ向かいくまなく捜すことにしました
すると…3階の火の元だった場所の下の階というかたちの場所で
女の人がうつ伏せになりながら崩れ落ちた
天井のコンクリート?に下敷きになっていました
女の人の下には5才の女の子もいます
急いで…その人の元に近寄り話しかけます
「意識ありますか?」
「えっ? あ はい 下敷きになって足もこの通りで
せめて…娘だけでも…助けてください わたしは構いませんから
この子だけでも…」
女の人がわたしを見て必死に訴えてきました
「ちょっと待ってください」
一言断りを入れてから
わたしは女の人の上にあるものを思いっきり蹴り飛ばして
女の人の上からすべてどけました
「えっ? えっ? な、なにが?」
わたしを見ながら言葉にならないような感じで
驚いていますが…無視して二人を瞬間移動で
杏ちゃんのもとに連れて行きました
杏ちゃんも回復魔法を使い
女の人の怪我も無事治しましたが
周りの人たちは…わたしたちを見て
拝んだり、化け物を見るような目になっていたり
様々な反応をしていました
「仕方ないね」
「うん でも、助けられてよかった」
わたしたちは苦笑いをしながら安堵の表情を浮かんでいると
先ほどの男の人が回復魔法をし終えて回復した
女の人と女の子のところに駆け寄ってきました
「おまえ よかった…」
男の人が泣きながら女の人と女の子に抱きついた後
はっ?と思い…気を取り直すと
わたしと杏ちゃんの方に向いて深々と頭を下げてました
「ほんとうに ほんとうに ありがとうございます
なんと感謝したらいいのか…妻も娘も失わずにすみました」
「おねえちゃん達 ありがとう 魔法少女なの?」
「えっと…わたしもなんてお礼をしたらいいのか
命が助かったとしても下半身がだめになっていたかもしれないと思うと
この子が言うように魔法少女さんなのでしょうか?
ほんとうに…ありがとうございます」
お三方ともわたしたちに向けて真剣にお礼を言ってきます。
それ以外にも助けた方々みんな
わたしたちに深々と頭を下げて泣きながらお礼を言ってこられていて
わたしたちもどうしたらいいのか困り果ててしまいましたが
とりあえず、答えることにしました
「みなさん 無事で何よりです
近くで買い物をしていたのですが爆発音が聞こえて
すぐ駆けつけた甲斐がありました」
「わたしの回復魔法も…はじめて使ったものだけれど
役に立ててよかったです
魔法少女かどうかは…わたしたちにはなんとも言えないけれど」
わたしが言うと杏ちゃんも続けて照れながら答えてました
「「それでは…わたしたちは戻りますので」」
わたしたちが言うと
その場にいた人たちは拝みながら見送ってくれました
「おねえちゃん ばいばーい」
女の子は女の人に抱かれながらわたしたちを手を振って
見送ってくれます。
その場から移動しつつ拓郎さん達に念話を送り
桜木家の地下で合流することにしました
わたしたちがいなくなった後
その場では警察やら消防やら色々来たみたいです
魔法少女現るというフレーズが日本全国に広まることになったのは
このときのわたしたちの知る由もないことでした
少しでも面白いと思って頂けましたら、評価をお願いします
下にスクロールすると評価するボタン(☆☆☆☆☆)があります
ブックマークも頂けると非常に喜びますので、是非宜しくお願い致します
良ければ、感想もお待ちしております
評価や、ブックマーク、いいね等、執筆する上で
非常に大きなモチベーションとなっております
いつもありがとうございます