489話 爆発事故と救助 1
なのは視点です
次回は月曜日になります
501話から週1回更新に変更しますので
ご了承ください
買ったものをアイテムボックスに仕舞い込んでる中で
大きな爆発音が聞こえると、わたしは音が鳴った方を見ました
建物の1階か2階付近から炎がもえている様子が
遠見スキルで確認出来たので考えるより先に
身体が動いていました
わたしが動くと同時に杏ちゃんも同様に動いたみたいで
お互いに念話を使いながら建物の方に素早く移動して行きました
「燃えさかっているね 杏ちゃん 消火頼める?」
「うん わたしは水と氷だから…消火は向いてる
なのはちゃんは建物の中にいくんだよね?」
「うん 中に人がいるだろうし助けないと…回復魔法は
杏ちゃんに任せるから」
「うん わかった 各種ステータスアップと
水かけておくね」
杏ちゃんがそう言うと、わたしにステータスアップの魔法と
防炎魔法をわたしの身体全体に施してくれました
現場に着いてみると3階と2階が火の気が大きくて
4階から上はまだ火が回ってなさそうな感じでした
「杏ちゃん!」
わたしは杏ちゃんをみて叫ぶと
杏ちゃんが氷魔法を発動していき2階と3階を
氷結していきます
辺りには野次馬の人たちがぞろぞろと集まってきていて
杏ちゃんの魔法にざわめき声をあげていますが
今はそんなことを気にしている場合ではないので
わたしは建物の中へ突入していき
1階にいる人たちは自力で外に脱出してくれたみたいで
2階から手当たり次第に瞬間移動で
杏ちゃんの元へ運んでいきます
そして3階へあがり
どうやら3階が火の元だったみたいでした
調理場だと思われる場所は真っ黒焦げになっていて
爆発が起きた場所に人が数人ほど倒れていました
近づいていってみると
火傷が酷い人、爆発による破片が刺さって大けがで
出血が酷い人見るに堪えない状態でした
わたしは一瞬固まってしまいますが
気を取り直して首の辺りに指を当てて
脈を確認してみます
「みんな 生きてる…今なら助かりそう」
そう呟くと同時に急いで
順番に杏ちゃんの元に運んでいきます
「回復お願い」
「うん 全力全開で」
わたしの言葉を受けると杏ちゃんが回復魔法を
全力で発動していきます
杏ちゃんの周りに黄緑色のオーラがたちのぼると
運んできた人たち全員を黄緑色のオーラが包み込みます
火傷も怪我も…そしてぐちゃぐちゃになっていた
箇所もみるみるうちに元通りに戻っていきます
杏ちゃんの額にも汗が流れています
「こんな魔法はじめてだから大変よね?」
「うん でも、ここにいるメンバーだと…わたししか出来ないから」
そうだ…エールバトンをもっているのは
杏ちゃんだけだし回復魔法を使えるのも彼女だけ
頑張って貰うしかない
周りの人たちは…わたしたちを見て
驚愕の表情を浮かべたり…携帯電話?をつかって
撮影しているのかな?
わたしたちに携帯電話を向けていました
気にせず、わたしは残りの人たちを建物から
片っ端から瞬間移動で外に連れて来ました
「「「「「「「「「「「ありがとうございます」」」」」」」」」」」
助けた人たちは涙ながら
わたしたちに頭を下げてきてます
そんな中…一人の男の人が慌てた様子で
わたしたちに話しかけてきました
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