486話 魚市場 2
広大視点です
次回は月曜日になります
501話から週1回更新に変更しますので
ご了承ください
拓郎さんに言われて、ぼくたちは市場を見回ることになって
ぼくと隼人、音美さん、ひよりさん、なのはさんの5人で
天井からぶら下がっている案内を頼りにあちこち歩いてみていた
「音美さん達は…どこをみたいです?」
音美さん達を見ながら確認してみる
「そうですね 悩みます ひよりちゃんは?」
「わたしも…みたことないものだらけで…普通に歩いているだけでも楽しいです
イカやタコ、えびも魔物のものとかなり大きさが違いますよね」
ひよりさんがそう言うと…ぼくも隼人も頷いて同意してしまう
「「うん」」
「タコもイカも…普通の大きさって…こんな感じなんだなと思ったよ」
隼人が続けて言うと全員が「そうだねぇ」と苦笑いしてしまう
昨日、タコとイカを料理したけれど…あんなに大きかったのを考えると
普通の大きさって…凄く小さいなと感じる
「お魚もいろいろありますよね」
音美さんが辺りを見ながら言う
「全部食べてみたいですね」
「「「だね」」」
ひよりさんの言葉にぼくたちも頷いてしまう
そこで…なのはさんが提案をしてきました
「音美ちゃん お金っていくらもらってます?」
「えっと…1番大きいのが…このお札ですよね?
………10枚あります」
「10万円ということなのかな?」
「そんなにおいていったのですか 拓郎さん」
「「うわぁ」」
なのはさんが音美さんが数えた枚数を聞いて
金額を言うとひよりさんが驚いたように言う
そして、ぼくたちも目を丸くしてしまう
「「「「「多すぎです」」」」」
全員で口を揃えて困惑気味に呟いてしまう
「と、とりあえず…向こうにマイ海鮮丼?という案内板があるから
聞いてみましょうか 杏ちゃんの分も買って」
音美さんが提案してくれたので
向こうに行き近くにいた人に聞いてみることにしました
「あのぉ」
「はい?」
「このマイ海鮮丼というのはどういうものなのです?」
ぼくが聞いてみると…その人が快く説明をしてくれました
聞いたところによると売り場にマイ海鮮丼用にも売られているみたいで
食べたいものを売り場で買い揃えたあとで
ご飯を購入して自分で購入した具材をのせていくものみたいです
ご飯もテイクアウト用のパックもあるみたいですし
それを7人分購入して…売り場で色々買うことにしました
音美さんは牡蠣?やホタテ?が気になったみたいで
選んでました
牡蠣は一昨日の夜にも食べたと思うけれど
生で見るのははじめてて…ぼくも気になります
ひよりさんは…いくら…赤いたまごみたいですが
それをえらんでました
なのはさんは…えびを
ぼくと隼人はと言うと…手当たり次第に魚を色々
まぐろ、鮭、鯛、かつお、ひらめ…と
選んでいき7人分えら購入して
拓郎さん達と合流することにしました
拓郎さんと杏さんもまさかこんなに買い込んでいるなんて
思ってなかったみたいで驚いていました
「さて、市場での買い付けは終わったことだが
一度、わしの家に行って…マイ海鮮丼を食べるとするか?」
拓郎さんがそう提案してきました
「「「「「「いいのですか?」」」」」」
ぼくたちは仕事の方を気になり不安そうに聞き返してしまうと
にやりと笑いながら「問題ない」と拓郎さんが答えます
「あ、それから食べ終わったら今度は市内に向かう予定だからな
おでん用の白瀧…こんにゃくを糸状にしたものだが
そっちの世界にはあるか?」
「こんにゃくならあります 糸状のものはみたことないのですが」
音美さんが答えてくれました
「そっか 一応買っておこう あとはハンペン…
これは原材料が白身魚だが白身魚を練り物にしたものだ」
「「「「「「練り物?」」」」」」
「白身魚をすりつぶしていきはんぺんの場合は山芋も混ぜるのだが
すりつぶしたものを形を整えて蒸したものだ
はんぺんの他にはかまぼこやちくわもそうじゃ」
「あっ、一昨日の夜におかずに出てました ちくわの天ぷら?」
ひよりさんが思い出したように呟くと
ぼくたちも「あっ」と思い出しながらイメージをします
「とりあえず、色々買いものに行く必要あるから
午前中は問題ない」
「「「「「「わかりました」」」」」」
こうして拓郎さんの家に移動することになりました
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