480話 今日の報告 食事開始 1
陛下視点です
ブクマ いいね ありがとうございます
次回は月曜日になります
また501話以降は週1回更新へ変更する予定です
ご了承ください
未来やさくらなどから報告を受け終わり
一通りの報告も聞き終わったことで目の前に並べられてる
料理の数々を食べ始めることにすると
手を合わせて「いただきます」の号令をおこなう
わしの号令を聞いたあと全員が同じように「いただきます」をして
食事をはじめるようじゃ
わしはまず4種類のパスタから食べることにした
ナポリタンは前にも食べたことがあるが
他の3種類はネットで写真は見ていたが
口にはしていないので楽しみではある
そう言えばミートソースは雅仁が食べているんじゃったな
まずはミートソースから口にすることにしよう
そう思いミートソースを箸で掴んで口に運ぶ
「うむ…肉の甘さとトマトの酸味があわさっていて
ナポリタンと比べると肉の甘さや食感はあるな」
「そうですね あまさはありますね」
「えぇ…」
わしの言葉に相づちするように美穂子とゆかりも感想を口にしていた
二口目に取りかかろうとしたときに
壁際で待機しているぼたんが…わしに提案をしてくる
「陛下 タバスコもありますがいかがでしょうか?」
そう言えばタバスコを3滴かけると
辛さも加わって食欲促進になるんじゃったな
「いただくとしよう」
「はい」
ぼたんがアイテムボックスからタバスコを取り出すと
わしの目の前においたのをみて
わしは手に取り2滴ほどミートソースの上に振りかける
そして、よく混ぜてから口にする
先ほどの甘さがあるミートソースに辛さの刺激が口の中に伝わってきた
これはこれで実にうまい
「うむ…うまい うまいぞ タバスコ振りかけたことによって
パンチの効いた辛さが口の中に広がる
辛いものが苦手な人には奨めることは出来ぬがうまい」
小分けされているミートソースを
あっという間に食べ終えてしまうと次に目を向けたのは
黄色に近い白いソースのかかったものじゃ
「確か…これは…」
ネットで見たことはあるが名前がすぐ出てこないでいると
未来がわしに答えてくる
「お爺様 そちらはカルボナーラです」
「カルボナーラか ありがとう 未来よ」
「いえいえ」
ミートソースと同じように一口を食べてみる
ミートソースはトマトの酸味があったが
このカルボナーラは酸味は全くない
クリーミーなソースで卵と…なんじゃ?
牛乳じゃろうか?
「ぼたんよ カルボナーラは卵と他にはなにが入っておる?」
「はい 卵 生クリーム 粉チーズ オリーブオイルなどでございます」
「なるほど 生クリームか 牛乳と思ったが」
「牛乳でもつくることは可能でございます」
「ふむ 生クリームでも牛乳でもいいと言うことか
クリーミーでくどくない甘さがありカリカリのベーコンは
食感にアクセントを与えてくれるな」
「そうですね 先ほどのミートソースとは違いますが
こちらのカルボナーラはわたくしは好きですね」
美穂子が口にしながら感想を述べていた
このカルボナーラにはタバスコはかけない方がよさそうじゃな
続いて食べることを選んだのは
具材もソースも少ないパスタじゃ
「ペペロンチーノでございます」
わしが箸で掴んだのを見て、ぼたんが名前を伝えてくる
「ペペロンチーノはみる限り…具材も少ないようじゃが?」
「はい 基本的なペペロンチーノとして
ニンニク、生姜、唐辛子だけになっております
唐辛子が入っていますので辛いと思いますので
ご注意を」
「そうか…」
ぼたんの説明を聞いたあと、心してペペロンチーノを口に運ぶ
「ふむ…確かに辛い これはこれでうまい
辛いものが好きというものには満足出来るものじゃな
未来よ だいじょうぶか?」
この辛さじゃと未来は食べづらいだろうと思い問いかけてみる
「あ はい なんとか…食べることは出来ますが
わたくしは苦手です」
「未来 無理なら…俺が食べようか?」
雅仁が未来を見ながら心配そうに問いかける
「大丈夫です お父様」
「そうか…」
雅仁が残念そうに呟いている
娘に頼りにされたいと思うのはわかるが
未来は…わしらが思うよりかなりしっかりしているから
手のかからない子どもになってしまっている
雅仁としては普段あまり構うこと出来てないから
構いたいのだろう
「それにしてもペペロンチーノは辛いですね」
未来がぽつりと呟いている
「そうじゃな これは辛いもの好き向けになりそうじゃな」
「そうですね 唐辛子の量を少なめにするとか
工夫次第で辛さも調節出来るとは思いますね」
ゆかりが、わしのつぶやきに反応して言葉を続けていた
ペペロンチーノも食べ終えると最後に残ったナポリタンを食べることにした
先ほどのペペロンチーノの辛さに反して
やはりナポリタンは優しい味じゃな
「ナポリタンは安心出来る味じゃな」
「「えぇ」」
わしの言葉に美穂子とゆかりが頷く
「ナポリタンは子ども向けですね トマトケチャップの
甘酸っぱさが柔らかいですね
ミートソースもそうですが子どもには人気出そうですね」
美穂子が続けて感想を述べていた
「うむ 4種類ともうまかったが
パスタ自体を量産体制整えなきゃ料理人が出来ても…じゃ」
「はい パスタもラーメンの麺も早急に量産体制を整えるように
働きかけることにします
それと…食の祭典の会場になっている屋敷全部を
幸正に与えることがいいと思います」
ゆかりがあの屋敷について提案してくる
「理由はなんじゃ?」
「はい 屋敷の左隣になっている会場は
そのまま体育館として今後も運用出来るでしょうし
屋敷を改造して居酒屋、ラーメン、パスタなどの飲食店を
部屋ごとに区切って複数の店を一箇所にまとめれば
体育館で運動をして…お腹がすいたら食べに訪れてくれる
お客さんも来てくれると思います
佐々木さんの居酒屋の場所もわざわざ他につくるよりは
あそこを買い取って幸正に与える方が効率的だと思います」
「なるほど あの場所の所有者…今は政府か?」
「そうですね 政府がなにかのために利用するみたいですし
今回の食の祭典もそうでしたから」
「買い取ることは可能か?」
「おそらくは問題はないでしょう」
「ならば任せる」
「はい」
そしてナポリタンも食べ終えると
次に目を向けたのは、たこ焼きとホットケーキじゃ
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