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異世界で夢を叶えたい~ダンジョンでみつけた魔物などで食文化、産業革命を提案する~  作者: クーニー
中央での生活 ダンジョンに入るまで
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45話 明智英雄

ブックマークありがとうございます


翌日 学校の教室で休み時間に

未来と念話での会話をはじめていた


「ゆきくん 一昨日 話していた噂の変人の件ですが

 目星はつきました」

「ありがとう はやいよね」

「この手の諜報活動を得意とする部署に依頼しましたので」

「そ、そう」


やはり皇室にはそういう裏の活動部隊も存在しているようだった


「調べて貰った結果 6年生で間違いないみたいです

 名前は明智英雄(あけちひでお) 彼の祖父が発明家みたいで

 テレビやラジオもその祖父が発明しているようです」

「おぉ…科学の申し子と言ったところですか」

「祖父の影響を受けているせいかかなり変わり者という評判みたいですね」

「まぁ、バカと天才は紙一重と言うし

 常人には理解されないんでしょうね」

「なるほど 頭がよすぎているから…なのですね」

「おそらく それで 次の休み時間にでも…」

「わかりました わたくしもついて行きますね」


未来とのやりとりを終えると

隣に座っていた芽衣が話しかけてくる


「念話していたんですか?」

「うん 変人の情報が手に入ったみたい」

「わぁ…たのしみですね?」

「うんうん テレビやラジオを開発した人の孫だったとか」

「そんなすごい人の孫なんですか やっぱり 頭いいんでしょうね」

「芽衣さんも頭いい方でしょ?」

「わたしですか 自分ではそんなことないと思っているのだけど」

「そう? 7歳でこのクラスにいるんだし?」

「家が家だから読み書きとか計算は覚えさせられていただけですよ」

「そっか…」

「それで 会いに行くんですよね?」

「うん 次の休み時間に」

「わたしもついて行っても?」

「うん たぶん みほちゃんもついてくるだろうし」

「幸正くんはみほさんによわいですもんねぇ」


にこりと笑いながら言う芽衣


「すこし叩いたりしないようにして貰いたい…」

「昔からなんですか?」

「うん すぐ叩く…」

「ゆきくんは大人しい子の方がすき?」

「で、出来たら…」

「わたしもチャンスあるのかなぁ」


芽衣は俺に聞こえないような声で言う


「えっ? いまなんて?」

「ううん なんでもないです」


芽衣との会話をしていると

美穂が後ろにやってきて頭を叩いてくる


「いま 芽衣さんとなに話してたの?」

「うぅ…みほちゃんが叩くと言う話」


それを聞いた美穂がまた俺の頭を叩いてくる


「わたしの悪口言うから悪いんだからね」

「みほさんもそうやって叩いてばかりいると

 幸正くん 他の女の子に心変わりしちゃうかもしれないよ?」

「う…それは困る それでおねえちゃんから聞いたけど

 次の休み時間に6年生のクラスに行くんでしょ」

「うん 放課後だと…午後の授業あるだろうから6年生」

「そうだよね 6年生の放課後まで待ってるより

 休み時間に放課後の約束を取り付けた方がいいもんね」

「うん」


こうして次の休み時間になると

俺たち4人は揃って6年生の教室に行き

教室の扉を叩いて未来がまず入っていく


「失礼します 6年生の教室で間違いないでしょうか?」


未来のその言葉を聞いた教室の中にいた先輩達が

一斉に未来を見て青くなる


「えっ? 皇女様?」

「どうして こんなところに?」

「誰か皇女様に不敬を働いたの?」


そんな呟きが聞こえてきたが未来は気にせず


「ここに明智英雄さんはいらっしゃいますか?」

「げっ? 寄りによってあの変人?」

「変人がなにかやらかしたの?」

「おーい 英雄 皇女様が呼んでるぞ」


英雄という先輩はクラスでも変人扱いされていて

酷い言われようだった

そして教室の中全員が英雄の方に視線を向ける

当の英雄は気にした様子もなしに

ノートに鉛筆を走らせながらぶつぶつと独り言を言っている


それを見かねた隣の人が英雄を叩いて

未来を方に目を向けさせる


「えっ?」


英雄も気づいて周りを見ながら

青くなってしまうが未来は気にせずに英雄の前に向かうと


「あなたが明智英雄さんで間違いないでしょうか?」

「えっ? あっ、は、はい あの…皇女様ですよね?」

「はい そうですが…」

「なにか…不敬を働いたのでしょうか?」


英雄が青くなり直立不動でいると

未来は微笑みながら


「そんなに怯えなくても大丈夫ですから

 不敬もなにもありません 英雄さんの実験や研究に

 興味がありまして…お話を聞かせて貰えませんか?」

「えっ? 俺…いや…わたしの実験ですか

 周りからは変わり者扱いされているので

 皇女様にご覧に入れられることなんて…」

「あ 言葉遣いも気にせず普段通りで構いません

 少しだけ廊下にいらしてくれませんか?」

「あ…はい」


未来は英雄を連れて廊下に出る

教室の中ではその様子を見てひそひそと語り始める先輩方がいる

そして廊下に出てきた英雄を見て

頭はボサボサでめがねをかけていて

冴えない感じの男の子という印象を持つ

未来は俺たちを紹介していく


「友達の幸正くん、美穂さん、芽衣さんになります」

「「「はじめまして 突然申し訳ありません」」」

「あ いえいえ えっと 明智英雄です

 周りから…噂は聞いてるよね 変人扱いされてることは」


本人も噂のことは気にしているらしく

そう言ってくるのを聞いて俺は答える


「噂を聞いたから気になりました どんな実験をしているのか

 どんな研究をしているのか

 もしかして…ぼくがやろうとしていることに必要な

 研究なのかもしれないと言うことからあってみようとしたのです」

「幸正くんは…俺の研究内容に興味を?」

「はい」

「俺 周りからこんな扱いだし興味持ってくれる人なんて

 いなかったからさ 正直 不思議なんだが」

「もし、ぼくたちを信じて貰えるなら放課後に詳しい話を

 いろいろ聞きたいのですが」

「放課後 下級生はお昼までだけど 俺 終わるの3時過ぎなんだけど

 どうすればいい?」

「3時に校門で待ち合わせで構いません」

「わかった えっと 皇女様 こんなしゃべり方だけど

 大丈夫なんですか 不敬罪とか」

「問題ありません あと わたくしのことも未来でいいので」

「え…あ…未来様にします」

「はい 突然おじゃまして…」

「いえいえ 驚いたけど…へいきです それでは3時過ぎに」

「「「「はい」」」」


俺たちはその場を後にして教室に戻り

お昼まで授業を受けて一度

家に帰りお昼ご飯等を食べたあと

3時前に各自瞬間移動をして校門に集まるのだった


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