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457話 剣の稽古 1

育美視点です

次回は水曜日です

時刻は8時前、わたしは夜ご飯を食べた後

少し休憩をしてから幸正様の家の地下室にある訓練場に足を運ぶ

もちろん、幸正様の家に行かないで

体育館からのゲートを使っての移動だ

さすがに、こんな夜分に家にお邪魔するのは気が引けるから

ご迷惑にならないように、体育館から移動を選んだ

訓練場に入り、身体をほぐすためにストレッチ等を

入念におこなっていると、さちこさんと葵さんがやってきて

わたしを見て挨拶をくれる


「育美ちゃん おまたせ」

「今日は、わたしも参加するからよろしくね」

「はい よろしくお願いします

 あの 葵さんもと言うと?」


確か葵さんはレベル上げもしていないはずで

ステータスも一般的な人間のままだと思ったので

気になって聞き返してみた


「今日は魔法もなしで純粋に剣の稽古になります

 お姉ちゃんが相手だとビット攻撃などは

 さすがに不公平でしょ?」


さちこさんが説明をしてくれる

言われてみれば、わたしやさちこさんのように

ビット飛ばしまくっての魔法攻撃ありの模擬戦なんて

葵さんには不利でしかない


「はい わかりました」

「あ 育美ちゃん はい これ 竹刀」


葵さんがアイテムボックスから竹刀を3本とりだして

わたしとさちこさんにも1本ずつ渡してくる


「今日は実践的な剣術じゃなく、剣道になるけどいいかな?」


葵さんがわたしに確認してくる


「えっと 剣術と剣道の違いはなんでしょうか?」


いまいち、わからなかったので聞き返すと

葵さんが丁寧に答えてくれる


「剣術とは人を殺めるための剣 戦闘に置いて実戦的な剣ね」

「はい ダンジョンにおいて魔物をたおすために

 より効率的な剣の動きということでしょうか」

「そう さちこが教えているのは…それだと思うけど

 さちこ どう?」


葵さんがさちこさんを見て確認をとる


「うん そうだね わたしのは独学だけどね

 基本になってるのが今までやっていた剣道を元にして

 実戦に使えるように考えてやっていたから」

「さちこは元々、幼少時代から剣道やっていたし

 剣の扱い方の基本的な部分は身についていたからね」

「でも、お姉ちゃんには届かなかった…」


さちこさんが少し影を落とすように言う


「だから剣道から逃げたの?」

「うん そう そんな中で…こっちの世界に来て

 剣を振るうことが出来る環境があって…」

「さちこは今 楽しいんでしょ?」

「うん 楽しいよ 育美ちゃんだけじゃなく

 あやこちゃんも教えているけれど二人とも

 昔のわたしを見てるようで楽しく剣道をやっていた頃の

 わたしを見ているようで」


さちこさんの言葉を聞きながら

わたしも、模擬戦とか楽しいと思っているし

強くなることを目指しているから

さちこさんに追いつこうとがんばれる

昔のさちこさんをみているようでって

昔は、わたしのように剣道楽しくて

葵さんに追いつきたいと思っていたのかな?


「お姉ちゃんにはかなわないとわかったから

 桜木葵の妹と…いつも見られていて

 周りからも必要以上に期待されて

 わたしの実力を知ると勝手に失望する

 そう言うのが嫌だったから…離れたの

 剣道は…お姉ちゃんがいればいいわけだし」


さちこさんの言葉を黙って聞いていた葵さんが

ため息をついた後に口を開く


「さちこが感じていた重圧

 なんとなくわかってはいたけれど

 いつかはわたしを追いこしてくれると…思っていたから

 わたしとしては寂しかったな」

「おねえちゃん…」

「さて、話が長くなったけれど

 実戦的な剣にたいして剣道は競技の剣ね

 そして…人を殺めるための剣ではなく

 心を鍛えるための剣になります」

「心を…」

「育美ちゃんは集中力高める練習は?」


葵さんが、ふいに問いかけてきました


「あ はい ビットコントロールするために

 集中力が必要なので時間があればビットを動かしてます」

「なるほど さちこもそうなの?」

「わたしは…由美ちゃん達とバトルロイヤル方式で

 模擬戦を定期的にやっていて、いい練習になってるね

 全員がビットを飛ばしているから空間認識能力も

 かなり養えるよ」

「そう言うことね なら、今なら…わたしより強くなってるはずよ?」

「えっ? レベルとステータスによるものだと思うよ?」


さちこさんが驚きながら言う


「空間認識能力や殺気の感知などは

 ステータスは関係ないでしょ?」

「あ…」


葵さんの言葉にさちこさんが…言われてみればと言う顔をします


「まぁ、さちこ 1度 1本勝負しましょうか?

 育美ちゃんはそのあとでわたしと…打ち合いしましょう?」

「えっ あ はい よろしくお願いします」


さちこさんと葵さんがフィールドに向かい

わたしはレベル設定をレベル1に設定するのでした


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