456話 旅館の会席料理 3
ひろみ視点です
次回は月曜日になります
昨日 注目度ランキングにも97位として載りました
ありがとうございます
「お姉ちゃん この鍋の奴って?」
広大が鍋を食べながら、わたしに聞いてくるので
ネットであんこう鍋のことを調べて表示してみせた
「あんこうね 海に住んでる魚で頭に提灯みたいなものがあるのには
なんか独特だね」
わたしが言うと広大と隼人もじっくりと写真を見ながら鍋を口にしている
「こういう料理も覚えていきたいな」
「だなぁ そっちの天ぷらもおいしいよなぁ
これもさかなかな?」
広大と隼人が会話しながら食べている
天ぷらの方は白身魚の天ぷらと笹かまぼこの天ぷらみたい
かまぼこも白身魚の加工品なのはネットで調べていたので
知っているし、口にしたこともありますが天ぷらにするという
発想もわたしには思いつかなかったです
この辺、食べ慣れていないと考えられない事なのかもしれないですね
「お姉ちゃん ご飯はご飯で…ウニは濃厚でイクラもおいしいよ」
「これらも海のものなんだよね」
二人が言う
「だね 使われている食材を見ると海の幸がふんだんだね 今日」
わたしも目の前にある料理を見て思ってしまった
お刺身はまぐろだけじゃなくてホタテや牡蠣も入っていたり
あんこう鍋 ウニとイクラの丼物 天ぷらは白身魚
前菜もホヤの酢の物
ホヤもはじめて食べましたけど
プルンプルンしていて歯ごたえもあって
これもおいしかったなと感じた
「どれもこれも海の幸」
「どうにか出来ないのかなぁ」
二人とも海の食材をどうするか悩んでいる様子だった
「そうですね 幸正様が10月に海まで結界をはったのは
二人も知ってるよね」
「うん 空にきれいな光がみえたし」
「だなぁ あんなことを平気でする すごいなぁ」
「それで…海の魔物もある程度…遠くに追いやったと思うから
しばらくすれば海も安全になるだろうし
普通の生物も活動するんじゃないかなって思う」
「あ そっか」
「そしたら…海でも食材もとれるね」
「楽しみだね」
「おねえちゃん達がしそう」
隼人がわたしを見て言う。
「そうだねぇ わたしたちがやりそう 最初は」
わたしたちに浄化などの魔法を使えるように付与してくれたのも
海の幸をとって貰いたいと言う幸正様の意図だと思うし
ダンジョンの海の階層だけじゃなくて
普通に海にいって…と言うのもありだと思う
それに今日のメニューを見ると
海の幸をみんなに食べて貰って興味を持って貰うのが
きっと幸正様の狙いだと思う
家族みんなに美味しいものを食べて貰おうと言うのも
目的なのは間違いないとは思うけど
裏の狙いは海の幸に興味持って貰うこと…だと思う
今は食の祭典に向けて色々忙しいけど
落ち着いたら海の方にも探索になるのかな?
そんなことを考えつつ
弟たちに相づちをしつつ、楽しく夕ご飯の一刻を過ごすのでした
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