450話 バッティングセンター
次回は月曜日になります
全員が9階層に降りてきたのを確認してから
バッティングセンターのほうの区画に移動する
美穂達は日本のものに慣れているから驚きもしないが
それ以外の子達と付き添いの大人達は
目をキョロキョロしながら驚いている様子だった
バッティングセンターは5人まで同時に打てるように
作ってるので5つの部屋に区切っていて
金網にして外からも見ることが出来るようにした
とりあえず、みんなにやり方を教えるために
俺は14歳の姿に変身して金属バットを手に持つ
「これがバット 金属製ですが木製もあります
そして持ち方は利き手を持つところの上側に
逆の手はグリップの下側に近い方に持ちます
ぼくの場合は右利きなので左手を下側の近い場所に持ってます
右手は左手の隣か少し間を空けるか
人それぞれなので自分に合った持ち方でいいと思います」
バットの持ち方を説明しつつ部屋の中に移動する
「立つのは…この白い線で囲った長方形の中に
右利きはこっちで左利きは反対側に立ちます
それで構えるのは…ぼく自身 前世だと両手が使えなかったので
みてるだけしかしてないし実際にやるのは今日が初めてです
まぁ、とりあえずは両足は肩幅程度に開いて…
バットは胸の前に垂直…かなぁ
ぼくのイメージだとピッチャー側に若干傾けて構えるのが
多かったので…それでやります
あ ボールはゴムボールにしてます 危ないので
あと速度は…50キロから160キロまで設定可能にしてます
今回は80キロ辺りに設定することにしますね」
色々説明をしていると美穂が俺に突っ込んできた
「ゆきくん レベル制限はあるよね?」
「あ そうそう ぼくたちのような滅茶苦茶なステータスの人は
レベル制限も設定出来ます 今回はレベル2制限にします
これなら一般人のレベル10相当ですので」
レベル2制限を設定してバッターボックスに立つ
ピッチングマシンの方を見ながらバットを構えて
ボールが飛んできたのを見て左足を少しだけあげながら
ステップを踏んで飛んでくるボールにあわせて
バットを振り抜いてみる
コーンという音とともにボールが飛んでいく
「ふぅ はじめて打ってみたけど空振りしなくてよかった………」
俺は安堵の色を浮かべつつ言う
「と…こんな具合です」
続けて…みんなに向けて言ったあと
男の子達は興味津々でやりたそうにしているのをみて
俺はみんなに10球ずつ試し打ちをしてもらうことにした
美穂達ももちろんやってみている
それを由美達と一緒に見学しつつ会話をすることにした
「幸正くん はじめてにしてはよく打てたね」
「うん ステータス補正もあるから?」
「確かにレベル10相当ならそれなりにステータスはあるもんね」
「幸正くん あの構えって一般的すぎない?」
さちこがそこで聞いてくる
「かもしれない…一本足打法とか難しそうだし
普通の構えにした」
「そっかぁ 前世で障害者じゃなかったら…野球やりたかった?」
「そうだねぇ やってみたかったなぁ」
「あ バッティングセンターとかゴルフ練習場とか
作ったのはいいけど広めるの?」
ひまりが気になったみたいで俺に聞いてくる
「野球は時間かかりそうかなぁ 教えるのも」
「確かに」
「「うん」」
「ゴルフは普及出来そうだと思う」
野球に比べればゴルフの方なら普及出来るかなと思うから
そう答える
「土地とかは…西に広大な荒野があるもんね」
由美が魔の森までの荒野を浮かべながら言う
「うん 食の祭典の会場近くにゴルフ場でも作って貰うのが
後々にも使えそうだし?」
さちこがつつけて提案する
「その辺は未来ちゃんにゆかり様達に相談して貰う」
俺は未来の方を見て言うと
3人とも呆れながら「未来ちゃんに色々投げちゃって…」と言ってくる
しばらくすると試し打ちがみんな終わったようで
うまく打てなかった子は悔しそうにして
またやりたそうにしていた
「またやりたい人は…これからもやれると思うので
最初に他の場所の説明をさせてください」
俺はみんなにそう話しかける
「「「「「あ はーい」」」」」
やりたそうにしていた子達がばつの悪そうに返事を返してくれる
そしてゴルフ練習場へ移動することにした
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