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447話 さちこと育美

さちこ視点です


次回は月曜日になります

わたしは育美ちゃんを連れて幸正くんの家の地下

模擬戦などをする訓練場にやってきて育美ちゃんに確認することを

はじめにすることにした


「育美ちゃん レベルは上がってる?」

「はい 昨日の夜に舞菜香姉やさくらさん達と一緒に

 ダンジョンに行ってきました

 最初は舞菜香姉達が魔物を狩りまくって

 わたしを含めて9人を一気にレベル上げしてくれました

 頭の中でうるさい音がずっと響いていて大変でした」


昨日の話を語りながら頭を抑える仕草をしつつ嫌そうに最後は話している

育美ちゃんを見ながら苦笑いを浮かべてしまう


「そうよね わたしもそうだった 一気にレベル上がるとうるさいよね あれは」

「はい そのあと…わたしたち9人でブラックホーンと暴れ大猪だけじゃなく

 海の階層やら空の階層やら…連れて行かれて狩りの練習を1時間ぐらい…」


育美ちゃんが少し疲れたような様子で話す


「なんか…ものすごいスパルタじゃない?

 そりゃ、ダメージ無効などがあるし危険じゃないのはわかるけど」

「はい でも、みんな楽しそうにやってました

 わたしは少し戸惑ってました こんなに楽しそうにしてる杏ちゃん達みてて」

「そうなのね 育美ちゃんは楽しくなかった?」

「うーん 強くなりたいと願ったのは自分自身なのに

 いざやってみてると…楽しいというより周りの人について行くことにばかり

 気持ちがいってしまってました」

「そっかぁ マイペースでいいと思うよ レベルも相当あがってるでしょ?」

「はい 50は超えました ステータスもおかしいことになっています

 魔法は水と氷を習得出来てます あとは聖魔法も…」

「わかった じゃあ、レベル30制限でいいかな?」

「はい よろしくお願いします」


わたしはフィールドのレベル制限を30に設定したあと

バトルアーマーを変身して着込む

それを見た育美ちゃんも、わたしと同じタイプのバトルアーマーを

装着していった


「やっぱり、わたしの鎧を参考にしたのね」

「はいっ かっこいいなと思いまして…」

「うんうん かっこいいよね これ 聖○士」

「聖○士?」


思わず口走った単語を聞いて頭に???を浮かべながら

育美ちゃんが復唱するのでウインドウを開いて

聖○士○矢の漫画やアニメをみせてみた


「わぁ かっこいい男の人ばかり」

「うんうん でしょー それで鎧を見たらわかるよね?」

「はい これを参考にしていたんですね」

「そうそう わたしの場合は風属性と雷属性だったけど

 育美ちゃんは水と氷なら…白鳥座辺りがいいんじゃない?」


わたしは該当する星座のキャラをみせる


「こ、こんなにかっこいい人…しかも色的にも好きかも」


そう言うと育美ちゃんはバトルアーマーのイメージをいじって

似たような感じに作り替える


「さて、はじめよっか?」

「はい」


お互いに向き合うとレイピアをお互いに利き腕に持つ

彼女は中段に構えているようだった

わたしはと言うと下段に構える


「いつでもどうぞ」

「はい いきますっ」


育美ちゃんが右足を踏み込んで

わたしの胸へ突きを入れてこようとするが

わたしは剣で小さく弾いたあとビットを使って

彼女の死角から攻撃をする


「わっ」


慌てるようによける育美ちゃん


「むぅ…これなら」


わたしの四方を氷の壁を作り囲んできて上空からも

アイスランスを撃ち込んできたみたいだが

わたしも風を発生させてアイスランスを粉々にしたあと

サンダーをつかい氷の壁を破壊する

壁が崩れていき目の前が開かれていく前に

育美ちゃんが接近してきて首を狙ってくる


それをレイピアでガードをしてから

ビットで攻撃する


「わわっ」


慌ててよける育美ちゃん

ビットを飛ばして、わたしに攻撃を入れようとしてくるが

どこに飛ばすかわかりやすくて簡単に防げる


「どうしてわかるの? むぅ」


育美ちゃんが唸りながら呟いている


「育美ちゃん ビットコントロール慣れてないよね」

「はい…」

「目の動きで予想出来ちゃうから魔物相手ならともかく

 わたしたちとの模擬戦では致命的になるから

 コントロールの練習が課題だね」

「あ そっかぁ さちこさん達は目が動かなかったでしたね

 難しい 相手のビットがどこにあるかも把握するのも大変」

「毎日やっていれば慣れるよ みんなでバトルロイヤル」

「そうですね 舞菜香姉もすごいと思いました」

「だね 舞菜香ちゃんは戦うの苦手みたいだけど…」

「それでも出来ることはしているのはすごいなって

 おどおどしていた頃の舞菜香姉しかみたことなかったから

 成長してるなって感じました」

「育美ちゃんは舞菜香ちゃんの代わりに戦いたいんでしょ」

「はい だから強くなりたくて」

「いいね そういうの わたしは…おねえちゃんいるけど

 おねえちゃんの方が剣道の才能があったから

 わたしは剣道やめちゃってて…ひょんなことからこっちに来ちゃって

 剣道じゃないけど剣を振るえる楽しさを

 また味わえてうれしいなって」

「さちこさんのお姉さん そんなに強いんです?」

「強いよ わたしのステータスがおかしくなってるから

 今は試合とかはしないことにしているけど

 レベル1制限にしたら…おねえちゃんにはまだ勝てないと思う」

「そっかぁ わたしとは環境が逆だなぁ

 舞菜香姉ってあの通りだから…わたしがしっかりしなきゃと

 しっかりしていました 妹たちの面倒も

 でも、エリートの侍女見習いに合格した舞菜香姉を見ると

 悔しさもありました

 舞菜香姉 わたしが思ってる以上に出来る人だったんだなって

 ここに来てわかりました」

「そうねぇ 侍女さん達を見ると…みんなエリートだものね

 おまけに幸正くんに関わっちゃったことで

 色々と面倒ごとに巻き込まれているし」

「でも、幸正様に関わること出来てよかったなと感じます」

「そうね わたしもそう 色々と楽しいよ 今」


わたしたちはお互いの姉のことを語りながら

そのあとも模擬戦を30分程度続けて時間を見て終了する


「おつかれさま」

「お疲れ様です ありがとうございます」

「育美ちゃん シャワーあびてから帰ろうね」

「あ はい」


二人でシャワーをあびてから解散をするのでした


「またあした」

「はい また明日もよろしくお願いします」


彼女とわかれて日本に戻ってきて自室に向かいながら

あやこちゃんもそうだけど育美ちゃんも素直ないい子で

かわいいなと思ってしまう

わたしの剣は剣道じゃなくなってるから

アニメなどを参考に剣術もう少し考えてみようかなと思うことにした


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