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446話 ラーメン屋で 2

前回に引き続き、あい視点です


ブクマ いいね ありがとうございます

次回は金曜日になります

しばらく待っていると店員さんが数人がかりで

わたしたちが注文した料理を運んできて配膳してくれます

全員分の配膳が終わると店員さん達が一礼をして

部屋から去って行きました

それを見てから美幸さんが全員に聞こえるように

「食べましょ」と言い手を合わせながら

みんなで「いただきます」をしてから食べ始めることにしました


わたしたちの家族は…と言うと


「どれから食べる?」


わたしが確認すると…お父さんが指を差します


「豚骨からだね 他のラーメンはアイテムボックスに入れておくね」


わたしは豚骨以外のラーメンを一度アイテムボックスに入れてから

豚骨2つを5つのお椀に均等に分けていはきます

チャーシューなどは5つラーメン頼んでいるので

それぞれ一人分ずつわけていきました

分け終わると…みんなでスープの方から飲み始めます


「これが豚骨なのか…昨日食べた塩に比べて脂っこいな

 それと汁は白く濁ってるな」


お父さんがスープを口にしながら呟いてます

お母さん達も同様に脂っこいと感じているようでしたが

食べれないほどじゃないようでした


「なぁ…あい 豚骨ってどうやって作るんだ? 漢字を見ると豚の骨だよな」


お父さんが食べながら問いかけてきます


「はい 豚の骨です 豚の骨を砕いて煮込んでいき

 不純物や骨を取り除いて作ったスープですね」

「うーむ…時間かかりそうなものだな」

「そうですね 12時間はかかるみたいです」

「そんなにか…大変だな あと…肉 卵 ねぎはわかるのだが

 この黒いのは…なんだ?」


お父さんが海苔を見て聞いてきました


「それは海苔です 海辺に生えている海草で

 わたしたちの世界だと…まだ海の改革が出来てないのでみつかってないのです」

「なるほど…」


そのあとも豚骨、醤油、味噌、塩と順番に食べていき

家族みんなスープの味に色々感想を語りつつ

チャーハンや餃子も口にしてます


「醤油はあっさりしてましたね

 思っていたよりもしょっぱくもなかったですし飲みやすく感じました」

「そうだな 塩もそうたな」


お母さんの感想に、お父さんも頷きながら塩もと言ってます


「味噌はコクがあって…わたしは好きかも」

「わたしは塩かなぁ」


乃愛は味噌が気に入ったみたいで千早は塩がよかったみたいでした


「それとチャーシュー?はうまいなぁ」


お父さんがチャーシューのことを口にするので

わたしは幸正様達と作ったことを話すことにします


「幸正様達とラーメンとパスタの試作と試食をした際に

 暴れ大猪でチャーシューを作ってましたね 幸正様」


わたしの言葉に隣のテーブルにいた正太さんが話しに入ってきました


「そうだったな あの時のチャーシューはうまかったぞ」

「だなぁ 宮野さんが、もしラーメン屋を開いたときは

 暴れ大猪のチャーシューをお願いしたいな」


宗人さんも話に入ってきて言ってきます


「そんなに美味しいものなんですね あい…作れるものか?」


お父さんが、わたしを見て問いかけてきます


「作り方はわかりますので…

 豚骨や鶏ガラもネットでは調べていましたし

 作ることはできます 問題は麺の方なのですが………」


ぼたんさんにいろいろ聞いてみたり

一緒に作ったりしているのでいろんな料理が作れるようにはなってますが

お店を出すとなると…麺をどうするかが問題になります


「麺…」


お父さんが呟いてしまいました

それを見て幸正様が口を開いてきました


「健二くんにラーメンの麺の小麦粉配合を

 殿下が買い取っていると思いますが…まだ製麺会社が

 立ち上がってなさそうなので…手間を惜しまないなら

 麺も手作りになると思います

 その場合だと…1日あたりに提供出来る数は

 限られてくると思いますが…そこからはじめますか?」


幸正様が、お父さんを見て聞いてきました

お父さんも幸正様を見ながら強く答えたようです


「はい やってみたいです!!

 おいしく出来るかどうかは…今の段階では自信ありませんが

 頑張ります」

「わかりました 殿下に配合割合等を聞いてきますので…お待ちください」

「えっ? あ はい ありがとうございます

 それにしても雅仁様に気楽に話しかけることが出来るなんて

 今更ながら…俺たち すごいところに関わってしまってるんだなぁ」


お父さんが幸正様を見ながら呟いてました

それを見て幸正様がさらに話を続けてきます


「みほちゃんも皇女ですから…普段の様子では意外だと思いますが」


幸正様の言葉に美穂様が頬を膨らませて怒り始めました


「なによ? お淑やかじゃなくて悪かったね ふん」

「美穂 そう言うところだぞ」

「ほんとに…わたしの育て方が悪いのかな ゆかり様達に申し訳なくて はぁ」


宗人さんが指摘すると絵美さんが落ち込みながら呟いてます


「わ、お母さんが悪いわけでないから…ゆきくんと一緒にいて

 好き勝手していたから…こんな性格になっただけだし…」

「はぁ…」


美穂様の言葉になおさら、ため息をついてしまう絵美さん


「それにしても…チャーハンもおいしいし餃子もおいしいね」


乃愛が話題を変えるように呟いてきたのをみて

幸正様達も頷きながら餃子を口に運んでいます


「餃子は確か…相馬さんが…すでに提供しているんでしたよね」


お母さんが思い出すように口にする


「はい そうですね 餃子もチャーハンも

 メニューにあると喜びそうだと思うから

 相馬食堂で出しているからと言う遠慮はしなくても大丈夫です」


幸正様がそこで答えてきました


「あい まずはスープというのか 汁は」

「うん スープと呼ぶのがほとんど」

「じゃあ、スープ作りから試作してみるとするぞ」

「わかった 雷鳥やコカトリス、暴れ大猪などの骨もあまっていますので」

「「あい…あなたも色々とすごいことに」」


わたしの言葉に両親二人とも遠い目をしてしまいました

そんな目で見ないでほしい

わたしなんて…ほとんどなにも持ってないんだから

ひな達やくみこちゃん達の方がずっとすごいことになっていますし…と

心の中で言いたくなりました


食べ終わると美幸さんが、お会計をするようで

それを待ちながら幸正様達に家族みんなでお礼を言いました

そして美穂様が店主さんに挨拶をしてから

外に出て人気のないところまで移動してから瞬間移動を発動させて

桜木家の裏庭の地下室7階層へ戻った後で解散となりました


「「「「「今日はごちそうさまでした」」」」」


あらためて家族みんなで頭を下げながら言うと

美幸さんたちもてれながら「お粗末様です」と返してくれました


「あ おじさん がんばってください ラーメン屋さんの普及も期待してます」


幸正様が、お父さんに声をかけてきたのを受けて

「はい」と力強く返事を返す…お父さんを見ながら

わたしも…侍女よりラーメン屋手伝いの方がいいのかなと

考えはじめてしまってます

どうすればいいのでしょう? 悩みます…



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