437話 剛と太陽
次回は金曜日になります
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休憩中の美穂達は壁際に移動して休むみたいだった
美穂達と一緒に女の子達何人かはついていって
親交を深めようとしてるみたいだ
俺はと言うと美穂達に氷水を渡したあとに
男の子から話しかけられたので話を聞くことにした
「幸正様 ちょっと…お話があるのですが…」
「はい えっと…?」
「あ ごめんなさい 名前まだでした 斎藤剛です
ゆうおねえちゃん ゆかおねえちゃんの弟です」
俺が名前わからなくて…誰なのかと表情をすると
剛が誤りながら自己紹介をしてくる
「ゆうさん ゆかさんの弟さんですか
それで…ぼくに話とは?」
おそらく舞菜香の妹の育美と同じく強くなりたいのかな?とは
予想はしているが予想は予想だから、ちゃんと話を聞いてみることにした
「はい ぼくも強くなりたい 誰かを守れるくらいに」
「やはり…そういう話でしたか」
「えっと 予想をしていたのですか?」
俺の反応に…なぜ?と言う戸惑いの表情をしつつ答える剛
「他にも同様に強くなりたいという人がいましたので…
あっ、宗人おじさん ちょっと」
俺は宗人を大声で呼ぶと宗人が近づいてきつつ
「ん? なんだ?」と言う
「剣術教わっていたのは…彼ですか?」
俺は剛の方を見つつ言うと宗人も剛の方を見る
「そうだな 彼だな 午前中に木刀持たせてみたが
筋はいい方だと思う
最初、彼だけがやっていたが…もう一人興味持ったのか
俺に教えを請う子がいたな
えっと…あそこにいる彼だ」
宗人が辺りを見渡しながら目的の人物をみつけて言う
俺は…その子を見て「そこにいる人 ちょっとこちらに来て下さい」と呼ぶ
驚いた様子で俺たちの方を見て慌てて近づいてくる
「お名前はなんていうんです?」
俺は最初に名前を確認する
「あ はい 菊池です 菊池太陽です」
「あやめさんの弟さんですか」
「はい」
「わかりました 剛くん 太陽くん
読み書きや計算は?」
あやめやゆかなどの家ならある程度の教養はあるだろうとは思うが
一応確認しておかないとと思い確認する
「「読み書きは可能です」」
「計算は苦手」
「同じく…計算は…」
二人とも読み書きは出来るが計算は苦手という回答をしてくる
「地方にいる舞菜香さん達の家はともかくとして
首都圏にいる人たちだと…学校は?」
「行ってなかったです おねえちゃん優先で」
「ぼくも…」
二人とも学校に行けてなかったようだ
「わかりました 午前中は予定通りにミアさんに
読み書きと計算を教えて貰うことにします
二人にも午前中は他の子達と一緒に勉強もしてください」
「「はい」」
「それで…剛くんと太陽くん ぼくたちと同様に化け物になりたいですか?」
「ぼくはなりたいです」
最初に俺の問いかけに即座に強い反応を示したのが剛だった
「剛くんは決めていたのですね 武器は刀ですか?」
「はい 刀がいいです」
「わかりました それで太陽くんは? どうします?」
「ぼくは…14歳ですし来年には働かないとだから
進路が決まってなくて…強くなれば護衛やダンジョンでも稼げると思って
おじさんと剛くんがやっているのを見て混ぜて貰いました」
「なるほど…宗人おじさん 太陽くんは筋は?」
俺は宗人に確認すると腕を組みながら悩みつつも答える
「剛くんに比べると…見劣りはするが
幸正 指輪渡すんだろ? 問題ないだろ ステータスは」
「確かにそうですが…太陽くん 刀がいいのです?
銃もありますが…」
俺は魔力式拳銃と、さちこがつかってる剣などを
ウインドウに表示してみせる
「銃って…こんな感じなのですね」
太陽がじっくりウインドウを見ている間に俺は
二人の指輪と剛にはいつも同様に刀を作り出す
剛は護衛につきたいということなので
芽衣が使っている双剣と同様に闇魔法を付与して
シールドビットも渡すことにした
「剛くんにはシールドビットと刀です
基本的な性能は
攻撃力9500 魔法剣 剣術・剣技増強
チート攻撃無効 即死無効ですが
護衛任務に適した闇魔法と回復魔法の付与もしておきます
シールドビットに関しては一つの大盾が20個に分離して
それぞれ…自由に動かせます
慣れは必要ですので全部をコントロール出来るようになれてください
あとは指輪です」
「えっと…ありがとうございます
使いこなせるように頑張ります」
「さて…太陽くんは?」
剛の方が終わって太陽の方を見る
まだ悩んでいる様子だったが…俺の言葉に慌て出す
「えっ あっ はい 銃の方が良さそうと思ってしまいました」
「了解です 魔力式拳銃を作って渡します
護衛に就きたいのです? それともダンジョンに籠もりたいのです?
それによって付与するスキルと追加装備が変わりますので」
「はい 護衛の仕事に就きたいです」
「了解しました 剛くん同様に闇魔法と回復魔法の付与を拳銃につけます
あとシールドビットも同様に渡します
あ 宗人おじさん 太陽くんの勤め先の話は陛下に持っていてください」
「あぁ…そうだな 侍女達が強くなりすぎていて
本来の護衛任務の男達は肩身が狭い思いをしているようだし
太陽くんにはしっかりと働いて貰うことにしよう」
「あ、ありがとうございます 勤め先まで面倒見て頂いて
なんて…お礼をしたらいいのか…」
嬉しそうにしつつも戸惑っている太陽
俺は二人に指輪と武器を渡し終えると美穂達に念話を送る
「ちょっと 男の子二人をレベル上げしに行ってくるから
他の子達のことよろしくね」
「え ゆきくん ダンジョンに行くの?」
「男の子二人? 強さを求めたのです?」
美穂と未来が反応してくる
「うん 護衛の仕事に就きたいという事みたい」
「わかりました お父様達には連絡します」
「うん ありがと みくちゃん」
「そう言うことなら…わかった いってらっしゃい」
美穂も承諾してくれたので安心した
「「こちらのことは任せて」」
芽衣やあやこが最後に反応してくれたので
「いってきます」と言いつつ剛と太陽を連れてダンジョンに向かうのだった
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