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434話 授業中に念話

ブクマ 評価 いいね ありがとうございます

次回は金曜日になります

「ちょっと話あるから念話で」


隣にいる芽衣を見て一言、声をかける


「うん? わかった」


芽衣が俺の言葉に首をかしげつつも返事をしてくれたので

念話に切り替えて話を進める


「昨日は朝から色々あって忘れていて

 めいちゃん…と言うか紺菱呉服店に相談事なんだけど」

「わたしの家に? なにかまた作って欲しいこととか?」


芽衣は念話をしつつ俺の顔を見つめて首をかしげる


「いや 春物 夏物は…銀四郎さんに任せるので別件です」


俺の言葉に思わず芽衣が口を開いて「別件?」と呟く


「うん 今日の相談事は見習い侍女さん達の中に

 洋服のデザインをしたい子がふたりほどいるんだけど

 ゆかり様にもまだ相談してないので

 ふたりの進路がどうなるかとかわからないんですが

 紺菱で服のデザインを買い取りとか出来ないかなとか」


俺の説明に芽衣が人差し指をあごに当てながら

考え込んでいるようだった

しばらく待っていると芽衣が回答してくる


「わたしもデザインに興味あるんだけど

 その二人の侍女さんともちゃんと会話してみたいかな

 あとデザイン料と言っていいのかな

 お父様に相談してみるね」

「うん たすかる めいちゃんもデザインに興味あるとなると

 タブレット端末…渡した方がいいかな?」

「あ 響子さんに渡したもの?」

「うん 絵を描いたり動画編集したり色々出来るから」

「欲しいかも 洋服のデザインを考えたりするときに使えばいいんだよね」

「うん そう 放課後に渡すね」

「ありがと」


芽衣との念話が終わると授業の開始の鐘の音が鳴る

しばらくすると授業中に美穂と未来が俺に念話を送ってきた


「ゆきくん めいちゃんとなに話していたの?」

「わたくしたちに言えないことなのですか?」

「あ…いや 見習いの市ノ瀬ゆりさんと中川ともこさんのことで相談事です」

「「相談事?」」

「二人とも洋服のデザイン考えるの好きみたいで

 一昨日にタブレット端末もらいに来たので渡しましたが

 このまま侍女として仕事をするか

 デザイナーとして仕事をするか悩んでるみたい」

「そういう話ですか お母様にも連絡いれますね」


未来がすかさず、ゆかり様に連絡するようだった


「二人の進路は…ぼくが言うことでもないし

 二人がどうしたいか…だから」

「そうだよね」

「そうですね 見習い侍女として…あと1年ありますが

 唯たちもまだ現役ですし結婚して引退する侍女もいますが

 当分は足りる数だとは思いますし…

 皇室内の仕事も掃除機や洗濯機も使えるようになって

 はかどっているようですし…二人が無理に侍女を続ける理由も

 ないと思いますからね」


未来がそう語ったので…俺と美穂も「うん」と返す


「わたくしとしては…唯達6人、四聖侍女4人

 彼女たちもそれぞれ結婚してもらいたいと思います」

「そうだよね さくらさん達…このまま…わたしたちといたら

 結婚出来ないよね」

「さくらさん達だけじゃなく…おねえちゃん達もそう

 恋人とか作る機会もなさそう」

「由美おねえちゃん達は…ゆきくんといたいのでは?」

「そうですね 一夫多妻を認めること出来れば

 全員 ゆきくんが貰うのもありじゃないのでしょうか」


美穂が言うと未来は爆弾発言を投げてくる


「えっ」


あまりに驚いて声を上げると先生も含めて

全員が俺を見てくる


「幸正様 どうしたのですか?」


先生が訝しげに俺に問いかけてくる


「あ いえ なんでもありません すみません」

「そうですか 授業中なので集中してください」

「はい…」


「みくちゃん…ぼくに全員と結婚しろというの?」

「少なくても…わたくしたち3人と

 さちこおねえちゃん ひまりおねえゃんはそうじゃないですか?

 ゆみおねえちゃんは家族だし結婚してもしなくても変わりないですが」

「み、みほちゃんはいいの?」

「おねえちゃん達ならいいよ? でも、わたしが1番だよ?

 ゆきくん そこはわかってるよね?」


美穂が圧力をかけてくるように言う


「う、うん」

「みほさん そこで圧力をかけるのはずるいですよ?

 わたくしもいるのですからね?」

「お、おねえちゃん…1番の座は譲らないからっ」

「わたくしも負けません」

「ふ、ふたりとも…まだ7歳なんだから」

「あっという間に大人になるでしょ」

「15歳以降になれば…仕事もしなきゃならない歳ですし

 結婚も出来ますからね あと8年なのですよ?」

「う…ふたりとも…落ち着いて…考えるから…おねえちゃん達のことも」


二人をなだめつつ授業を受けるのだった


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