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432話 カレーとプリンアラモード

すず視点です


次回は月曜日になります

家に帰ると…お父さんとおじいちゃんがすでに帰宅していて

居間でくつろいでいたので…話しかけてみることにした


「ただいま お父さん達はどうだった?」

「「おかえり すず」」


二人がわたしを見て挨拶をしてくれたあとで

お父さんが続けて体育館の方の感想を話しはじめる


「なんというか…広かったし…いろんなものが置いていて新鮮だったな」

「そうじゃなぁ 卓球やバドミントンの準備も

 わしらが出来るように教わったから…明日からも

 子ども達の面倒を見る予定じゃ」

「俺は仕事あるから…おやじ すまないが任せた」

「あぁ…わしは家で留守番してるよりは体育館にいた方が役に立てそうだしな」


お父さんもおじいちゃんも色々と驚いたようだけど

幸正様のやってることは受け入れてくれたようでよかった


「お父さん達もたまには遊んだらいいと思うよ」

「「あぁ…卓球は興味あるから」」


二人とも卓球に興味持ったようだった


「うんっ それじゃ、すずは台所に行くね」

「カレー作るんだったか?」

「どんなものかたのしみにしておるぞ」

「うん」


二人とも興味津々に言ってきたので返事をしてから台所に向かう

台所では、すでにお母さん達が…お米を研いだりしていたので

わたしも慌てて手を洗いつつ準備をする


「すずや カレーを作ると言うことだけど

 下準備はどうすればいいの?」


おばあちゃんが、わたしを見て問いかけてくる


「お鍋に水を入れて…お湯を沸かして

 ざく切りにした人参、じゃがいも、玉ねぎ

 今日はブラックホーンのバラ肉をつかおうと思うから

 野菜と同じように食べやすい大きさに切って

 アクを取りつつお鍋で煮込んでいって

 アクが出なくなったらカレールウを入れて煮込むの」


わたしが説明をすると、おばあちゃんがせっせととりかかる

わたしも野菜などをざく切りにしたり

アイテムボックスからブラックホーンのバラ肉をとりだして

おばあちゃんに渡す


「それにしても…すごいわね

 ブラックホーンのお肉とか手に入りやすくなるなんて

 かなり強い魔物だと聞いていたのに…」


おばあちゃんが受け取った、お肉を切りながらしみじみと呟いていた


「冒険者のレベルもあがってるもんね」

「そう言えば…そうだったわね 孫達もレベル上がって

 喜んでいたわね」

「お兄ちゃん達…大丈夫かな」


おばあちゃんの言葉に心配になって呟いてしまう


「あの子達は無茶しないだろうから…安全なところでしか

 しないと思うよ?」


わたしのつぶやきに…お母さんが反応して言う


「それならいいんだけど…」

「大丈夫だよ カレー作って待ってましょ」

「うん」


お母さんが安心させるように優しく言ってくれたので

返事をしてカレー作りに集中することにした

アク取りが終わりカレールウを入れて煮込むところまで

進んだのでカレールウを取り出す

中辛のパッケージを選ぶことにしたのは

わたしがあまり辛いの食べれないから


パッケージからルウをとりだすと

お母さんもおばあちゃんも興味津々にルウをのぞき込んでくる


「「カレールウって…こんな感じなのね」」

「複数のスパイスの粉末そのままじゃなくて

 小麦粉、油脂、調味料などなどがくわえられているみたい」


わたしは念のためにネットで調べながら答えていく


「そうなのね 息子達にとってきて貰いたいのは

 これの材料ということなのね」

「うん」


お母さんの言葉に頷いて肯定する

そのあとルウを鍋の中に入れてよく混ぜていく


「あら…なんか食欲がそそる匂いだわ」

「そうねぇ 今までかんだことのない匂いだねぇ」


お母さんとおばあちゃんがカレーの匂いに感想を言っていた

匂いに釣られて…居間から、お父さん達も顔を出してきて


「いい匂いだぁ 食欲がそそるなぁ」

「そうだなぁ これがカレーの匂いかぁ」


と…待ち遠しそうに言っている


「「ただいま」」


そこに…お兄ちゃん達が帰ってきて「ただいま」の

挨拶が聞こえると声がする方にみんなで「おかえり」を叫ぶ

ほどなくして…お兄ちゃん達も台所に顔を出してくると

わたしの方を見て話しかけてくる


「すずぅ 色々とってきたよ」

「意外と10階層までの低階層にも色々生えているもんだね

 それで…この匂いがカレーなのか」

「お兄ちゃん達 ありがとう うん この匂いがカレーの匂い

 どう? 食欲でる?」

「「だなぁ 食欲そそる 楽しみだぁ」


しばらくしてカレーが出来上がり

みんなで居間に移動して食べ始めると

みんな一口を口に入れた瞬間に目を丸くしていた


「これがカレー 辛いな 確かに」


お父さんが少し狩らそうに言う


「辛さはあるが…わしは問題ないな」


おじいちゃんは逆にもの足りない感じみたい


「わたしはちょうどよさそうだわ」

「えぇ…ちょうど良い辛さだわ お野菜もお肉も

 食べ応えのある大きさなのもいいわね」


お母さんとおばあちゃんは辛さはちょうどいいと言っている

お兄ちゃん達は?と思い目を向けてみると

わたしの視線に気づいて感想を口にしてくれる


「俺はもう少し辛くても平気そうかなぁ

 野菜は大きいし…肉も大きくて美味い

 これがカレーなんだなぁ やみつきになりそうだよ これ」

「そうそう 野菜も肉も食べ応えのある大きさにしてくれて

 俺も満足だよ カレーの味も新鮮だしやみつきになるというのも

 同感だなぁ これ 簡単に作れるものなのか?」

「うん 手間はかからないし大量に作っておくと

 手抜きになるから…お母さん達も楽出来るよ」

「「そうねぇ 手間はかからなかったわね」」

「すず アイテムボックスあるんだし…作り置きもできるよな?」


お兄ちゃんがわたしに聞いてくる


「うん 作ってアイテムボックスに入れておくね

 辛さも中辛だけじゃなく辛口も用意しておくね」


わたしの言葉に…おじいちゃんやお兄ちゃんが嬉しそうにしていた


「お父さんにも甘口用意するから安心して」

「すまない…」


お父さんが申し訳なさそうに謝ってくるから

わたしは首を振りながら「だいじょうぶ」と答える


「「「おかわり」」」


お兄ちゃん達とおじいちゃんがおかわりを数回するほど

夢中に食べてくれてて…見ている側としては嬉しくなった

わたしやお母さん達は1杯でお腹いっぱいに

お父さんは辛そうにしていたけれど食べているうちに

2杯目食べたくなったみたいで…おかわりしてくれた

甘口も作らないとと…思いながら後片付けをするのでした


後片付けをすませたあと

夕ご飯の時に取り出すのを忘れていた

幸正様から頂いたプリンアラモードをとりだして

みんなに配っていく


お母さん達は帰りに由美ちゃん達が配っているところにいたので

驚きはしなかったのだけど…お兄ちゃん達が驚いていた


「すず これ 確かプリン?」


お兄ちゃんが問いかけてくる


「うん プリン すずが食べたいって言ったから

 幸正様が由美ちゃん達に頼んで買ってきてくれたみたいなの」

「そう言えば…番組で言っていたな すず」

「プリンアラモードと言うんだったか あとで食べるよ」

「お風呂など入ったらだな お風呂も気楽に入れるなんて

 ほんとにすごい家だなぁ」

「だなぁ 俺たちも何か役に立つことあれば手伝うからな」

「うん ありがとう お兄ちゃん達」


お兄ちゃん達に渡し終えたあと

お風呂などを入ってから部屋でプリンアラモードを食べる


「んんんっ…おいしい 上に載っている果物などがおいしいですぅ」


思わず口にしてしまって恥ずかしくなり赤くなってしまいます

でも、おいしい

幸正様に感謝しなきゃ…昨日の今日で食べれるなんて

思ってなかったもん

プリンアラモードを食べてから幸せな気分で床につくのでした


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