431話 毎日の報告
未来視点です
ブクマ 評価 いいね ありがとうございます
次回は金曜日になります
いつも通りに、お爺様達との食事と報告の場に着きましたが
今日は普段とは違いベテラン侍女達が食事等の準備をおこなっていた
お爺様が周りを見渡しながら…お母様に確認をはじめるみたいです
「すみれ達の姿が見当たらないのだが…今日は侍女寮の面々は
全員外したのか?」
「はい 色々と彼女たちにも無理難題を言いましたし
引っ越しなども終わってないと思いまして…外しました」
「なるほど さて、報告は食事の後でよいか?」
お爺様が…わたくしたちを見渡しながら問いかけてきましたので
頷きながら「はい」と答え食事をはじめます
しばらくして食事を全員が食べ終えたのを確認すると
お爺様が…わたくしの方を向きながら問いかけてきます
「今日の幸正の報告を」
「はい 朝の件は…お母様がご報告なされていると思いますので
省きます」
「うむ」
「えぇ…」
わたくしの言葉に…お爺様とお母様が頷きます
「午後からの話になります」
そこでウインドウを展開させて撮影しておいた動画を再生しながら
話を続けることにしました
「侍女寮の30人29家族を空き家の地下に
居住区を作り引っ越しして貰いましたが…その地下に
体育館…食の祭典の会場も同様な作りですが
そちらよりも運動をすることを目的としたものを
多数設置されているスペースになっています
料理ができる面々は日本に行って貰いましたが
小さい…10歳以下の子ども達の遊び場として
作られたスペースです
ご覧の通り…バスケット、バドミントン、バレーボール
卓球、ボルダリングなどなど…いろいろな競技が出来るようになっています」
お爺様達が動画を見ながら唸りつつ真剣な表情をしています
「ネットでは見たことはあるのだが…これを地下に作ったのか」
お父様が驚きながら問いかけてきます
「はい 道具の使い方なども…その場にいた大人達に教えています
それと種田美海の父親ですが出版社勤務みたいで
真剣にメモしていましたので…おそらくは…これらの内容も
本にすると予想されます」
「確かに…そうですね そうなれば各種競技のことも
国民に広まるでしょうから必要なものを作らせる会社も必用でしょう」
お母様も続けて付け足してくれました
「うむ…それにだ まだまだ…この国では娯楽が少ない
子ども達だけじゃなく大人達にも楽しめるようにすればいいと思う」
お爺様もそう答えてくれます
「なので…基本的なルールなども含めて出版社に流して貰い
食の祭典が終わったあとの会場は娯楽スペースとして入場料を
とりつつ必用な人材も確保して遊び場にするのはいかがでしょうか」
あの会場を…あのままにしておくのももったいないと思い
わたくしはそう提案しました
「そうですね 作りとしては…あの会場と変わらないですし
ボルダリングなどのスペース等は幸正に手直しさせることにして
食の祭典後の会場利用としては…その方向で行きましょうか
そして会場の屋敷の方は宿泊施設…もしくは
佐々木さん達の居酒屋スペースにもあてるというのはいかがてす?」
お母様がそう…お爺様を向いて提案します
「佐々木一家がどうするかは…確認が必要だが
出来れば…彼ら達にはこちらの世界でも居酒屋を営んで貰いたいものじゃな」
「はい わたくしたちがまだ食べたことのない料理の数々
こちらの世界でも広めてほしいので
佐々木さん達に相談しますので…この件は
わたくしに一任お願いします」
お母様の言葉に…お爺様達も頷きながら了承します
「それから…運動をする前には十分なストレッチをすること
怪我の元になるので…子ども達にはそう指導も徹底した方がいいと思います」
わたくしが付け足しで提案すると全員頷く
「学校にもボルダリング以外の競技は伝える事にします」
「そうじゃな 体育館も日本の体育館を元に作らせることにしよう」
「はい」
お爺様とお母様がそうやりとりしながらメモをとってました
こうして毎日の報告会も終わり解散となります
ゆきくんがやってることは…こちらの世界だとまだまだ未知のものばかりだから
毎日こうして報告する必要があります
ゆきくん自体…報連相あまりしないのが問題なのですが
その部分を…わたくしがおこなっていればいいと思います
少しでも面白いと思って頂けましたら、評価をお願いします
下にスクロールすると評価するボタン(☆☆☆☆☆)があります
ブックマークも頂けると非常に喜びますので、是非宜しくお願い致します
良ければ、感想もお待ちしております
評価や、ブックマーク、いいね等、執筆する上で
非常に大きなモチベーションとなっております
いつもありがとうございます