420話 それぞれの家族の様子 8
みゆ視点です
ブクマ 評価 ありがとうございます
次回は月曜日になります
───夢前家
わたしの家は両親と妹3人の6人家族
妹たちは13歳のひみか 11歳の早紀 9歳の友希という具合
13歳のひみかは予定通り、わたしと一緒に午後に
桜木家の裏庭の地下室7階層についてくるけれど
早紀と友希の二人は…体育館に行ってもらおうと思っている
時間を確認すると…お昼になりそうなので
台所に向かうことにした
台所に向かう途中に、お母さんとばったりとあったので
そのまま二人で台所に向かう
「ねぇ みゆ あなた 番組で虹色少女隊しているけど
どんな活動する予定なの?」
台所に向かいながら、わたしに問いかけてくる
「とりあえず、番組を見た報道関係者が
どう動くか…次第かなぁ
何も動きがなければ…普通に桜木家の裏庭の地下室7階層で
料理して来週からは…各店舗の準備の手伝いかなぁ
幸正様の予想だと報道関係者が
わたしたち虹色少女隊と宝石少女隊に
取材や番組出演依頼をしてくるだろうという話だけど」
「なるほどねぇ テレビやラジオに出演になるのね
自分の娘なのに…なんかすごいことになってるわね」
「あは あはは…だから11人が試食用の料理を作るのから
外れる代わりに…お母さん達を呼んだの」
「あっ、そっかぁ しっかり働かないとね わたしとひみかだったね」
「うん 早紀と友希は…体育館で遊んでて貰うことにする」
「そうねぇ 早紀はともかく…友希はまだ小さいからねぇ
それで…お昼どうするの?」
台所に着いた頃に…お母さんが、お昼どうするの?と
わたしに聞いてくる
「簡単なものにしようかなと思うけどいい?」
「えぇ…今からだと手間のかかること出来ないわよ
それ以前に…ご飯も炊いてないわ どうしましょ」
悩んでいる…お母さんを見ながら
わたしはアイテムボックスから袋麺を人数分とりだして
他には、ねぎ、もやし、ニンニク、生姜、塩コショウなどなどもとりだす
あとは暴れ大猪のバラ肉を取り出す
「ねぎ、もやし、バラ肉…野菜炒め?
でも、この袋は?」
お母さんが袋麺を見て首をかしげながら聞いてくる
「即席麺 お湯で茹でて…すぐ出来る麺なんだけど
それだけじゃ…足りないので…野菜ラーメンにしようと思ったの」
「らーめん? 即席麺は…言葉の意味でなんとなくわかったけど
この麺がらーめんというものなのね」
「うん そう 袋に書いてあるでしょ?」
わたしは袋麺の表にかかれている商品名を
お母さんに見せながら言う
「味噌ラーメンと言うものなのね 味噌味ということね」
「うん そう とりあえず、作っていきましょ
お母さんは野菜炒め作って貰える? あとでトッピングに使うから」
「わかったわ」
しばらくしてお母さんと二人で人数分のラーメンを作り終える
「それにしても…袋麺の作り方みてると
ほんとに簡単なのね こんな簡単なものがあるなんて
主婦としては楽だわぁ」
「だよねぇ こう言うものも広めていきたいと思っているみたいだから
幸正様達がなにかするとは思う」
「そっか…他にも簡単なものあるの?」
お母さんの問いかけに、わたしはアイテムボックスから
冷凍食品やらカップラーメンやら色々出して説明をする
「ほんとにすごいわねぇ 冷凍食品はレンジでチン?
レンジってここにあるの?
カップラーメンは…お湯入れて3分待つだけとか
なんか手抜きできるもの多いわぁ」
「電子レンジは…備え付けはされてないけれど
アイテムボックスの中には入っているから
夜になったら設置するね」
「助かるわ」
こんな感じで…お母さんと会話をしつつ
お昼ご飯を作って居間に持っていく
その際、お母さんに…みんなを呼んできて貰うことにした
お父さん達が居間にやってきて席に着くと
目の前に置かれているラーメンを見て…わたしに聞いてくる
「みゆ これはなんだ? うどんでもそばでもないんだが?」
「らーめんと言って…うどんとは製法が違う麺です」
「なるほど 上に載せているのは…もやし、ねぎ…肉?」
「はい 暴れ大猪のバラ肉使いました アイテムボックスに入っていたので」
「うーむ…俺もそれなりにダンジョンに行っている方だが
やっぱり…みゆは幸正様達と同様に?」
「そうですね 一般人から見ると…異常と言える強さですね」
「そうか なぁ…ダンジョンでとってほしいものとかあるのか?
俺は一応冒険者だから…ダンジョンに行くのが日課なのだが」
そう…お父さんは普通に冒険者をしている
わたしたちみたいに無茶苦茶な強さでもない
ごく普通の冒険者
「そうですね とってほしいものは
植物の階層や動物の階層に普通に生えている植物で
カレーに使える植物を色々ほしいので」
わたしはウインドウを開きながら
カレーに使われる植物を色々表示させて印刷していく
さくら先輩も探しているのですが
先輩は忙しいのでなかなか集まっていないみたいです
「これら…確か冒険者協会にも通達されていたものか
何のことかわからずしていなかったのだが
これらの植物があると…美味しいものが作れるのか?」
「はい カレーという辛い食べものですが
子ども向けに甘口もありますし…作ろうにも
カレー粉の材料になる食材がないと広まりません
日本から買ってくるというのは
こちらの世界の食文化の発展になりませんし?」
「たしかに…向こうの世界にあるものを買ってくるだけでは
ダメだな わかった 植物探しかんばるぞ」
「あと レベルが上がって海の階層もいけるなら
海草なども漁ってみてほしいです」
「海草?」
お父さんが首をかしげながら聞き返してくる
わたしはアイテムボックスから
わかめや昆布をとりだしてみせる
「これらが海に生えている植物です
わかめは味噌汁の具としても使えます
昆布は出汁を取るのにもむいています」
「色々あるんだなぁ」
「ねぇ おねえちゃん 昆布やわかめを使った料理も
作ることになるの?」
ひみかが…横から聞いてくる
「試食品には使われてないけれど
拓郎さんの居酒屋では使われる可能性はあるかも」
「あ お酒色々 紹介していたところ?」
「うん そこ 拓郎さんと美沙さんだけじゃ
当日 回せないだろうと思うから
手が空いてる侍女達は手伝うと思うから」
「なるほど わたしたちも手が空いてるだろうから
手伝いには入れそう お母さん?」
「そうだね このあと…拓郎さん達と会うことになるし
仲良くならないとね」
「うん」
「「あの、その…わたしたちは?」」
早紀と友希が不安そうに聞いてくる
「早紀と友希は体育館 地下8階にいって
幸正様が体育館の説明をすると思うし
他の11歳以下の子ども達もいるだろうから
みんなと遊んでて」
「「遊んでていいの?」」
「うん お父さんも初日だから早紀達と一緒に行ってね」
「あ、あぁ」
みんな、ラーメンを食べ始めると目を見開いてしまっていた
「みゆ ほんと…あんな簡単な作り方で…こんなにおいしいの?」
お母さんが驚きながら言う
「「「おいしいね」」」
妹たちもニコニコして言う
「これ うまいなぁ 味噌味の汁も癖になりそう」
お父さんがスープを飲みながら言う
「人気の高いメーカーの袋麺だから これ」
「なるほど」
「そうなんだね」
「「「色々あるのね こう言うの」」」
「また頼んで買ってきて貰うから」
「えっ? 誰かに頼んでるの?」
お母さんが困ったように言う
「さくら先輩達 4人 日本のお金持っているから」
「そうなんだねぇ さくらさん達というと
こないだの反月の暴動の時にもいた4人だよね」
「うん 未来様達の侍女している人たち」
「なるほどね お会いしたときに挨拶しなきゃ…」
「そうだなぁ」
こう言う会話をしつつ食事を済ませて後片付けをしたあと
それぞれ出かけていくのでした
みゆ ひみか さき ゆうき ………はい
i☆Risのメンバーですね ネーミングセンスが酷い すみません
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