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418話 それぞれの家族の様子 6

ひろみ視点です


次回は水曜日になります



───工藤家


家族がそれぞれ荷物整理をしている中

わたしは時間をみて台所に移動することにした

台所に向かう途中に廊下で弟たち二人に話しかけられる


「「姉ちゃん」」

「うん?」

「「台所に行くんでしょ? 俺たちも手伝う」」

「うん そろそろ…お昼用意しないと…と思って

 隼人と広大は荷物整理終わったの?」

「俺たちは対して荷物もないし」

「だから…すぐ終わってしまって…時間を見ると

 お昼ご飯そろそろかなと」


二人ともそう答えながら、わたしと一緒に台所に着いてくる


「二人とも料理好きなの? わたしが寮に入って2年経つけど

 わたしが家にいたときは、そんなにしてなかったよね」


私が家にいるときは二人とも

台所に立つことはなかったと記憶している

もっとも当時10歳のふたりだし…さすがに料理に興味持つ

年齢じゃなかったと言えるが


「姉ちゃんが出て行ってからかな 家の手伝いもするようになって」

「母ちゃんの手伝いで台所に立つことも増えてと言う感じで」

「そっか 二人とも偉いね」


つい二人の頭を撫でてしまうと

二人とも恥ずかしそうにわたしに言ってくる


「「そ、そういうのは…やらなくていいから」」

「もう…たまにはいいでしょ?」

「「わ、わかったよ はぁ」」


二人とも観念したかのように、ため息をついて

わたしに頭を撫でられていた

存分に弟の頭を撫でたあと、気を取り直して準備に取りかかる


「うーん あまりめんどくさいのはしたくないから

 どうしよっかなぁ 袋麺でいいかなぁ」


わたしは独り言のように呟いてしまうと

二人とも頭に???を浮かばせながら問いかけてくる


「「袋麺?」」

「うん これ…」


アイテムボックスから袋麺 味噌ラーメンをとりだして二人に見せる


「硬いよね」

「どうやって作るの? うどんでもそばでもないよね」

「うん ラーメンという麺 これは即席麺なの

 作り方もいたって簡単で、お湯を沸かした鍋に麺を入れて

 煮込んでほぐしたあとに粉末スープを入れて終わり」

「「そんな簡単な作り方…これも日本のもの?」」

「そうだよ 先輩に頼んで買って貰ってた

 わたし自身、日本のお金持ってないから…」

「あっ、姉ちゃん ナポリタンも作れるの?」


隼人が思い出すようにナポリタンを聞いてくる


「ナポリタンも作れるよ パスタもアイテムボックスに入ってるから

 隼人はナポリタンの方が食べたい?」

「うん 昨日の番組みていて…気になってしまって食べてみたい」

「おいしそうだったし 俺もナポリタンがいいかなぁ」


広大も続いてナポリタンの方を食べたいと言ってくる

二人の返答を聞いて袋麺をアイテムボックスにしまって

ナポリタンの材料を色々アイテムボックスから取り出す


「隼人 広大 包丁の使い方は?」

「「問題ない」」

「じゃあ、ピーマン、玉ねぎと繊切りにして

 わたしも暴れ大猪のバラ肉を細切りにするから」

「「わかった」」


わたしたち3人は分担して材料を切っていく

それに平行して鍋で、お湯を沸かしていき沸騰させて

家族全員…おじいちゃん、おばあちゃんもいるので

7人分のパスタを茹でていく

一通り材料の下準備が終わるとフライパンを3つ用意しつつ

弟たちに話しかける


「最初、わたしがするから…それをまねて」

「「わかった」」


フライパンに油を敷いて材料を炒め

火が通ったらケチャップなどを入れていき

馴染ませてからパスタを入れて

全体に絡ませるように混ぜていく


わたしは二人分を作りながら説明をしていく

そのあと、弟たちも同じようにナポリタンを作っていく


「姉ちゃん このパスタって…こっちでは作れないの?」


広大が気になったのか聞いてくる


「パスタもどこかの会社が大量生産してくれるとは思うけど

 小麦粉の配合なら…大森さんとこの息子さんに聞けば

 教えて貰えるはず」

「うどん屋さん?」

「うん そこの息子の健二くんがパスタやラーメンを

 試食して気に入ったらしくて作れないかと

 試作してみたのよ」

「そうなんだ じゃあ、その人に聞けば

 パスタもラーメンの麺も作り方わかるの?」

「作り方自体なら…今もネットを見ればわかるけど

 小麦粉の配合割合だね」

「「ネット?」」


二人とも首をかしげて聞き返してくる


「あ ごめんね 指輪の機能の一つ」


わたしはウインドウを展開させて

二人にパスタ料理やラーメンを色々見せていく


「「わぁ」」

「すごいなぁ 白黒じゃない写真だぁ」

「パスタも色々あるんだぁ ラーメンもおいしそう

 食べたくなるなぁ 隼人」

「そうだなぁ 広大」


二人とも目を輝かせてウインドウを眺めている

わたしはナポリタンを作ってしまうことにして

二人がやりかけていた作業を引き継いで作っていく


ナポリタンが出来終えて

祖父母や両親を呼んで家族全員で居間に移動する


「ひろみ お昼ご飯ありがとうね」


お母さんが申し訳なさそうに言ってくる


「ううん わたし暇していたから」


わたしは微笑みながら、お母さんに答える


「ひろみ これ 番組に出ていた あれだよな」


お父さんがナポリタンを見ながら聞いてくる


「うん ナポリタンね 簡単に作れるもの…で…

 隼人と広大が食べたいと言うことだったから作ったの」

「お前達…おねえちゃんを困らせたの?」

「あ ううん 大丈夫 たいした手間もない料理だから」


お父さんが二人を見て言うと

わたしは慌てるように、お父さんに答えました


「そうなのか…」

「とりあえず、時間も時間だから食べましょ」


わたしは時間を見ながら言うと

みんな「いただきます」をしてから食べ始めました


「ひろみ これ 硬めなんだな うどんより」


おじいちゃんが食べながら言う


「そうですね うどんより硬いかな いやですか?」

「んにゃ うまいぞ 酸っぱいのかと思ったら

 そんなこともなく食べやすい 肉は…なんじゃ?」

「肉は暴れ大猪のバラ肉ですね アイテムボックスにあったので」

「あの魔物のか…若い頃に遭遇したことはあるが

 あれを倒すのは大変だろうに…すごいよなぁ」


おじいちゃんが遠い目をしながら語ってます

お父さん達も…おいしそうに食べてくれていて安心してると

隼人と広大が食べながら、わたしに話しかけてきました


「姉ちゃん 俺たちも料理場に行っていいか?」

「料理色々知りたいし…拓郎さんでしたよね ナポリタン作ってた人

 弟子入りしたい」

「えっ? 広大?」


お母さんがびっくりして広大を見る


「俺 就職するなら料理人なりたいと思って…だめ?」

「広大 あんた…3年後のことまで考えていたの?」

「せっかく、こういうチャンス出来たから…つい」

「そう ひろみ 聞いてみてくれる?」


お母さんがわたしに聞いてくる


「わかりました 拓郎さん達に話してみます

 来週は食の祭典の準備で色々あるけど

 当日 人手不足になるから手伝って貰うこともあるからね?」

「「うん がんばる」」


弟たちは料理人をめざすようだった

わたしとしては…ラーメン屋さんも考えてほしいかなと

思わなくもなかったりします


こんな感じで、お昼を食べて後片付けをしてから

お父さんとおじいちゃんはお留守番で家に残るようで

それ以外の5人で桜木家の裏庭の地下室7階層へ移動することにしました


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