404話 家族を迎えに
舞菜香視点です
次回は金曜日になります
朝、7時過ぎ…わたしたちは昨日
ひな先輩と句美子ちゃんが、ゆかり様にお伺いしたことの
決定事項として唯先輩方も含めた全員が
家族を迎えに帰宅する前に慌ただしく朝ご飯を食べているところです
先輩方もそうですが…両親…特に父親が仕事に出かける前に
帰宅しなきゃと言うこともあり、慌てて食べています
わたしの場合は…お父さん…農家だから
家にいるとは思うけど…他のみんなは…どうなんだろう?
ちょっと気になってしまいました
考え込んでいると…横にいたななみちゃんが
話しかけてきました
「舞菜香ちゃん 考え事してるようだけどどうしたの?」
「みんなの…お父さんの仕事ってどうなのかなぁって
気になっちゃいましたぁ」
「言われてみれば…わたしたち家族のことまで教え合ったりしてなかったね」
「はいですぅ わたしの家は農家だから家にいると思うのだけど
ななみちゃんはぁ?」
「わたしんち? わたしのところは鍛冶屋してるから
作業場に籠もっているとは思うけど仕事を休ませることになりそう
あ 幸正様なら鍜治の作業場も作ってくれそうかも」
「幸正様なら…確かに対応して貰えそうですぅ」
「とりあえず、確認することにする」
「わたしも急いで食べないとぉ」
「だね 急いで帰宅しないと…」
わたしたちは急いで食べ終えて…それぞれの家に瞬間移動をする
「ただいまぁ」
わたしは玄関に瞬間移動をしつつ
居間に向かいながら挨拶をする
「「「「舞菜香?」」」」
「舞菜香姉」
「「おねえちゃん おかえりー」」
冬美と晴美は無邪気に挨拶を返してくれるけど
他のみんなは驚いている様子で…わたしをみる
「昨日 あの後 ゆかり様に確認しました」
「舞菜香姉 はやいよ?」
「はいぃ わたしだけじゃなくてぇ…他のみんなも
家族の人たち 手伝うって言って貰えたらしくて
それを緊急にゆかり様に報告したら
全員 こっちに連れて来てと言う話になったのぉ」
「「「「全員?」」」」
「お父さんは農家だから問題ないよね」
育美がお父さんを向いて確認する
「んだとも…畑はどないすっぺ?」
お父さんが困ったように言うのを聞いて
わたしはゆかり様からの伝言を伝える
「ゆかり様からの伝言ですぅ
農家の人は…畑は隣の家に譲るかたちにしてください
お給料もこちらで出しますので生活には困らせません
とのことですぅ」
「あんた とりあえず、畑の件は隣の家に伝えに行って」
「んだな いってくる」
お母さんがお父さんに指示を出すと
お父さんは慌てて家を出て行く
「舞菜香 わたしたちは引っ越し準備?」
お母さんが、わたしに確認してくる
「えっと…持っていくもの…全部 アイテムボックスに収納しますぅ
なので…順番に部屋をまわりますぅ」
「舞菜香姉 ほんとにずるい」
育美がわたしを見て嫉妬してくる
「ごめんねぇ 幸正様から色々と貰った力なの」
「幸正様かぁ わたしも会ってみたい」
「大丈夫だよぉ 多分 すぐに会うことになると思うから
でも、力は…わたし…化け物になっちゃったから
化け物になりたいとか思うならだよ?」
わたしは育美にそう諭す
指輪は便利だしあると助かるけど…ダンジョンに行って
レベルアップしちゃうと…とんでもない力を身についてしまう
それを考えてから決めてほしい
「化け物…舞菜香姉は舞菜香姉だと思うけど
化け物ってどういうこと?」
「わたし…レベルもステータスもおかしいことになってるからぁ」
わたしはそう言いながら…自分のステータスを
育美達に見せる
「「「「………」」」」
「「おねえちゃん これどう読むの?」」
冬美と晴美は文字の読み書き数字もまだわからないみたいで
ステータスを見せても…きょとんとしてしまっている様子
「舞菜香 これ あなた?」
お母さんが冷や汗を垂らしながら問いかけてくる
「はいですぅ おかしいですよね? 数値」
「そ、そうね 育美 あなた 考えなさいよ?」
「う、うん…舞菜香姉のようになりたいかどうか
ちゃんと考える」
どうやら育美も思うところがあったらしくて
ちゃんと考えてくれるようだ
このあと…わたしは持っていくものを片っ端から
アイテムボックスへ収納していく
あらかた家にあるものを収納し終えると
お父さんも戻ってきたようで
「もどった 隣に任せること出来ただぁ」
「あなた おつかれさま こっちもあらかた終わったから」
「あらかた? 舞菜香が?」
「アイテムボックスあるからぁ 仕舞い込むのは簡単なの」
「色々とびっくりだなぁ」
お父さんは驚いて周りを見てしまってるようだった
「収納も終わったのでぇ 移動しますぅ
手をつないでください」
「「はーい」」
「「「「「「あぁ」」」」」」
無邪気な冬美と晴美はともかくとして
他の面々は色々と驚きすぎていて言葉も足りなくなってる様子でした
とりあえず、全員繋いだのを確認してから瞬間移動をして
加賀家の近くに移動しました
「わっ…」
「「わぁぁぁぁぁぁぁぁ」」
「「ほんとに一瞬だなぁ」」
「「えぇ…」」
それぞれ辺りを見回しながら思い思い口にしているみたいです
わたしも周りを確認してみると
すみれ先輩たち4人と句美子ちゃんやみなみちゃんが
すでに到着していました
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