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402話 ゆかり様と打ち合わせ

次回は月曜日になります

二人を待っていると美穂がやってきて話しかけてくる


「おはよー 学校は?」

「休むことになった ゆかり様に用事頼まれて」

「えー? わたしにはなんも連絡ないのに?

 ちょっと…行ってくる」


美穂が頬を膨らませつつ瞬間移動して行った

おそらく、ゆかり様のところに行ったんだろう

娘がこんなじゃじゃ馬に育ってるのには

頭が痛いだろうなぁって…思ってしまう

俺にも責任…あるのだろうか?

そもそも美穂が物心つく頃には俺のところにやってきて遊んでいたからなぁ


しばらく待っていると3人が玄関にやってくる

母親が応対して居間に招き入れると

ゆかり様が俺に話しかけてくる


「悪いわね 学校休ませて」

「あ いえいえ 大丈夫です 授業自体…たいしたことないし」


俺が答えると母親が俺の顔を睨んで小言を言い始める


「あなたね 学力だけが学校じゃないでしょ?

 まったく…もう それはそうと…みほちゃんも休んだの?」


母親が途中から美穂の方を見て言うと

ゆかり様も頭痛そうにしながら答える


「この子は…どうして…こんな風に育ったんでしょう」

「わたしだって…勉強は問題ないし…」

「そりゃあ…美穂も幸正も読み書き計算どころか

 英語も覚えているし…問題ないのはわかりますが…はぁ」


美穂のことで頭を悩ませている…ゆかり様を見て

なんとも言えない気持ちになってしまうが

話を切り替えることにして、ゆかり様に話しかけることにした


「ぼくに頼みたいことは…いったい?」

「あ そうね 話を進めましょうか」


ゆかり様が昨日の夜に、ひなと句美子の報告などを

説明しはじめると俺は黙って耳を傾ける


「と…と言うことです 侍女達の家族が

 試食用の料理作りを手伝ってくれることになったのですが

 寝泊まりする場所に困ったのです」

「はい ぼくに地下室などの拡張を頼みたいということですね?」

「えぇ…そう 引き受けてくれるかしら?」


ゆかり様が俺を見ながら圧力をかけてくる


「了解しました そんなに睨み付けないでください」

「あら…ごめんなさいね」

「「お母様!!」」


ゆかり様もわかっていてやっている様子で

それを見ていた美穂と未来が思わず「お母様」と叫んでしまう


「もう…二人ともそんなに怒らなくても…

 幸正をいじめているわけでもない訳なのだから」

「「むぅ…」」

「それで…ゆかり様 敷地内の空き家って

 加賀と樹が貸してもらっている場所の近くにも

 5軒あると思いますが…そこでしょうか?」


俺たちが住んでいる家の裏側に畑等を挟んで

5つほど使われていない家が立ち並んでいる

そこを利用するのかと思い確認してみた


「そうね あそこの5つなら桜木家の裏庭の地下室7階層への

 ゲートも近いわけだし移動するのには都合はいいわね」

「了解です すると…5つ家があるとなれば

 1つあたり6階層にしますか?

 地上の家は全員が共有するかたちで

 地下の間取りは地上と同じで4LDKにします?

 それともリビングだけ増やします?」

「うーん そうね 侍女達の家族構成をみると

 祖父母 両親 兄姉と言ったところが多いようだね」


ゆかり様がメモを見ながら確認しつつ答える


「そうすると…祖父母の部屋 両親の部屋は必用で

 子ども部屋2つか3つあればいいのかな?」

「それが無難だね 可能かしら?」

「作ることは可能です ただ、色々とやらないとダメな部分も

 たとえばトイレや台所、風呂場から排出される汚水などの

 水回りの配線等もきっちりしないと」

「そうね 下水の配線図等…手元にないわね」


ゆかり様が困ったように言うと

美穂と未来が俺に突っ込みを入れてくる


「ゆきくん 出来るでしょ?」

「可能ですよね? 解析とかも」

「うん 可能 あと…ずるしていいなら

 汚水配管に浄化や除菌魔法でも組み込むという方法もあるし」

「あ それいいかも 浄化や除菌してしまえば

 ある程度きれいになるもんね」

「そうですね その方法で行きましょ お母様 よろしいでしょうか?」

「え…えぇ 助かるわ」

「それじゃ、移動します 案内よろしくお願いします」

「わかったわ」


俺が案内を頼むと、ゆかり様が承諾して移動することになった


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