400話 人手不足の解決策
ひな視点です
次回は水曜日更新になります
遡ること数分前
侍女寮の食堂には家から戻ってきた虹色少女隊と宝石少女隊の面々を含む
見習いの侍女達が集まっていた
どうやら1番最後に帰寮したのは、わたしだったみたい
まいちゃんが真っ先に話しかけてきた
「ひな おかえり」
「うん ただいま なぜか…おじさん達も…わたしんちに来ていたようで
まとめて説明してきた」
「そうなんだね お父さん達 元気だった?」
「うん 元気みたい 番組が始まって…途中から
わたしんちに移動したみたいだった」
「あらあら おばさん達にも迷惑かけちゃったな」
まいちゃんは呆れるように呟く
「そ、それで…お母さんや妹たちや…おばさん達もそうだけど
料理する人手が不足してないかって…聞いてきて」
わたしがそこまで言うと…その場にいた全員が
わたしの方を見て「やっぱり」と言う感じになっていたのを見て
わたしは聞き返してみることにした
「もしかして…わたし以外のメンバーの家でも同じ反応?」
「「「「「「「「「「う、うん」」」」」」」」」」
「まいちゃん これ ゆかり様に相談案件になるよね」
「そうね 今 すみれ先輩に念話で連絡入れてみたから」
「仕事が速いなぁ さすが まいちゃん」
「褒めてもなにも出ないわよ?
あ すみれ先輩から返答来たわ
ゆかり様にお伺い許可出たけど…行くのは
あなたと…虹色少女隊の方は……」
まいちゃんがくみこちゃん達の方を見ると
句美子ちゃんが自ら名乗りだたくれる
「わたし行きます センターだし」
「句美子ちゃん 助かる」
みなみちゃんが句美子ちゃんを見ながら言う
「わたしが嫌と言ったら…みなみちゃん行く気だったでしょ?」
「うん そのつもりだったかな 任せるね」
「うん」
「それじゃ…ひなと句美子さん…頼むわね」
「「はい」」
こうして二人で瞬間移動をして食堂前までやってきて
ノックをしてから中に入っていき
陛下達に説明を行うのは、わたしが担当することになりました
「それでは、相談事についてですが
わたしたち11人 先ほどまで番組説明等を実家に戻り
家族に説明をしていたのです」
「うむ…いきなり娘達が出演している番組を見せられたわけだ
家族も混乱するだろう 説明しに行くのは正しいだろう」
「えぇ…そうですね」
陛下もゆかり様も頷きながら納得していただいている
「一通り説明をして…幸正様から頂いた指輪のことなども
話をしてきました」
「困惑していただろう?」
「はい…妹たちはまだ脳天気でしたが
両親などは思考停止状態にもなっていました」
「まぁ…幸正の能力が無茶苦茶じゃし
仕方ないのだが…それで相談ごとは?」
陛下が相談事の件がなにか首をかしげながら聞き返してきます
「はい 一通りの説明をし終えて
落ち着きを取り戻した後で女性陣…お母さんやおばあちゃんなどから
試食品の料理作りの人手は足りているのかどうか
聞かれまして」
「足りてないわね 明日からは…あなたたち11人は
料理どころじゃなくなると予想出来るわ
どうしたものかって…わたくしも今、お義父様と話をしていたところです」
ゆかり様が頭を抱えながら痛そうに話してます
「そこで…料理なら手伝えるだろうというのが
お母さん達からの申し出でした
わたしの家だけじゃなく…隣の家の杉本まいの家族も
その場にいたので…あわせてでした
また、わたし以外のメンバーも同様な反応でして
ゆかり様に…ご相談をと言うことで
まいがすみれ先輩に連絡を入れたみたいでして…」
「なるほど…話はわかったわ 人手不足です
12家族…お給料も出しますので料理の仕事を頼みます」
「はい 明日の朝に各家族に?」
「そうですね 仕事は午後ということでとりあえず集めてください
あ すみれ達も…可能なら家の方に連絡してください」
「「「「かしこまりました」」」」
「お義父様 あなた 12家族どころか
すみれ達も含めてになりますので30家族以上の
とまる場所等の確保…いかがしますか?」
「そうじゃな そんな大所帯 いきなりは難しいだろう」
「はい なので…幸正にやって貰うことでよろしいでしょうか?」
「仕方あるまい 地上に空き家があるだろうし
そこを拠点にして地下を30家族以上住むことが出来るように
改造許可を出す 明日は幸正も学校休ませていい」
「はい このあと 美幸に伝えます」
「しかしまぁ…人手不足に悩まされていたというのに
見習いたちに助けて貰うことになったのぉ」
陛下がわたしと句美子ちゃんを見てぽつりと
「「家族がたまたま…」」
「おそらくじゃが…来年夏まで料理等して貰うことになるだろう
それを考えて…お給料ははずませて貰うことにしよう」
「「あ、ありがとうございます」」
「それでは…今日はもう遅い
各自解散」
陛下が号令を出すと各自解散をはじめていく
ゆかり様は念話で美幸さんに連絡を入れるようだった
すみれ先輩達もメモをとりつつ
明日の準備を始めるようで、わたしと句美子ちゃんも
寮に戻りメンバーに報告をして
明日に備えるのでした
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